Plaza de Montes~報告書~

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ミュージカル報告・その45:ザナドゥ

2009-05-23 11:49:49 | ミュージカル報告

【DATA】
2009年5月20日 @赤坂ACTシアター(特別ステージ席:B列20番/1万円)
音楽:  振付:  ストーリー:
珠玉の一曲:XANADU
購入グッズ:なし(BREO2本のお土産つき
公式サイト:http://www.xanadu2009.com/

【COMMENTS】
新型インフルエンザの流行でなるべく人ごみを避け(映画も我慢)、また手術の傷跡もまだ痛むので、アフターファイブの外出は控えていましたが、何ヶ月も前にチケットを購入済だったので行かないわけには行かない、ということで行ってまいりました。

オリビア・ニュートン・ジョンの曲を使ったミュージカルということ以外予備知識を持たずに行ったのですが、予想外にとても楽しいミュージカルでした

その最大の要因は、特別ステージ席です。なんとステージの上に座席があるというのです。どんな感じだろう、とミュージカルファンとしては気になるシステムで、しかもS席より安いので試しに取ってみました。

ステージ上の座席なので、開演5分前に来ないと入れない、という注意があったので時間に間に合うように会場入りして、「特別ステージ席はこちら」という表示に従ってステージ袖の入口前にたどり着きます。


そこでこんな案内書きをもらいました。

90分で休憩なしノンストップのステージか~。ペンライトもついてるの?最後は歌って踊って!?と読んでるうちにこの作品への期待感が高まります。

そして係員の誘導でステージへ。舞台袖の雰囲気が懐かしくて(中学・高校時代に吹奏楽部でよく演奏会でステージに上がってたので)一気に気分が高揚しました

座席はギリシャ風の造りでちゃんと革張りで座り心地も抜群でした。ただ、思った以上にステージ上で座席が占める面積が大きかったので、「こんな狭いスペースでパフォーマンスできるの!?」と気になりました。しかも、端の方は一人席があって、カップルで来た人でも離れる可能性があってちょっと気になりました(私も3人で行ったので2:1に別れた座席になってしまいました)。

そして開演。主人公ソニーが登場して、ステージ正面奥の壁画に向かってペイントを始めます。そのとき、聞き覚えのある声で上演前のアナウンスが流れました。

「ちょっと、見て、短パンよ

声の主は、クイズ番組のヘキサゴンでおなじみ、オネエ系フィットネスインストラクターのクリス松村でした。実はこのミュージカルの字幕を担当したのが彼らしいです。所々にネタを混ぜながら「携帯の電源は切って」とか一般的な上演前の注意事項を説明していました。私は彼を知っていたので楽しめましたが、知らない人には「誰だ?このオカマ??」という感じで面白くもなんともなさそうでした

そして本編が始まるのですが、まずステージ席ということで今回一番心配したのが字幕でした。20人ほどの観客のためにわざわざ字幕なんか出さないだろうと思ったら!ちゃんとステージ席から見える位置にも字幕が出ていました クリスは一応帰国子女(外交官の息子)なので英語は堪能ですが、かなり「クリス色」の強い訳になっていて、ソニーの一人称が「ボクちゃん」になったり、「どんだけー」とか小ネタを挟んでいて、冒頭のアナウンスのとおり「字幕はあくまでも参考」程度の位置づけでした。

さて、ステージの内容について。一番の感想は、皆歌がうまい&声がいい しかも至近距離なのですごい迫力です。ただ、至近距離なので意外なものも見えました。ミューズ(女神)たちの背中のお肉・・・ 衣装からはみ出してタプタプでした。主役のキーラ/クライオーを含め、結構皆ふっくらとして肉付きが良かったです(かといってデブというわけではなく、健康的な肉付き)。あとは、ミューズたちが横を通り過ぎるたびにとてもいいニオイがしました(笑)これは最前列に座っても味わえない体験です。

ミューズの中に男性も2人混じっていて、とてもいい味出してました。演じるその表情はもう乙女そのもの。歌も裏声で女の子になりきってるし。存在自体が面白かったです

ステージ席は、基本はキャストの横顔や後姿しか見えず、振付を正面から見ることができないというデメリットもありますが、ステージ席ならではのオイシイ面もありました。キャストが至近距離で演じるという点では、究極的なことが。なんと、空席にキャストが座って演じたり、急に背後にキャストが現れてイジラレたりするのです(勿論一部の座席限定ですが) 最初、空席があって「あんなど真ん中のいい席なのに勿体無い」と思っていたら、ミューズたちの指定席でした(笑)途中でポップコーンとドリンクを持ち出す演出がありましたが、ポップコーンは本物で、近くの観客におすそ分けしてました。こういうのは他では味わえない体験ですね。

他にも、クライオーがペガサスに乗ってオリンポス山に帰るシーンでは、大道具さんが一人でワイヤーを操作して人力でペガサスを宙に浮かしているのが丸見えだったり、ステージ席で観客からは見えない場所でもキャストが演技をしていたりして、裏方仕事も垣間見ることができました。あ、あとスモークを炊くときって、シューっというものすごい音がするんですね。最初は音だけでスモークが見えないので「何が起こるの!?」とドキドキしました 客席で見てるとあそこまで大きな音は聞こえないし、演じる方としても音楽でかき消そうとするので、これもステージ席ならではの体験でした。

言語も特徴的で、所々日本語の台詞が混ざったり、グッダイなどのオージーイングリッシュや、元アメリカ国籍保持者の同行者によると「ベタベタのスコットランド訛り」とか色んな英語が飛び出して、読み書き以外苦手な私にはちょっとハードルが高かったですが、笑いどころ満載のステージでした。

フィナーレのシーンでは、キャストからペンライト(サイリウム。因みにこれも演出の一部なので、隣近所で色が被らないようにグラデーション的配置になっていました。)を点灯するように促され、ペンライトを振りながら盛り上げてたら、後ろからスタッフが来て「立ち上がってください」と言われて全員強制で踊らされました(笑)いつもだったらかなりノリノリで踊るところでしたが、今回は手術跡が痛むので中途半端になってしまいました

最後にキャストへのスケート指導を担当していた元フィギュアスケーター(ペアのナショナルチャンピオン)の男性がさすがの技を披露していて、フィギュアファンとしても心をくすぐられるステージでした。ただ、ペアは守備範囲外なので、クーリックとかヤグディン級のシングル王者が出てくれたら最高だったのに

ストーリーとしては単純でたいしたことはありませんでしたが(だから元ネタの映画はポシャッた)、一般的なミュージカルにはない演出があり、笑いどころ満載で皆が明るくなれる素晴らしいミュージカルでした。特にステージ席で味わう興奮は他にはないものなので、他の作品でも、機会があったらまたステージ席で鑑賞したいです

~おまけ~

ミュージカルに行くと、必ず今後上演される他の公演のチラシをたくさんもらいますが、今回は目当ての物がありました。


勿論RENTです
これはオリジナル公演のときから使ってるのと同じ写真ですね。


裏面がこちら。
昔じゃなくて今回の公演版の写真のようです。
それではロジャーとマークにズームイン


お~年取った大人になった

携帯のメルアドもRENT仕様(ある曲名を入れました)に変更してRENTスタンバイは完了しております 来日公演まであと2ヶ月ちょっと。待ちきれませんっ

 

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