ぽんぽこタヌキの独り言 Solilokui dari Rakun Pompoko

日本を見て、アジアを見て、世界を見て、徒然なるままに書き記す、取るに足らない心の呟き

「ひばり」か「すずめ」か「うぐいす」か

2017年10月08日 19時58分12秒 | Weblog

以前、鳥に関する話で、ゴルフ用語に使用されている鳥に関する「英語」を列挙してみた。すなわち、「バーディ」='Birdie'=「小鳥」、「イーグル」='Eagle'=「鷲」そして「アルバトロス」='Albatross'=「アホウドリ」などである。ご存知の通り、ゴルフは、1ラウンド18ホールプレイし、各ホールに標準の打数が決められており、通常、アウトコース(9ホール)36打、インコース(9ホール)36打で合計72打でラウンドできればパープレイということになる。当然ながら、各コースの長さはまちまちで、その距離によって、標準打数は決められており、ショートコースは3打、ミドルコースは4打、ロングコースは5打とされている。そして、誰がどういう経緯で名付けたのかは知らないが、先に列挙した3つの「鳥」は、各ホールごとに標準打数より1打少ない場合「バーディー」、2打少ない場合「イーグル」、3打少ない場合は「アルバトロス」と呼ぶようになっている。ゴルフは、「18ホール」をいかに少ない打数でラウンドし、ホールアウトするかを競う競技である。従って、TVで放映され、あるいは、新聞に掲載されている「ゴルフトーナメント」の結果の記事で、各ゴルファーの「マイナスの数字」は「アンダーパー」ということで、その基準となる「総打数=72」より何打少ないかを示しているのである。

日本のプロ野球の球団名を見てみると「ライオンズ」='Lions'とか「タイガース」=’Tigers' などの猛獣のほかに、「燕」=’Swallows'=「スワローズ」とか「鷹」='Hawks'=「ホークス」など命名されている。

ボウリングでは、3フレーム連続でストライクを取ることを「ターキー」='Turky'=「七面鳥」と呼んでいる。これは「ボウリング」が始まった当初、3フレーム連続してストライクを取ると、賞品として「七面鳥」が与えられていたことに由来するらしい。

また、これは「映画」の登場人物なので「フィクション」であるから、原作者にいかなる意図があったのか、あるいは何もなかったのかは、定かではないけれど、「パイレーツ・オブ・カリビアン」に登場する海賊の名前が「ジャック・スパロー」='Jack Spallow'である。この「スパロー」は「雀」という意味である。海賊の癖に可愛らしい名前である。

「カッコウの木の下で」という題名の映画があった。「カッコウ」は、漢字で「郭公」と書くらしい。これを英語で書くと「クックー」='Cuckoo'となる。「カッコウ」も「クックー」も恐らく、その鳴き声から名付けられたとは思うけれど、日本語で「クックックー」と鳴く鳥と言えば「鳩」であり、これは、英語で「ピジョン」='Pegion'である。「ピジョン」='Pegion'と言えば、子供服やベビーカーのメーカーとしても有名である。

日本の歌謡曲では「電線音頭」の中で、電線に並んで泊っている「雀」の様子が歌いこまれているけれど、インドネシア語では「雀」のことを「ブルン・グレジャ」='Burung Gereja' と言い、これは直訳すると「教会の鳥」えある。これは、何の宗教の教会か知らないけれど教会の屋根にたくさんの「雀」が泊まっていたがゆえにそう命名されたのだろうと推察される。電線に雀たちが並んで泊っているのが日本の原風景ならば、インドネシアでは、教会の屋根に雀が並んで泊っているのが原風景なのだろう。

最近は、洋食、和食で異なる店舗展開をしているため、見かけなくなったファミリーレストランに「すかいらーく」='Skylark'があるが、これは「ひばり」という意味である。外国タバコに「ラーク」='lark'という銘柄があるけれど、これも「ひばり」という意味である。「ひばり」を漢字で書くと「雲雀」であり、その字の通り「雀」と同種の鳥である。「告天子」と書く場合もある。「雲雀」は、「雲に届くほど天高く飛翔する雀に似た鳥である」からだとされる。語源は「日晴」であり、イメージ的には晴れた日に朗らかに囀るにぎやかな小鳥」というところだろうか。文学作品の中では、「耳にひびいてくる雲雀のような話し声」(三浦朱門)とか「鳴き声ばかり花弁のように降ってきた」(獅子文六)などの記述があり、鳴き声としては「チチババチバチバ」(夢野久作)という可愛らしい囀りだと表現する。

昭和の前半、ジャンルは「演歌」だったろうか「こまどり姉妹」という「双子の女性歌手」がテレビで活躍していた記憶がある。当時から、身近な鳥というと「雀」「燕」「鳩」「鶏」「烏」ぐらいで、特別関心があったわけではないので、この「こまどり」というのがどんな鳥で、英語では何というのかなどと考えもしなかったわけで、この記事を機会にちょっと調べてみることにした。まず、漢字では「駒鳥」であり、英語では「ジャパニーズ・ロビン」='Japanese Roin'と呼ばれている。「ロビン」=’Robin'といえば、映画「バットマン」の相棒の名前が「ロビン」='Robin'ではなかっただろうか。

また、日本では、仲睦まじい夫婦のことを「おしどり夫婦」というけれど、この「おしどり」についても、これまで深く追求したことがなかったので、この機にちょっと調べてみた。これを漢字で書くと「鴛鴦」という難しくて、どんな鳥なのかイメージしがたくなってしまうけれど、これを英語で言うと「マンダリン・ダック」='Mandarin Duck'であり、これにより中国に生息する「アヒル」の一種なんだろうと推察できる。

インドネシアで、ディズニーのアニメを見ていると「ドナルド・ダック」='Donald Duck'のことを「ドナルド・ベベック」='Donald Bebek'と言っている。これすなわち「アヒル」を意味する。インドネシアでは、「オートバイ」(自動二輪車)のことを「スペダ・モトール」='Sepeda Motor' というけれど、インドネシアでは、150CC ~ 400CC が売れ筋であり、女の子が乗る 50CCクラスの「『ラッタッタ』のようなオートバイ」のことを「モトール・ベベック」='Motor Bebek' と呼んでいる。

日本語に「オウム返し」という表現がある。「オウム」=「鸚鵡」は、英語では「パロット」=’Parrot'という。「オウム」は、人間の口真似ができる賢くて、人気のある鳥である。人間の口真似ができるのは「オウム」と「九官鳥」くらいだろうか。「オウム」のことをインドネシア語では「ブルン・カカトゥア」='Burung Kakaktua'という。インドネシアでは「ブルン・カカトゥア」='Burung Kakaktua'という童謡もあって、小さな子供たちにも親しまれている。インドネシア語では、「ブルン」='Burung' という単語が「鳥」を示し、それに「カカトゥア」='Kakaktua' という単語がくっついて「オウム」という意味を成しているのである。ところで、この「カカトゥア」='Kakaktua' は、切り離すと「カカ・トゥア」='Kakak Tua'となり、「年上の兄/姉」という意味である。インドネシアでは、子供の兄弟の数が非常に多い。6人兄弟~8人兄弟はざらにみられる。最近は、都心ではかなり子供の兄弟の数が少なくなりつつあるけれど、田舎のほうでは、まだまだ多いようである。だから、例えば、8人兄弟の末っ子の方が40歳とか50歳とかになった時点で、「オウム」を「ブルン・カカトゥア」='Burung Kakaktua'と命名したと考えてみると、その方の「一番上のお姉さん/お兄さん」=「カカトゥア」='Kakak Tua' は、相当のご年配であるはずなので、もしかしたら「オウム返し」の反応しかできなくなっている状態に陥っている可能性もあるわけで、賢くて「オウム返し」で言葉をまねてくる「鳥」を「カカトゥア」=「Kakak Tua」のような「鳥」ということで命名したのではないかと勝手に想像するわけである。

最近、某大学病院の看護婦さんたちとお話しする機会があって、いろいろ興味深い、新しい事実に遭遇することとなった。

「ナイチンゲール」と言えば、日本人ならおそらく誰でも読んだことのある「偉人伝」で、1854年のクリミア戦争の戦場で負傷した兵士に対して、懸命に治療、介抱に力を尽くした看護師であり、我々の世代では、その美談に心打たれて看護師になった女の子が多かったわけだけれど、まさに今看護学校で学び、病院で研修に参加している看護学生や看護師になったばかりの女の子たちにとって、その「ナイチンゲール」の存在は、いかなる対象であり、また、「ナイチンゲール」に代わる新たな「ヒロイン」的な存在があるのかないのかを聞いてみたのである。

当然ながら、「若い看護師」や「看護学校の生徒たち」は、もれなく「ナイチンゲール」の伝記を読んでいて、ほとんどがその影響を受けて「看護師」を目指したようである。そして、現代になっても、この「ナイチンゲール」の伝記に代わるものはない、とのことである。

と、ここでこの「ナイチンゲール」という女の子の名前、命名について、何かに因んで名付けたのか、その由来みたいなものがあるのかないのか調べてみた。この「ナイチンゲール」=’Nightingale' は「ツグミ」のような鳥、とか「ウグイス」と説明されている。

衆議院議員の解散総選挙も近づき、「希望」や「維新」や「立憲民主」など選挙カーが大通りに出現しては、その車上から「清き一票を!」と声高らかに訴えかけて走り去っていく。このアナウンスしている女性を「ウグイス嬢」ということはよく知られているけれど、これが男性の場合は「カラス」というらしい。

また、この「ナイチンゲール」='Nightingale'という単語を分解してみると’Night In Gale'となり、「強風の中の夜」となってしまうのであるが、これがどうも「ウグイス」のイメージに合いそうもないので、何となくスッキリしない。しばらく、気がかりで頭を悩ませそうである。

 


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