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和歌山狸の思いつきノート

和歌山の狸が思いつきで何かを書いてみた。
所詮、思いつき。されど、思いつき。

ウミアイサの思い出

2014-02-02 22:51:27 | 鳥の思い出
先日、和歌山市内の海水浴場を訪れた際、ウミアイサに出会った。
冬の海水浴場だから、人はほとんどいないだろうと思っていたが、行ってみると100人以上の人がサーフィンやボディーボードをしていた。
これでは鳥はまったくいないだろうなと思ったが、よくよく探すと海水浴場の外れの方にカモ4羽を発見。ウミアイサ♂1♀タイプ3だった。
県内では初の出会い。和歌山市内にはいないと思っていた。また個人的に綺麗な♂を西日本で見たのは初めてだったので、ちょっと新鮮な感じがした。

ウミアイサは毎年出会うカモで、そんなに珍しくない印象が個人的にはあったが、よくよく考えてみると出会った場所は限られている。

私が初めてウミアイサにであったのは2007年12月の千葉県三番瀬である。
この日は、スズガモ、ホオジロガモ、ウミアイサ、ビロードキンクロ、アメリカヒドリと5種もカモの初見種が出た日で、個人的にも大満足の鳥見だったのを覚えている。

その後、東京湾内では、冬に三番瀬や葛西臨海公園に行くたびにウミアイサに会うことができた。この2か所は個人的には冬場は遭遇率ほぼ100%だったので、行けばいつでも会える鳥という印象が定着した。



ウミアイサ@三番瀬


また、2009年3月に道東に行った際にはいたるところでウミアイサに出会い、さらに普通種という感覚が増した。
火散布沼などではかなりの数のウミアイサが遠くにも近くにも浮いているのを堪能した。

しかし、この地点でウミアイサは東京、千葉、北海道の3都道府県でしか出会っていない。
その状況を脱却したのが、2009年12月の九州旅行である。
球磨川、別府川の河口にウミアイサがいるのを見て、九州にもいるんだ!とかなり新鮮な印象を受けたのを覚えている。
どこかでウミアイサは北の方の鳥という意識があったのかもしれない。まぁ、北の方が多いのは間違いなさそうではあるが・・・。

淡水である琵琶湖にいたウミアイサもそれなりに印象的だった。このときはアイサ3種が同じ視界に見られるという幸運があって、ウミアイサとカワアイサも並んでみると意外に似ていないということにも気づいた。


私は個人的にアイサの仲間はかなり好きである。トケンやアビ類と同じように、出会うとなぜかいつも得した気分がする。
3種とも時には1日に50以上見かけることもあった鳥だが、そんな時でも雑魚という感じはしなかった。
熱心に潜る姿はいつ見ていても飽きない。独特の愛嬌もある愛すべき鳥ということにしておきたい。


★★ ウミアイサ ★★

個人的記録地点

・北海道 苫小牧周辺、釧路、霧多布、根室など。
・千葉県 銚子、三番瀬
・東京都 葛西臨海公園
・滋賀県 湖北
・大阪府 男里川河口
・和歌山県 和歌山市磯ノ浦海水浴場
・熊本県 球磨川河口
・鹿児島県 別府川河口

2013年に出会った鳥(途中経過)

2013-11-25 01:53:04 | 鳥の思い出
今年の鳥類の年間リスト(第7版目録順)。
今年は全然出かけられなかったので少ない・・・。あと1ヶ月くらいあるが、ほとんど増えないでしょう。
来年はもっと少なくなりそう・・・。


1 ライチョウ
2 ヤマドリ
3 キジ
4 コハクチョウ
5 オオハクチョウ
6 ツクシガモ
7 オシドリ
8 オカヨシガモ
9 ヨシガモ
10 ヒドリガモ
11 マガモ
12 カルガモ
13 ハシビロガモ
14 オナガガモ
15 シマアジ
16 コガモ
17 ホシハジロ
18 キンクロハジロ
19 スズガモ
20 シノリガモ
21 ビロードキンクロ
22 クロガモ
23 ホオジロガモ
24 ミコアイサ
25 カワアイサ
26 カイツブリ
27 アカエリカイツブリ
28 カンムリカイツブリ
29 ミミカイツブリ
30 ハジロカイツブリ
31 キジバト
32 アオバト
33 アビ
34 オオハム
35 オオミズナギドリ
36 ハシボソミズナギドリ
37 コウノトリ
38 ヒメウ
39 カワウ
40 ウミウ
41 ゴイサギ
42 ササゴイ
43 アマサギ
44 アオサギ
45 ダイサギ
46 チュウサギ
47 コサギ
48 クロサギ
49 クロツラヘラサギ
50 バン
51 オオバン
52 ホトトギス
53 ツツドリ
54 カッコウ 声
55 ハリオアマツバメ
56 アマツバメ
57 タゲリ
58 ケリ
59 ムナグロ
60 ダイゼン
61 コチドリ
62 シロチドリ
63 メダイチドリ
64 オオメダイチドリ
65 セイタカシギ
66 タシギ
67 オグロシギ
68 オオソリハシシギ
69 チュウシャクシギ
70 ダイシャクシギ
71 ホウロクシギ
72 ツルシギ
73 アカアシシギ
74 コアオアシシギ
75 アオアシシギ
76 クサシギ
77 タカブシギ
78 キアシシギ
79 ソリハシシギ
80 イソシギ
81 キョウジョシギ
82 オバシギ
83 コオバシギ
84 ミユビシギ
85 トウネン
86 ヒバリシギ
87 ウズラシギ
88 サルハマシギ
89 ハマシギ
90 キリアイ
91 エリマキシギ
92 ツバメチドリ
93 ミツユビカモメ
94 ユリカモメ
95 ウミネコ
96 カモメ
97 ワシカモメ
98 シロカモメ
99 セグロカモメ
100 オオセグロカモメ
101 コアジサシ
102 クロハラアジサシ
103 ウミスズメ
104 ウトウ
105 ミサゴ
106 ハチクマ
107 トビ
108 オジロワシ
109 チュウヒ
110 アカハラダカ
111 オオタカ
112 サシバ
113 ノスリ
114 アオバズク 声
115 トラフズク
116 コミミズク
117 アカショウビン 声
118 カワセミ
119 ヤマセミ
120 ブッポウソウ
121 コゲラ
122 アカゲラ
123 アオゲラ
124 ヤマゲラ 声
125 チョウゲンボウ
126 チゴハヤブサ
127 ハヤブサ
128 サンショウクイ
129 サンコウチョウ 声
130 モズ
131 カケス
132 オナガ
133 カササギ
134 ホシガラス 声
135 ハシボソガラス
136 ハシブトガラス
137 キクイタダキ
138 ハシブトガラ
139 コガラ
140 ヤマガラ
141 ヒガラ
142 シジュウカラ
143 ヒバリ
144 ショウドウツバメ
145 ツバメ
146 コシアカツバメ
147 イワツバメ
148 ヒヨドリ
149 ウグイス
150 ヤブサメ
151 エナガ
152 メボソムシクイ
153 エゾムシクイ
154 センダイムシクイ
155 メジロ
156 シマセンニュウ 声
157 エゾセンニュウ 声
158 オオヨシキリ
159 コヨシキリ
160 セッカ
161 ヒレンジャク
162 ゴジュウカラ
163 ミソサザイ 声
164 ムクドリ
165 カワガラス
166 トラツグミ 声
167 クロツグミ
168 シロハラ
169 アカハラ
170 ツグミ
171 コマドリ 声
172 ノゴマ
173 コルリ
174 ルリビタキ
175 ジョウビタキ
176 ノビタキ
177 イソヒヨドリ
178 コサメビタキ
179 キビタキ
180 オオルリ
181 イワヒバリ
182 カヤクグリ
183 ニュウナイスズメ
184 スズメ
185 キセキレイ
186 ハクセキレイ
187 セグロセキレイ
188 ビンズイ
189 タヒバリ
190 アトリ
191 カワラヒワ
192 マヒワ
193 ハギマシコ
194 ベニマシコ
195 オオマシコ
196 ウソ
197 シメ
198 イカル
199 ホオジロ
200 ホオアカ
201 カシラダカ
202 ミヤマホオジロ
203 アオジ
204 クロジ
205 オオジュリン


今年の初見種は、現時点でライチョウ、イワヒバリ、オオマシコ、コウノトリの4種。まぁ上出来か。
なんとか200種には届いていたようだ。
うち、和歌山県内での確認種は97種。予想はしていたがかなり少ない。和歌山は不毛という一言に尽きる。

今冬は、そんなに鳥が外れという感じはしない。和歌山にも何か来てくれるといいが・・・。

コヨシキリの思い出

2013-10-12 01:10:04 | 鳥の思い出
先日、紀ノ川の河川敷を歩いていたら、コヨシキリに出会った。
芦原から独特のクッ、クッという声がしていたので、少し待ってみるとすぐに姿を見ることができた。
和歌山もちゃんと通ってくれているようだ。感心、感心。

コヨシキリは繁殖地では非常に簡単に見ることができるが、渡り途中の個体に出会うのはけっこう難しい。
ノビタキは上の方に出てくるのですぐに見つかるが、コヨシキリはなかなか出てきてくれない。
とはいっても、シマセンニュウとかよりははるかに見つけやすいと思う。

私がコヨシキリを初めて見たのは、2008年6月の印旛沼である。
姿を見られたのは1羽だけだったが、バードソン中だったこともあり、非常に印象に残っている。
その当時はセッカやオオヨシキリとの識別にも自信が無かったが、最近ではさすがにほとんど迷わなくなった。
その後は毎年どこかで出会っている。新潟県福島潟や静岡県朝霧高原など、バードソンで訪れた場所で見かけている。


コヨシキリ@朝霧高原




写真は朝霧高原で撮ったコヨシキリ。霧の朝撮ったピンボケ写真。
探したが、コヨシキリの写真はこれしかなかった・・・。次回はもうちょっとましな写真を準備します・・・。


渡り途中のコヨシキリに初めて出会ったのは飛島。
最初は、地鳴きでは何の鳥かさっぱりわからなかった。ムシクイ類?とか思いながら待っていると、出てきた際に太い側頭線が見え、あぁコヨシキリか、なるほどという感じ。
試しにクッ、クッと鳴き真似をしてみたら、けっこうな頻度で反応して出てきてくれた。

コヨシキリはいつも近距離で出会えるなかなかフレンドリーな鳥である。オオヨシキリよりもたいてい近くで出会うように思う。
来年もまたどこかで出会えるだろうか。


★★ コヨシキリ ★★

個人的記録地点

・北海道 網走周辺、苫小牧周辺など。
・山形県 飛島
・千葉県 印旛沼
・新潟県 福島潟
・山梨県 北富士演習場
・静岡県 朝霧高原
・和歌山県 和歌山市紀ノ川河川敷

コシアカツバメの思い出

2013-05-25 00:05:00 | 鳥の思い出
先日、和歌山市加太にて、2羽のコシアカツバメに出会った。灯台の見える崖の上をゆったりと2羽で飛翔していた。
このときは高いところを飛んでいたのでなかなか腰のピンクが見えなかったが、独特の飛び方と長い尾、そして夕日でさらに赤くなった下腹部はじっくりと観察することができた。

ツバメ類の中では、コシアカツバメが一番好きである。美しいし、長い尾やゆったりとした飛び方から風格を感じることもある。鳴き声もツバメとは異なる。
巣の形もツバメとは異なり、とっくりを縦に半分に割ったような形の、入り口の狭い巣を作る。ツバメよりも防御面に優れた巣のように思えるが、その分、作るのには手間がかかっていることだろう。

地元の和歌山では時折見かける鳥だが、関東ではあまり見かけなかった。
分布は局所的なので、大きな繁殖コロニーがある地域では馴染みがある鳥だが、そうでない地域では少ない旅鳥ということになるだろうか。


私とコシアカツバメの最初の出会いは、2008年5月の煙樹ヶ浜だったように思う。
砂浜、そして松林の上を悠々と飛ぶ姿に感動したのを覚えている。松林の中にある小学校には、独特の形の巣も見られた。
御坊駅から日本一短い私鉄に乗り、西御坊駅で下車。そこからは徒歩で煙樹ヶ浜→和田不毛→日高川河口と見て回った。コシアカツバメとエゾムシクイくらいしかこの旅で見ていないので、今思えば大した鳥果ではなかったわけだが、AIRの舞台ともなったこの地の景色はなかなかのものだった。

今、最初の出会いは2008年5月と書いたが、実際にはもっと前に見かけていた可能性はある。小学生の頃、私の通っていた小学校には、とっくり型の巣が確かにあった。私が小学生の頃までは、家の近所でも繁殖していたのかもしれない。和歌山県ではコシアカツバメは近年大きく減少したそうで、以前見られた場所でも見られなくなってきているという。なぜ減少したのかは不明であるが、なんとも残念な話である。

京都府の巨椋干拓や岡山県の蒜山周辺では、数百以上のコシアカツバメを見ることができた。特に、蒜山周辺では、繁殖コロニーの周辺をたくさんのコシアカツバメが飛び回るのを見ることができた。コロニー近くの電線にはコシアカツバメが百以上も並んで止まっていた。


コシアカツバメの巣とコシアカツバメ(左下) @岡山県



しかし、私が撮ったコシアカツバメの写真は、たったこの1枚のみ・・・。撮りにくいんだよあの鳥は、うん。きっとそうだ。そういうことにしておこう。


繁殖地でない場所で出会うことも時折あるが、そういうときは特に印象に残る。東京の葛西臨海公園ではイワツバメ、ツバメ、ヒメアマツバメはよく見られるが、10月のある日に行ったときだけ、その中に十数羽のコシアカツバメと1羽のアマツバメが混じっていたことがあった。コシアカツバメ、アマツバメともにそれほど珍しい鳥ではないのだが、予想外の場所での出会いは、また格別のものがある。これも鳥見の面白さの一つといっていいだろう。与那国島で、大量のツバメの中に1羽だけ混じっていたコシアカツバメも、かなり印象に残っている。そのコシアカツバメは、その後、どこまで渡ったのだろう?

巣作りの様子など、個人的にもっとじっくり観察したい鳥、コシアカツバメ。ツバメやイワツバメとの種間関係など、気になる点もけっこうある。
調べるといろいろおもしろそうな鳥と思うのだが、どうだろうか?


★★ コシアカツバメ ★★

個人的記録地点

・東京都 葛西臨海公園、多摩川河川敷
・京都府 巨椋干拓
・和歌山県 加田、平池、煙樹ヶ浜、中辺路など
・岡山県 蒜山周辺
・福岡県 今津干潟周辺
・沖縄県 与那国島

ササゴイの思い出

2013-05-19 22:35:15 | 鳥の思い出
先日、大阪城のお堀にてササゴイを見かけた。相変わらず、水際で魚を狙っていた。ササゴイはふつう夏鳥であるが、ここのササゴイはなぜか留鳥である。
ササゴイは個人的に好きなサギである。その上に、適度にレアなので見かけるとちょっと嬉しくなる。
他の多くのサギのように、田んぼに群れていたりすることはまず無い。大きな繁殖コロニーも作らないように思う。

ササゴイといえば、魚のエサに似たようなものを水に浮かべて、魚をおびき寄せて捕まえるという頭脳的な狩りをすることでも知られる鳥だ。
確か、最初に報告されたのは熊本県だったような気がする。地域によってはそのような狩りは見られないそうで、私はそのような光景を見たことはない。一度見てみたいものだ。


私が初めてササゴイと出会ったのは、2008年の8月くらいだったように思う。場所は葛西臨海公園だった。
未見のカラシラサギの情報を得て探しに行ったとき、たまたまいたササゴイの幼鳥を見つけて初見となった。

次にササゴイに出会ったのは、2009年3月の西表島だった。初めての沖縄で、しかも到着してすぐのことだったので、八重山ではササゴイはもっと普通種なんだと思ってしまったが、その後一度も八重山でササゴイに出会っていない・・・。アカガシラサギのほうが八重山では普通のようだ。

個人的には、ササゴイというと、バードソンのイメージもある。バードソンとは、12時間以内に何種の野鳥を確認できるかを競う競技で、毎年6月に開催されている。私は今までに5回バードソンに参加しているが、そのうち2回でササゴイに出会っている。場所は新潟県胎内市と山梨県の河口湖で、ともにバードソンのときに初めて訪れた場所であった。


私の中で、ササゴイはかなり珍しい鳥というイメージが長らくあったが、数年ほど前からはその意識は薄れてきた。大田区のふるさとの浜辺公園や神奈川県の酒匂川で、やや高密度にササゴイが生息しているのを見たためである。特にふるさとの浜辺公園では、行けば必ず複数羽のササゴイがいて、「キュー」という独特の声を出しながら飛び回る姿がよく見られた。大田区では巣や雛も見ることができ、意外に街中でもたくましく繁殖していることを知った。
いる場所にはいる。そのような言葉がよくあてはまる鳥かもしれない。

ササゴイ@ふるさとの浜辺公園



ササゴイの巣@大田区(中央付近にある塊)



私の地元、和歌山ではまだササゴイを見たことがない。和歌山にもいるはずなので、今度探してみようと思う。


★★ ササゴイ ★★

個人的記録地点

・東京都 葛西臨海公園、ふるさとの浜辺公園
・神奈川県 小田原市
・新潟県 胎内市
・山梨県 河口湖
・滋賀県 大津市
・大阪府 大阪城
・沖縄県 西表島