ゆるり空間事変

そう、自分の影がすこし大きく なりすぎたから

東京

2005-10-27 03:34:35 | 青春狂走曲
東京に住んでるとはいえ、行きたいのに行っていない所がまだまだたくさんある。

それはたとえば、
都心にあるいくつかのこじんまりとした美術館だったり、
巨匠と呼ばれる方たちの建築作品のある場所であったり、
中堅の方々の名作住宅であったり、
下町であったり、
お寺であったり、
宗教建築であったり、
どこかの裏路地であったり、
心落ち着く場であったり、
緩やかに時間の流れる魅力的なカフェであったり喫茶店であったり、
埋め立てられてできたどこか硬質な人口湾であったり、
だだっ広い公園であったり、
古い空気がそのまま澱んでいる映画館であったり、
趣味にどんぴしゃな本屋であったり、
ゆるい午後の空気の流れるどこかの線の電車であったり、
メガストラクチャーで構成された都市的な大空間であったり、
穴場の古着屋であったり、
誰も知らない、息を呑む夜景の見れるビルの暗い非常階段であったり、
あるいはただ単に自分の想像する都市風景の見れる場所だったりする。

ごちゃごちゃしてカオスな東京がたまに、とても愛おしく感じられるときがある。
特にこんな羅列を頭に想像するとき。

人生って案外時間が足りないかもしれない。