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ドイツ留学用語辞典(O ⇒ Z)

2022年04月28日 | ドイツ留学相談室
ドイツ留学用語辞典
Hochschulvokabular
O ⇒ Z

留学手続き、勉学、学生生活など、ドイツ留学の準備中や留学中によく出くわし、一般の辞書ではなかなか意味のつかめない言葉を中心に紹介しています。留学に関係した意味のみを示し、適宜解説も加えています。

協力:矢羽々崇 獨協大学教授(NHKラジオ講座やNHK「テレビでドイツ語」講師等を歴任)


O

Orientierungs-
 veranstaltung
オリエンテーション
「外国人の新入生ガイダンス」を指すことも多い。学期の始めに大学生活を始める上で必要なこと、大切なことについての話があったり、キャンパスツアーや交流会などが行われたりすることもある。オリエンテーションの日程は学内の掲示のみで特に連絡がないことが殆どなので、注意してチェックするようにしよう。
ÖSD
 - Österreichische Sprachdiplom Deutsch -
オーストリア政府公認ドイツ語能力検定試験
ドイツ語が必要とされる日常生活、就職、高等教育機関への入学など、ドイツ語能力が問われる場面で国際的に通用するドイツ語能力を証明するもの。日本でも受験可能。
ヨーロッパ共通参照枠(Gemeinsamer Europäischer Referenzrahmen)に準拠してA1~C2までの6段階の評価基準が設けられている。C1の合格証はオーストリア国内の全ての大学、およびドイツの認定大学で、入学に必要な語学能力証明書として認定されている。


P

PNdSドイツ語適性テスト
DSHが施行される以前にドイツの大学で行われていた外国人志願者のためのドイツ語受入れ試験。「DSHの旧ヴァージョン」と解釈して構わない。PNdS保持者はDSHが免除となる。
Praktikum/Praktika(pl)教育実習・インターンシップ
教育実習の意で用いられる他に、大学の教科修得の上で必須の学外の企業/病院/研究機関などで行われる研修(インターンシップ)を指す場合も多い。後者の多くは理科系の学科で実施される。Fachhochschuleの場合はPraktikumが入学の条件になる場合もある。
Programmstudent/in
Programmstudierende
協定に基づいた留学生
大学間協定に基づいた交換留学生、エラスムス・プログラムで学ぶ学生など、大学の公式のプログラムの下で派遣/送り出しされる学生のこと。DSHが免除されたり、学位取得を目的としない短期間の留学が認められる。
Promotionドクター(博士)の学位取得課程
原則としてMasterやDiplom、Magisterの学位取得後に得られる学術上の最高学位であるドクター(博士)取得のための課程。博士論文と口述試問等により審査される。通常で2~5年を要する。Promotionを行うに当たっては、事前に博士課程指導教授(Doktorvater, Doktormutter)を決めなければならない。
Proseminar前ゼミ
基礎専門課程(Grundstudium)で行われる専攻分野の基礎知識をベースにしたゼミナール科目。教授と共に専攻テーマについて議論・発表・論文作成等を通じて専門知識を深める。Proseminarに対し、主専門課程(Hauptstudium)で行われるゼミナールはHauptseminarと呼ぶ。


R

Referat口頭発表
主にゼミナールの授業で行う口頭発表を指す。研究成果をまとめて、20分~30分で発表することが多く、その後質問やディスカッションの時間を設ける。研究テーマ毎にグループで行う場合もある。
発表のためにあらかじめレジュメ等を用意し、発表ではパワーポイントを使うことも多い。Referatと筆記試験(Klausur)、レポート提出などを総合して成績がつけられる。
Reifezeugnis高校卒業証明
ドイツの大学へ出願する際は大学入学資格の前提となる学校(日本では高等学校)を修了したことを証明しなければならないが、この証明書のことをReifezeugnisと呼んでいる。
Repetitorium補習授業
授業の復習や卒業試験の準備を目的とした講座。学生同士で行われるものから外部から講師を招いて行われるもの、合宿形式で泊まり込みで行われるものなど、多種に渡る。
Rückmelden学籍継続手続き
翌学期も同じ大学に在籍し、学業を続けたい場合に行う手続き。これを怠ると最悪は学籍抹消(Exmatrikulation)となるので注意しよう。


S

Schein修得証明書
ある授業を履修し、所定の課題(レポート、発表、筆記試験等)をこなしてもらえる教科修得証明書。所定のScheinを揃えると課程修了の試験を受ける資格が得られる。ScheinはScheinでも"Teilnahmeschein"は、ただの出席証明書なのでドイツでは使い道は少ないが、日本の大学で単位認定申請の際に必要という場合はもらっておこう。
Sekundarschulabschluss高等学校卒業
ドイツの大学へ出願する際に必要な大学入学資格の前提となる学校(日本では高等学校)の修了を意味する。これを証明するSekundarschulabschlusszeugnisと前出のReifezeugnisは、同義と捉えてよい。
Semesterbeitrag学期共済費
無料である授業料以外の部分で、大学のいろいろなサービスの維持、管理に当てられるほか、域内交通無料パス料金も含まれることが多い。学生は必ずこれを支払う。料金は一学期(半年)で150ユーロ程度の大学から400ユーロを超える大学もある。Sozialbeitragと呼ぶ場合もある。
Seminarゼミナール
小人数で専門分野の問題を考察、研究して行く授業形態。教授と共に専攻テーマについて議論・発表・論文作成等を通じて専門知識を深める。前ゼミ(Proseminar)と本ゼミ(Hauptseminar)、修士・博士論文執筆者など、教授の許可を得たものが参加する上ゼミ(Oberseminar)がある。
SOKRATESソクラテスプログラム
ヨーロッパ諸国の間で行われている学術研究、職業実習などの幅広い分野でのボーダーレスで壮大な交流、交換プロジェクトの総称。このソクラテス・プログラムのうち、大学など高等教育機関の分野の交流・交換を促進するのが「エラスムス・プログラム」。
Sozialbeitrag維持管理費
Semesterbeitragのうち、大学の維持管理費として支払う費用。通常はこれを含めたSemesterbeitragとして一学期単位で支払う。Semesterbeitragのことをこう呼ぶこともある。
Staatsexamen国家試験/国家試験コース
大学の特定の課程で学位を取得するために必須となる国家試験、或いは国家試験で修了となる大学の課程やそこで取得する学位のことをStaatsexamenと呼ぶ。
Bachelor/Masterコースのように大学独自の基準や判断で合格者を出せる他の課程と異なり、国や州が定める国家試験が卒業要件となる。
教員、検事・弁護士、医師、薬剤師などを目差す特定の専攻課程では国家試験の合格をもって学位が認定される。
国家試験を受けるまでに要する期間は教員養成が6~9学期、医師は10~12学期など、専攻によって異なる。
Studentenschaft学生会
大学の学生上部組織。役員は学生選挙で選出され、大学行政の決定事項にも関与する。様々な分野の担当に分かれており、学生の勉学・生活を支援する。
Studentenwerk施設管理・生活局
主に学生寮と学生食堂を管轄する部署。その他、学生の経済的な問題や社会上の諸問題についても対応しており、学生がより良い学生生活を送れるよう支援する役割りを果たしている。
Studienabschluss学位取得
Bachelor、Master、Staatsexamenなどがある。
Studienberatung学業相談窓口
Beratungと名の付くところは「相談窓口」として、学生生活上のいろいろな場面で利用できる。Studienberatungでは主に勉学上の諸問題、相談を請け負っている。授業の履修方法からレポート・論文の書き方まで、勉強のことで困ったことがあったら行ってみるといい。Zentrale Studienberatungというのが総合窓口で、さらにFachstudienberatungといった学科毎に分化された相談窓口がある。大学によってはStudienberatung für ausländische Studentenという留学生向けの窓口がある。
Studiengang専攻課程
専攻課程は自分がどんな学位の取得を目差すかで、主専攻1つか2つ、或いは主専攻と副専攻を組み合わせて決定する。1つの専攻課程は修学・試験規則に従って国家試験や学位取得試験で修了する。Studiengangは出願(Antrag)の際に明記しなければならない。
Studienkolleg大学入学資格認定試験準備学校
ドイツの大学入学資格に満たない者が、その資格の取得試験(Feststellungsprüfung)の準備のために通う学校。大学へ進んだ後の専攻分野に合わせたクラスに分かれ、原則として1年間学んだ後に試験を受ける。
日本の4年制大学に合格しているか在籍していればドイツの大学入学資格として認められるので、Studienkollegに行く必要もFeststellungsprüfungを受ける必要もない。短大の場合は卒業していなければならない。
SWS
 -Semesterwochenstunden-
授業時間
一学期間のうちに行われるある授業の1週間の時間数。例えば毎週月、水、金に1時間ずつ行われる授業なら3 SWS、毎週水曜日の14時~16時に行われる授業は2 SWSとなる。ここで言う1時間はAkademisches Viertelで実質は45分。受けた授業のSWSのトータルが自分の履修総時間となる。


T

TestDaF2001年からTestDaF-Institutにより認可されたドイツを含む世界各国の試験センターで実施されているドイツ語統一試験。TOEFLのドイツ語版とも言える試験で、ドイツの全ての大学が入学許可に必要なドイツ語能力の基準判定に採用している。
試験は講読、聞き取り、作文、口述の4つの分野から構成されており、それぞれにTDN(TestDaF-Niveaustufe)3~5までの評価が与えられる。4つ全ての分野でTDN4以上を取得すると原則として全ての大学の全ての学科でDSHが免除される。
「TestDaFの詳細と出願について」および「DSHの免除」も参照のこと。
Trimester3学期制
ドイツの大学は全て2学期制(Semester)。
Tutorium補習授業
先輩学生がチューターとなり、ある特定の授業(講義科目、ゼミナール等)の予習・復習を行う時間。質問など自由にできる。授業でわからなかったことを理解したり、準備したりする上で役に立つ。同じような形態の授業にÜbungがあるが、こちらは教員や助手など、教育に従事するスタッフがチューターを務める。


U

Übungユーブング
大学教授や講師、助手などの指導のもとに行われる講義科目やゼミナールの内容の理解を深めるための補習授業。最大30人程度の小人数で行われることが多い。
uni-assist
-Arbeits- und Servicestelle
für internationale Studienbewerbungen-
外国人志願者書類処理センター
外国からの出願書類をとりまとめて書類審査を行うサービス機関として2003年11月に設立され、2004年5月よりサービスを開始した。現在(21年10月)ドイツ全国の大学のうち、170以上の大学がこのuni-assistに加盟している。詳細は「uni-assist加盟大学への出願」の項、あるいはuni-assistのHPを参照のこと。


V

Vordiplomディプロム中間試験
"Diplom-Vorprüfung"を参照。
Vorlesung講義科目
全修学期間を通して履修できる。意見交換等は原則としてなく、教授が一方的に講義を行う。学生は自ら予習し、Tutoriamなどで講義内容の理解を深める。一般にScheinは出ない。
Vorlesungsverzeichnis講義概要
大学で行われる全ての授業目録。教授リストや施設リストも載っている。学期毎に発行され、ウェブ上から閲覧、ダウンロードできる。新学期用のものは学期開始の直前にならないと出ないことが多い。
以前は紙媒体で発行されていたが、近年ではネット上でのみ公開されることが殆ど。各学科単位では授業の詳しいコメント入りのkommentiertes Vorlesungsverzeichnis(KVV)があり、詳しい授業内容はこちらを参照する。


W

WG
 -Wohngemeinschaft(en)-
共有住居
数名が共同で住居を借り切り、共同生活をするというのが元来の形だが、現在は数名がそれぞれ個室を持ち、台所や浴室を共同利用する形態を広くWGと呼んでいる。ドイツでは経済的でプライバシーも守られた上で共有者との交流が持てるWGを利用する学生が多く、学生寮や民間アパートで探すことができる。


Z

ZAB
-Zentralstelle für
ausländisches
Bildungswesen-
国外教育事情認定センター
ドイツ以外の国の教育システムについて調査し、国外で「大学」と名の付く教育機関や「高校卒業」等が、ドイツの教育システムに照らし合わせて認定できるかどうかを審査し、ドイツの大学への出願資格認定に指針を与える。出願者から出される証明書、認定書の類の有効性を個別に審査する場合もある。
いずれにしても、ZABが出す指針や判断に拘束力はなく、ひとつの判断基準として示されるだけで、それに従うかどうかは各大学の判断に委ねられている。所在地はボン。
Zulassungbeschränkter
Studiengang
入学許可制限学科
Numerus Claususとなっている学科のこと。NC-Studiengang/NC-Fachとも呼ぶ。この学科への志願者は成績等による事実上の「選考」が行われる。Numerus Claususについてはこちらを参照。
Zulassungfreier
Studiengang
入学許可制限外学科
Numerus Claususではない学科で、志願要件を満たしていれば原則として入学許可が出る。NC freier Studiengangとも呼ぶ。Numerus Claususについてはこちらを参照。
Zulassungsbescheid入学許可通知
出願内容が受入れ条件を満たしている場合にこの通知が送られる。ただし、正式な学籍登録(Immatrikulation)を行うには、DSHの合格等の条件が記されている場合も多い。詳しくはこちら
ZVS
-Zentralstelle für die Vergabe von Studienplätzen-
入学者配分センター
入学定員制限(Numerus Clausus)がかかっている学科への出願は各々の大学ではなく、ドルトムントのZVSに行う。ZVSが志願内容を審査し、全国の大学に志願者を振り分けたり、入学を不許可にしたりする。但し、外国人志願者は通常の学科同様に各大学へ志願する。
Zweitstudium 大学で過去にある専攻課程を修了して新たに別の専攻を始める場合、また、Bachelorで修めた専攻とは別の専攻でMasterに進むような場合はZweitstudiumとなる。学費がかからない州でもZweitstudiumでは学費がかかる場合が多い。
ある課程の途中で(修了前に)他の専攻に変更した場合などは、変更後の課程はZweitstudiumではなくErststudiumとなるが、この場合は学費徴収の対象として扱われる場合が多い。
Zwischenprüfung中間試験
Magister課程でのGrundstudium修了に際して受験する。合格しないとHauptstudiumに進めない。

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