もうトラックが道路を通っても、驚くことはなくなったし、深夜に恐怖に襲われることはなくなったけど、12年前のあの日の事は、たぶん一生忘れないと思う。
明らかに自分の人生が変わった瞬間だった。
そして、死を初めて身近に感じた瞬間だった。
暗闇の恐ろしさ。
外の世界がどうなっているのかわからない。母と励ましあい日が昇るのを待った。
日が昇り、変わり果てた世界をうつしだす。
自動販売機が倒れ、水道管が破裂し水が吹き出していた。
ただ倒壊した家の前で、ぼうぜんと空を眺めていた。
空が驚くほどキレイで憎らしかった。
幸い僕の友人や家族に犠牲者はいなかった。
あの地震では、多くの人が犠牲となり、そして苦しい思いをした。
自分はまだまだ恵まれていたと思う。
ただ、あの日を忘れちゃいけないんだ。
毎年この日になると震災の一日前の友人との会話を思い出す。
小さな地震が起きて、友人が「最近どうなっとるんやろ? 日本沈むんちゃうか?」
僕は絶対に無いと答えた。
絶対という言葉は無い。
…。
明らかに自分の人生が変わった瞬間だった。
そして、死を初めて身近に感じた瞬間だった。
暗闇の恐ろしさ。
外の世界がどうなっているのかわからない。母と励ましあい日が昇るのを待った。
日が昇り、変わり果てた世界をうつしだす。
自動販売機が倒れ、水道管が破裂し水が吹き出していた。
ただ倒壊した家の前で、ぼうぜんと空を眺めていた。
空が驚くほどキレイで憎らしかった。
幸い僕の友人や家族に犠牲者はいなかった。
あの地震では、多くの人が犠牲となり、そして苦しい思いをした。
自分はまだまだ恵まれていたと思う。
ただ、あの日を忘れちゃいけないんだ。
毎年この日になると震災の一日前の友人との会話を思い出す。
小さな地震が起きて、友人が「最近どうなっとるんやろ? 日本沈むんちゃうか?」
僕は絶対に無いと答えた。
絶対という言葉は無い。
…。