回顧します。

↓の方のスイソウガク記事のコメント欄。
お読みになられた奇特な方もおられるかと思うのですが、
そうなんです。
母校吹奏楽部が出場するコンクールがもう目前と迫ってきているのです。
去年までは、現役さんの活動一切に興味を持たなかった私でしたが、
今年は嬉しいことに後輩より頼ってもらい、
二度も母校へ足を運んだ関係上、
何気に何気に、私までもが緊張してしまっているのです。

うわー、頑張れえぇぇ！！！

見に行きたいけど、子供らのスイミングがあって無理なのよ～！！


で、コメントレスをつけてる間にも昔のことを思い出し、
何気にスポ根、いや吹根（笑）記事を載せちゃおうと思い立ってしまいました。
お時間のございます方は是非。
語りますよ～～！！


私がコンクールに出場したのは二回。
高一と高二の夏です。
中学吹奏楽部はコンクールに出場するようなところまでいってなかったし、
その頃の母校では高三は春に引退することになってたし、
高二の秋から結婚する手前まで入団してた楽団も
その頃はまだ出場していませんでした。←今は出場してはる
たったの二回です、でも濃かった。
私の青春はそこに凝縮されていたように思うのです・・。


高一時、コンクールに出る一年は少なかった。
ホルンは一年二年含めて４人だったため、
私は自動的に出ることになりました。←ホルン、４人は必要
初めてのコンクール。
先輩方は必死。
私はホルンの先輩が大好きだったし、クラブも大好きだったし、
もぉ絶対頑張るぞっ！の勢いでした。
でも本番前はさすがに緊張の毎日でした。
「私が失敗してそれで評価が下がったらどうしよう・・」。

そして本番。
後悔するような出来ではなかったと思います。
結果、金賞を取ることができました。
母校としてもＡ組出場での初金です。
廊下に出て、先輩も後輩も抱き合って喜んでました。
先輩方、泣いてました。
私も嬉しくて泣きました。
出てなかった一年も一緒に泣いてました。
頑張った甲斐があった。
この瞬間に自分が立ち会えたことが本当に幸せでした。
そして、私の高一の夏は終わりを告げたのです。


そして高二の夏。
私は副部長という大役を仰せつかってました。
その責任からか、「去年の金を死守しなければならない！」
という使命感でいっぱいでした。
去年必死で取った金を私らの代で落とすなんてことになったら
先輩方に顔向けできなくなる、そう思ってて。
それに究極、出るなら金取りたいじゃないですか。
「頑張ろうね、みんな！！」。

でもその一方で、コンクール出場に対して疑問を持つ部員もいました。
「何でこんなしんどい思いしてまで出なアカンの？」。
春から準備を始め、夏休み中も土日も関係なく練習練習。
辞めていく部員も出てきました。
部の空気がどんどん悪くなっていきました。
どうしたらいいのか、私も悩みました。
でもそれも、指揮を担当されていた先輩の熱意に負けたという形で収拾がつき、
それからは部一丸となって本番に向かって邁進していったのです。

そして本番、私は１stという重要なパートを吹いていたのですが、
大きな事故もなく、練習の成果を出すことができたと思います。
で、結果、金賞を死守することができました。
「キャーッ！！」。
ホールに響き渡る部員の喜ぶ声。
舞台でトロフィーを受け取る部長。

みんなの努力が報われた。
先輩方にもこれで顔向けができる。
本当に本当に嬉しかった・・。

でも次の瞬間、私はどん底に突き落とされました。

私たちが出場したのは北摂大会。
そこで金を取った高校の中から代表が選ばれ、
その高校は大阪大会へ出場することができるのです。
私、正直代表までは望んでいませんでしたよ？
でもまさか、初めて金を取った近隣校が
代表を持っていくとは考えてもいませんでした。
「順番からいったら二回目金取った私らが代表なんちゃうん！？」。
いや、結局その高校の方が上手だったから仕方ないんでしょうけど、
まさかあの高校に負けるなんて、と合点がいきませんでした。

悔し涙が溢れました。
体から力が抜けました。
「先輩方、ごめんなさい・・」。
もう一人の副部長に体を支えられ、
やっとのことでホールから出たのを覚えています。
そして、嬉しくて悔しい、私の高二の暑い夏は終わったのです。


この二回のコンクールの思い出は、私にとって大切な大切な宝物です。
たぶん一生忘れることはないと思います。

現役さんにもこの暑い夏がいい思い出になりますように・・。

あ。

Ｎさんにも、ね。（笑）

コメントいらんし勉強しろ～。