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帰ってきた“いつまでかけるか”

マイペースに日常を暮らす。

SF小説「すべて」その4

2013-01-14 12:00:57 | 小説
そこで、言うた言わん等のケンカがあったとか、なかったとか。
そして、この騒ぎがニュースとなって報道されると
そこからの肝心のこのホシの偉いさんの対応といえば
〝何も知らされていない”だの〝コメントはまだ差し控えたい”だの
昔っから変わらない気がする。
いや、おれたちの方が変わらなきゃいけないのか?
そんなささいな事からみたいだったが、おれたちからしてみれば
その宇宙施設の方から宇宙船が来たことの方が
驚きだった。



そして今夜も空を見上げた。
おれはTVもネットをも
見ずに生きていけたらなとちょっと思ったが
目の前にはもう巨大な〝テノヒラ”が見えている。
すべて
つつみこむかのように。

完。

SF小説「すべて」その3

2013-01-14 11:34:37 | 小説
事件は、そんなささいな事から起きた。
〝ある男”が宇宙船に乗って地球にやってきたのだ。
それはそれで、この2×××年のコンニチよくある話なのだが
今のところ、このホシから以外の高度な生命体の方からは
まだ来ている事実がないので、ややこしいことになっていく。
どういうことかというと、この度の地球のこの騒ぎを面白がった奴らが
〝ある男”とコンタクトしたことに始まるのだが・・・。

SF小説「すべて」その2

2013-01-13 18:39:33 | 小説
いわゆる〝異分子”というのは、いつの世でもいるものだと思う。
なのに、世界中の〝お偉いさん”ときたら、そういうものの始末を他人に
押し付けたり、ヨソへやったりという発想を昔からか
変えていない。むしろ、その発想はそのままで、やり方が
〝姑息”になっただけの話じゃなかろうか。
何が言いたいのかというと、その〝テノヒラ”という、いわゆる
〝異分子”たちの隔離施設を宇宙にも作ったばっかりに
それがとんでもない事へと発展していくことになるのだ。

SF小説「すべて」その1

2013-01-02 21:44:28 | 小説
「見なさい!この現実を!この星の上を!」
おれは昔の恩師から聞いたセリフを幾度となく
叫んだ。別に、特定の誰かに向けてという訳でなく。



おれは2×××年の世界にいる。
このホシはもう既に限界が来ているな、と
感じているのは、おれだけだろうか。
いや、それだけならまだしも、つい数年前だったか
〝宇宙施設テノヒラ”というのが完成してしまったのだ。

小説「ヒトゲーム」その3

2012-12-24 07:18:28 | 小説
「おい!お前、学校辞めるって!?だったらよ~・・・」
と、急きょ“最後ぐらい花持たせちゃる!”と監督も涙し、
ぼくはとしてはそんな余計なことをと思いつつ、ちょっちうれしかった。
しかし、大事な地区大会もあるのに、そんなタイミングあるのかな?と
思っていた。

ところが、それは徐々にだが“お膳立て”されることとなった。
まず、ベンチ入りがあったところで、おかしいと思ったが、
そしてというか、ついにというか“大事な試合”の“大事な場面”で
“クローザー”みたいな扱いでマウンドに立つことなった。

もちろん人生初といえる檜舞台。緊張しないわけがない。
キャッチャーがサインを出してくれるが、何も見えない。聞こえない。
といううちに自然にかまえてボールを握り、
キャッチャーミットめがけて・・・。