土曜日、ナッシュマルクトに行った。ネコヤナギが屋台に並び、春の訪れを待つ人々がネコヤナギを抱えて歩いている姿が目立った。ただイースターエッグを飾るのに使う枝だとずっと思っていたが、ちゃんと宗教的な理由があることを初めて知った。
イースターの一週間前の日曜日(今日)は、「枝の主日」と呼ばれ、イエスがロバに跨ってエルサレムに入城し、群衆がナツメヤシの葉を振って歓迎したこと記念する日だ。
ナツメヤシの葉のないウィーンではネコヤナギがその代わりになっている。ネコヤナギをカトリック教会へ持って行って祝福してもらい、家の十字架にかけておくそうだ。
こちらの人は、そういうちゃんとした理由があってネコヤナギを買っていたのだ。
知らなかった。何年住んでも知らないことがいっぱい。

今週は冬の寒さが戻り、開花を待つ窓辺のオダマキの蕾が待ったをかけられたまま、ずっと寒さに耐えている。