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An account of a Day-book

ベーシックイングリッシュのページ

At very yesterday, 32 years back――ThinkPad220

2025-08-08 | Day-Book
ThinkPad220,its Very first.



ちょうど31年前の昨日
At very yesterday, 31 years back――31年前の昨日がまさしくThinkPad220が日本で発売の最初の日である。この日は土曜日で、当時は会社は半ドンだった。IBMと特約契約の大手家電量販店には受け渡し専用のレジが設けられ、後ろに積み上げられたパッケージを前に予約注文者が列を成していた。その群れに私も紛れていた。
その光景は見る側にこのサブ・ノートの確かな成功と日本のPCユーザへの大きな影響を肌で感じさせた。それでも、あるいはこの発売日、いや、このIBMの日“Sat, Aug 7, 1993”がこの“ThinkPad“ブランドのファースト・ステージ(記念的発売日)と記憶の人はほとんどいないかもしれない。
そのようなThinkPad220は一般販売されることなく、当初は「先行予約制」であった。このため並の販売店では売りたくも取り扱いができず、売り手に天下のIBMが選んだのは上新電機――が半ば優先的に販売権を獲得した。また一方、広報・宣伝関係ではパソコン誌の筆頭、ASCIIではなく孫氏率いるSoftBankが指名された。かくして刊行されたのがThinkPad220の事実上の“広報誌”『Dos/V Magazine』であった。




ThinkPad220の売価、245,000円はメイン・フレームを商売にコンピュータ界を闊歩のガリバーにしては破格のロー・プライスだった上に、さらに先行予約者には198,000円で提供した(当時は現在と異なり、建値の時代、販売店は異なっても価格統一され、雑誌や宣伝物、パンフレットには必ず売価が明記されていた)。

日本も貧乏人からカネをとる時代に転換
198,000円に消費税3%の加算は、アメリカなどとちがって「大型間接税」のない消費スタイルに慣れた日本国民にとっては痛手だったが、それから4年後の1997年、消費税5%時代を迎え、日本は税制でもアメリカに同意してしまった。昭和の頃、世界が日本経済を褒めちぎった根幹には金持ちからたっぷり税金を取るという直接税方式の税制だった。日本では1980年代まで消費税のような誰からも税金を取るという“不公平”はなかった(1989.04導入開始)。
それまで何度となくの懸案事項だったが、歴代の総理は一貫して「国民の生活権を守る」としてハネつけてきた。
そのように日本は唯一、他国と異なり一般庶民への負担となる大型間接税の導入は“否決”されてきたが、偶然にもPC版「黒船来襲」を契機に、実質は「金持ちからは金は取らず、庶民から金を取りまくる」――という「金持ち庇護の税制」へと“転換”していった。そして今では10%という狂気に至っている。そして中小は淘汰され、大企業は悠然と経済成長に浴している。


奇しくも国民機、NECPC98の終焉と時機を同じくして日本が誇ってきた直接税制度もそうして費えた…






HandHeldPhone as “TP220

「蜜月時代」最後の一滴
ThinkPad220にはDOSv4が付属していたが、DOSv5にしてWindows3.1を載せることができた。Windows3.1はThinkPad220の日本上陸の数カ月前にやってきた。言い換えれば、Windows3.1というソフトにThinkPad220というハードが両軸で日本へ“黒船”したともとれる。ノロノロだったが、ユーザはそれまでなれ親しんだCUI(Letters interface)ではなく、一般には真新しいGUI(Pictures interface)の道を選んだ。今、顧みれば、ハードとソフト共に絶対的な力の世界のガリバーが日本に降臨し、制圧は時間の問題かに見えたが、ところが実際はそのパートナー・シップのOS制作会社、マイクロソフトであった…NECという日本の「伝統PC」が淘汰され、IBMという「世紀の巨人」もまた堕ちたのである。これはPC関係の専門家、世界的権威の著名人ら誰一人もが予想し得なかったPC史上、後にも先にもない歴史的事件であり、そして大判狂わせだった。
してのけたのはマイクロソフトのBill Gates(当時36才、US版Win3=1992、日本版は翌年1993)。かくしてWindows3.1はIBMとMSの両雄が並び立った「蜜月時代」最後の一滴となった。

IBMとは――
International.Business.Machineの略である。


V-Text、Win3の軍門に下る…

“ガリバー”IBMと歩調を乗じた“革命児”SoftBankの「V-Text」
日本語版Windows3.1の上陸が
もうあと数カ月、遅ければ時代はV-Textだった?

ちなみに私が31年以上も昔の「昨日」について憶えていたのは、偶然にもクレジット・カード払いの明細書が残されていたからである。当時はカード払いはまだ一般的ではなかったし、またデジカメ(1996年頃のカシオから「QV-10」発売)もまだなかったので、ThinkPad220の日本における発売日、そんなものを記録に留める行為も普通はなかったと思う。(続く)

(Oh, It wasn't 31 years back, but it took place in 32 years.)
あ、32年前のことだった…


楽天、やったね!

2025-05-30 | Day-Book
楽天のスピード対応に敬意
「楽天」の今回のスピード対応はすごく心地よかった。小泉農水相の緊急事態への英断に即座に反応し、実行、JA外しの随意契約の直取引という意表の一手に三谷会長の即応姿勢は実に好感が湧いた。
個人的に楽天への高感度が上がったのはそれも5Kg、2000円を切る1980円で通販したこともある。たった20円だが、「小泉首相」へ応えたいという気持ちの現れが売価への反映だと思う。私もなんだか「楽天カード」が欲しくなった気分。




泉首相の登板でスーパーの暴利を阻止
卸業者を排除して小売りへの直売という随意契約は業者から見れば「掟破り」だ。まさか「国」がそんな政策を打ち出すとは夢にも思っていなかったにちがいない。これに困惑し、慌てたのは農家と卸と大手スーパーの一部だ。米の異常高に乗じて農家は米が高値で出て行く、卸は卸で卸値が尋常でないエスカレートぶりにホクホク、大手スーパーの一部は物流倉庫に十分な在庫を抱えておいて、品薄感にみせかけて店頭の米棚は隙間だらけにし、米があれば飛びつく客の様子を天井に備えつけの監視カメラで見ている。

従来、スーパーに入る米は通常、600円~1000円。新米は2000円~2300円くらいで売り、古米は1100円~1500円の幅がある。新米でもしばしば1500円前後で売られるから、私が新米に手出しする時はこのくらいの値段時で、不断は5Kgを2袋買うが、3000円払って釣り銭が来るというもの。今年に入って米高が異常値を更新しても、偶然目にしたとあるスーパーでもない小さな店には日々、コシヒカリの米5Kgが1680円だったか?くらいで積み上げだったので、3000円でお釣りは来ないけど、×2買っていて、自転車の後ろかごが空いていたら×1の備えをしていた。今、家に残しているのはそれらの“備蓄米”だ。ところがその店もいつの間にか「味」を知ったのか、スーパーと同じ異常高で米を売るようになり、しかもそれが売れているので愕然とさせられた。もうその店には立ち寄っても米値を眺めるだけになっていた。
来月くらいには切れるかな…というところで、我が家も小泉英断に助けられそう。


米騒動はコロナ禍と同じ緊急事態のレベル
今回の米騒動で思い起こすのは、コロナ禍のマスクの売価が異常な釣り上げ。今では50枚が200円前後もあるというのに、5000円とかでも品切れの様相。そこで政府がマスクの転売の禁止令を発令し、ヤフオクなどでは販売禁止となり、やがてこのマスクをめぐる業者の暴利にピリオドしたが、スーパーが米を異常高に釣り上げて儲けにひた走った行状に、私はあのコロナ禍マスクを思い出した。スーパーのやっていることもあのマスク売りと同じことで、あの時の「禁止令」がなかったらマスク業者の横行は収まらず、小泉首相の英断がなければスーパーの米暴利も収まらなかっただろう。

小泉首相の登板で面白くないのはしめしめと暴利をむさぼった大手スーパーと転売ヤーとそれに乗じた農家。…そして石破だ。




「小泉首相」に期待。

2025-05-29 | Day-Book
スーパーの「便乗値上げ」を阻止せよ

何よりも急務は米価格の正常化
なのに、小泉農水相の米の随意契約のごとく具体的な米対策を何もしなかった石破内閣なんか早く消えるべし、というのが率直な感慨。拉致問題では家族を前に全力で取り組む…としながら居眠りのこの人は口八丁手八丁の典型だろう。議員には十万円をバラまいて自身の「座」を計略の安倍前首相を真似るなど国民のことそっちのけで自分の安定だけを考えている。そんな人格者が日本のトップに選ばれるとは「大阪維新化」はご勘弁と言ったところ。
そしてもう一個、トンデモナクまぬけな政党が立憲だ。食品の消費税を一時的に0%にするというものだ。消費税そのものを廃止するのは必要だが、食品に限って廃止しても何ら効果がない。いったい野田という人は何を考えているのだろう? あまりにまぬけすぎはしないか?

大人一人当たりの食費は月2万円で贅沢できる

二人家族、つまり夫婦だけなら月4万円もあれば食費は十分である。それ以上ウチは使ってる、という家庭はかなり贅沢な食生活を送っていると言える。しかしこう書くと、大人一人が月に食事代「たった2万円」なんかでやれるわけがなく、それは貧乏生活だ、と反論の人もいるかもしれない。
そういう人は外食に頼った生活をしていると断言してもいい。たとえば、外で1000円のランチを食べたとする。客は1000円を払うから、仮に毎日ならお昼の食費だけで3万円の支出になる。20日だけでも2万円、朝や夜の食事分を加えたらとても2万円なんかでは食費はもたない。到底、無理な話だ…とそう言う人間はまず長生きしない。

メーカは原価の100倍、店は10倍

で売るのは常識である。ある新製品をメーカが2万円で売り出したとしたらその原価は単純計算で200円だ。つまり200円のものを20000円で売るのだから差額18000円が利益に見えるが、実際は開発費や人件費、設備費などがあるから、そのくらいで売ってそれなりの収益となる。まだAndroidの黎明の頃、NECが LifeTouch NOTEを売り出したが、その純正USBケーブルが店頭では6000円した。しかしそれはダイソーの100円のものと同じ内容だったのは知られるところ。この場合、NECは60倍高かったわけだが、大体、そんな按配でメーカは価格を設定していると見ていいだろう。

食品はどうか

食堂やレストランなどの定食やランチなど、値段は原価の10倍である。つまり、1000円のランチなら原価は100円である。店は900円も儲けているように見えるが実際はそうではない。そこに人件費や設備費、店舗の運営費として家賃や光熱費がかかる。したがってそのくらいの差額で値段を張らないとやっていけないのだ。しかし客は1000円を払って100円の料理を食べていることにちがいはない。
しかも「外食」では“基本的”に原料は中国産である。法的に明記する義務はないので、何も国産の必要はないから当然に店は安いのを材料に、多い利益を目指す。
このことを裏返せば、家で「家庭料理」に毎日200円を費やすということは、毎日、お昼、夜共に1000円相当のランチを食べていることになり、2万円で問題なく、むしろ十分なある意味“贅沢な食事”を得ることになるのだ。そして200円の「原価」で野菜や肉類も国産の良品にありつけるというものだ。
昔、会社の友達が賃貸の家に引っ越して、祝いをしに訪ねたのが夕食時だった。一緒に食べたが、どんな食事だったか忘れたが、そのテーブルで彼女がしゃべったことは忘れないでいる。引っ越し代でいろいろ出費があったなどと言って、
「食べるのは200円くらいかな」と。
旅行や出張時、遠出以外では私も外食は一切しない主義だったのと、お昼は弁当だったから、200円というのはよくよく計算すれば合致していることに気づいた。


スーパーの「便乗値上げ」をくい止めよ
食品の消費税0%にしても何の効果もない。
大人一人当たりに月の食費を2万円もかけている我が家に適用すると、1600円が助かるだけ。
さらに現在の異常高を念頭に置くとますます無能な策に思える。従来、米5Kg当たりは新米のコシヒカリなどなら2000円前後、古米なら1400円前後がスーパーの相場だった。家では新米が1800円前後で売られている時は買うこともあるが、通常はコシヒカリ、あきたこまちなど1300円~1500円の「古米」の部類で、それで味が変と感じたことがない。ごはんは美味しく炊けば美味しい。食べてみれば新米も古米もわからない。なので飲食店や一般のホテルでのメニューは古米で、新米なんかまず使わない。

少なくともこの30年来、この売価は不変だったと言える。ところが米の生産不足や転売ヤーの出現で米が異常高に釣り上げられ、そこへ大手スーパーが便乗したことで米の卸値が昨年1.5倍、2倍と跳ね上がり、今年に入ってさらに3倍、4倍、5倍へと異常高騰した。大手スーパーは仕入れ値は従来の800円前後より高くなったものの、それでも1500円前後で米を仕入れ、4000円~5000円で売り払うことが無理なく可能となり、従来、1300円前後での売り上げより逆に粗利益は大きくなり、米高便乗商法で前年比を大きく上回る儲けを弾き出している。
米5Kgが従来の1400円前後なら、家計の食費に占めるのはわずか0.7%に過ぎないが、5000円だとその米代の占有率は食費の25%にも及ぶ。これこそ家計に大打撃以外の何者でもないのは歴然。つまり、食費の消費税を0%にすることなど、米価格を正常に戻すこととは雲泥の差なのである。小泉農水相は国民の立場に立っているが、野田代表は自分の立場でしか何もできない唐変木である。同時にこの「小泉英断」を批判する維新も同類と考えて間違いなさそうだ。古米がどうのこうの言ってる場合ではない。優先すべきは米を正常価格に戻し、国民が食生活に米を取り戻すことだ。
今、この異常物価高に即応の手段はスーパーの暴利をむさぼる「便乗値上げ」をくい止めるのが何よりも先決である。今回の小泉政策で面白くないのは大手スーパーだろう。物流の倉庫には一定量は在庫しているというのに、客に飛びつかせようと店頭の米棚はがらすきにしておいて品薄感を見せかけるとはタチが悪い。



***
記事を加筆していたら、国民の玉木代表が「備蓄米は動物のエサ」だとか。じゃ、家では永年、エサを食べていたんだ…。立憲、維新は米の異常高、日本国民にとっての食生活、食文化の危機的状況に何もせずにただ批判ばかりと思いきや、「国民」のアナタまで…とは悲しい限りだ。




「米高」と、女より8年短い男性。

2025-05-26 | Day-Book
米5Kgが1万円でも平気な人ら
コシヒカリ、5800円に後ろめたさもない大手スーパー。昨年の今頃は店によっては1300円前後で買えた代物である。4倍以上の値段、米自体の内容は何も変わっていない。しかし本来、その差額4000円相当をドブに捨てるような行為は、金銭上のソントクはもちろんだが、明らかに無駄遣いであり、それに罰当たりですらある。もったいないお化けにお仕置きされて当然ともいうべき愚かさだと言える。
米5Kgなんか、スーパーへ卸す値は1000円以下である。そこに3割程度を上乗せて粗利益を稼ぐのが通常だが、関西圏では大手スーパーのLとかKはもう少し高く売る。しかし今はもう次元が違い、3割、4割の上乗せなんかでなく、3倍、4倍の儲けにひた走っているのが実情。米の本来の売価については、

スーパーの儲けが止まらない。LとKについて言えば、「3.4%」増どころの話しでない。もっともっと儲けている。小泉農水相の「2000円米」政策に本心は、“反発“のスーパー各社、「米高」に便乗して大きく儲けたいのが本音なのだから…

値上げ幅が特に激しく酷いのは関西では老舗の大手スーパーのKだ。米だけでなく、全体的に3割程度の値上げで大きく稼いでいる。同じく大手のLも大幅に高いが、ココは高いのが“常識化”の感もある。それにしてもKの高売り――米も含め、米以外のすべての食品、日用品に関して、その著しい値上げぶりが異常に思うし、私感では顧客への裏切り行為にも等しい。これ以上、良識なきKやLをこれ以上調子づかせるのは客の立場から避けるべきだろう。つまり、

それらの店で買い物するのは決して賢明とは思えない。
It seems that I might give it as my opinion that the behavior of giving your money to them unwise.

たとえばある店ではピーマン一袋が158円だが、少し足を伸ばせば別の店では98円ということは日常ざらにある。それでも行くのは面倒だからと60円も高い方を平気で買う――こういう妻を抱えた夫は悲劇という他ない。さらに食品類なんかをクレカ払いなら、Well-offでもない限り、そのツケは借金も同然であり、将来の家庭生活の破綻は目に見えている。気の毒な話だがそれが買い物の日常というものかもしれない。

当然、そうした主婦もコシヒカリ、5800円を買っていく客である。もちろん探せばもう少し安く買えるかも、という程度の努力はするだろうが、なければあっさりとあきらめもする順応ぶりだ。本当は1300円前後で買えるというのに、そんな妻の「米、高くて困るわ」の嘆きに夫は夫で「仕方ないね」と簡単に同意している、そのお金は夫の働いた身銭だというのに…。いえいえ、それは私のパートで働いたお金よ、というのは「家計」というマクロでみた場合、ほとどんど意味をなさない


米の“異常高”でもどうってことない人らとは?
しかし、そんな主婦らよりもっと余裕で異常高の米を平然と購入する層の客がいる。それは高齢のご婦人方である。ただ歳をとっている女性の老人ではない。

女性は男性より長生きするのが普通である。
このことをBasic Englishで言えば、

Women commonly go on living over eight years than men.
女は男よりも8年以上長生きする。

彼らの家のタンスの中には数百万があるのが「普通」です

このことは生命保険などの加入条件などでもクリアな事実だが、夫婦がもし同い年なら妻の年齢より8年早く夫の死は起こり、旅立った夫への悲しみと一緒に「未亡人」に残されたものは夫が掛け続けた生命保険の死亡保険金や残された財産だ。元妻は「悲しみ」の代償にそれらの金品を得て、余生を悠々と過ごすことになるのだ。年に一度訪れる命日にはそれらのお金で供養し、死んだ夫への愛情を示す。
彼らは結婚して数十年の間、夫と一緒にいれば、夫が汗水流して命懸けで築いた経済面を夫の旅立ちを見送った後に十分な恩恵としてノシ付きで調達できるのである。


出た! 小泉さんらしい一手。
5Kg、2000円…まだ高いけど。。
家の1480円くらいだったかの“備蓄米”はまだ3束、残しています。
これで次期は「小泉首相」決定だろう。政府はこの政策は当初からわかっていたが、スーパーや卸業者、中抜き転売ヤーらの反発が予測されたので誰も声を挙げなかった。彼が、彼だけがそれを許さなかった。彼はある意味、その分政治家らしくないかもしれないが、私はこうした正直な人間性を支持したい

彼らにとって米高より心配なのは自身の健康
そのように夫と離婚するでもなく夫婦生活を“満了”の彼らの日々は金銭面の苦労は何もなく、唯一憂慮すべきは自身の健康面だけだから、病院通いは事欠かない。井戸端会議の話題は買い物と健康の話で毎度のように盛り上がり、しばしば花も咲こう。
「あら、私はもうすぐ90になるのよ、弟は80で死んだんだけど…」
「そうなの、私はもう90を過ぎたのよ」
と、彼らは長生きが最大の自慢である。

一週間ほど前だったか、「コシヒカリ、5800円」を前に彼らの彼女の一人が別の彼らとスーパーの店内で語り合っていて、途切れ際にこんな声が耳に届いてしまった。
「あ、そうそう、もうお米がないわ。うちは明日くらいでなくなりそう、お米、まだ高いわね」と呟きながら、一束を重そうにやせた腕でカートに乗せていたが、私にはその様子が1300円の米以外の何者でもなく見えた。





レシートが語る本当の米価格

2025-05-23 | Day-Book
ある米売り店の高笑い。

米の超高値、スーパーの大幅の上乗せ
数カ月前のこと、米とは無関係に仏花までが値上げされていた。そしてスーパー内では多くの商品が2割でなく、2倍相当の値上げも目に余る状況。たとえば、昔から人気のチョコ菓子のロッテのチョコパイ9個入りなどは178円だったのが現在では430円くらいでも高くはないよとばかりの売価に落ち着いている。米に無関係な数多の食品が数倍の価格で堂々の居座り状況――。


スーパーの悪質なまでの便乗値上げが根因
米の高止まりは販売業者のここぞとばかりの儲け主義、モラルなき上乗せ行為だと確信した。そのように米の高止まりに疑問が湧いたのだ、米類関係だでなく、スーパーに並ぶ商品の大半が戦後日本において前例なき値上げとなっている。そしてその終焉が見えない今日。スーパーでは従来、10%の値上げには相当の決断がいる。誤れば買い物客が遠のく。しかし今、10%の値上げなどのレベルではなく、2~3倍の値上げが“横行”している。つまり、スーパーは原材料の高騰を名目にここぞとばかりに儲けにひた走っているのだ。


商店街脇の店の事実
日本一長い商店街として有名な商店街の外れに米屋でもない店があり、世間が米価格の異常値に揺れている中、その店はかやの外だったようだ。あきたこまちなどはいつもとおり.5Kg、1580円前後で積み上げ状態だった。3500円くらいが“相場”になった時でも売価は変わらずだったが、用心のためとその月は一袋でなく、二袋買った。その後通りかかっての店の視界も同じで、「あー、世間は米高と騒いでいるが、みんな知らないんだ…」と心していたら、ある日突然、目を疑った。あきたこまち5Kgが4380円。これはスーパーの“平均価格”。いったいこの店に何が起きたのか? 調べていくと、仕入れ値は少し上がったがたいしたことではないらしく、ヨソもそのくらいで売っているのだったら…と試しに“便乗”値上げしてみたらしい。
それから一月ほど経つが、値段はさらに上がって4980円へとエスカレートし、その積み上げも日毎低くなり、それだけ売れているのだ。高笑いが止まらない、とはこのようなケースだろう。そしてそれが今のスーパーである。




従来、米5Kgの平均価格
。アキタコマチ: 1280円~1480円
。コシヒカリ: 1380円~1580円
・特別栽培米 1580円~1880円
。ナナツボシ: 1680円~2180円

本当は「4倍高」なのに、「2倍高い」と嘘吹く石破首相
儲けられる時に儲けておこう――これはスーパーに限らずの精神かもしれない。だからそれを単に咎めるわけにもいかないが、本当は2000円で売っても大儲けになる、と店主は口を滑らせたが、ならば4000円台で飛ぶように売れるとはまさに業者の夢物語が現実に起きてしまったことになる。
政府は統計によると、米5Kgは昨年の2倍、4300円前後と報じているが、これは真っ赤な嘘である。昨年、米は確かに値上がりし、2700円前後にハネ上がった。このハネ上がりは地震や水不足からの生産減からの影響と宣伝されたが、事実の全容ではなく、本当は値上げに影響のない一部だったが、政府は掌握しながらその事実に蓋をした。米が倍になったのは昨年春先の2700円へのハネ上がりを示すべきで、現在の4300円は4倍相当の値段だ。
こんなことは主婦なら誰でもわかっているはず、この4倍値上げの“事実”がネットなどで声高でなく、政府の今年になって「とうとう米は昨年の2倍にまで上がった」という嘘に反論がないのはなぜだろう? これは夫が米相場を知らない、家計は妻任せによっている。主婦が使う生活費は夫の働いたお金であり、自分の身銭ではない。米が高いなら高いのを買うしかない…という精神だし、さらにクレジット・カードでの購買形態も関与している。主婦のカードは法的には夫の所有物であり、主婦がいくらカードを使ってもその与信は夫のそれを左右するだけで、妻には無関係だ。こういう背景が米は本当は2倍高でなく、4倍高の事実を抹殺しているのだ。


従来、米はなぜ安売り合戦だったのか?
米は大きく重く、取り扱いが面倒だ。サーロイン・ステーキの1パックが1000~2000円でも高くないのに、その何十倍も大きいカラダの米5Kgは従来、1300~1600円が相場だった。夏場は虫が湧きやすいので保管にも神経を要するし、その保管面積も広大で、心理上、一刻も早く捌いてしまいたい、のである。だから値段を下げて下げて下げまくってでも一秒でも早く手放したいのだ。このため、コシヒカリやアキタコマチなどは1300円くらいでいつでも買えた。画像のレシートを見ればわかるように大手のスーパーでは1200円台でいつも売っていた。レシートをご覧いただければ、その事実は歴然である。

レシートはいわゆる「買物日記」や「食品日記」のサブシステムとして保管していたが、2016年からスーパーなどの日用品関係のレシートは破棄するようになった。レシートの枚数が増えて管理が面倒だからだ。この記事のために年度ごとに管理のレシートのファイルを広げてみたが、米の相場はほとんど不変で、むしろ下がる傾向にあった。掲載のレシートは2015年頃の一部だが、レシートの米売価1300円前後が相場だったことがわかる。


本当は4倍高なのに「2倍上がっている」と嘘吹く石破内閣


商店街脇の店が事実なら
商店街脇の店が事実を物語っている。つまり石破内閣は国民を欺いているということに他ならない。
ちなみにレシートの「フクイ トクサイコシヒカ」というのは福井県産の特別栽培米のコシヒカリであり、減農薬の米で通常のコシヒカリより高いが、それでもこの程度の値段だ。

***
「米、5Kg、2000円台を…」
記事を書いていたら、「米、5Kg、2000円台を…」のニュース。これでも決して安くはないが、石破首相の「3000円台を目指す…」よりははるかにマトモというべきだろう。当然、本当はもっと前から当たり前に可能だったはずだが、なぜ今頃になって…。
金銭の問題だけでなく、本当は1500円前後の値打ちしかない米5Kgを3000~4000円台で買うというのは余りに不合理で愚かな行為だと思う。だから我が家では前述の商店街側の店で買ったコシヒカリやアキタコマチ5Kg、1580円前後の“備蓄米”を利用し続けている。

2000円台でも安くはないが…