昨日は、気になっていた美術展に足を運びました。
世田谷美術館で開催中の、緑の惑星美術展。
タイトルや内容に魅かれるものがあったのです。
用賀駅までそこそこ電車に乗り、そこから徒歩だと20分弱。
砧公園の敷地内にある、まさに森の中の美術館。
開館と同時に入って、緑の惑星なるものに足を踏み入れました。
第一章は「森林」
樹木や森を描いた作品たち。
最近興味ある鉛筆画の樹木の表現を食い入るように観察し、青木の樹海の絵には、霊的なものを感じつつ、じっくり鑑賞。
第二章は「風景」ルソーの作品もありました。
第三章の「庭園」第四章は「花園」第五章は「楽園」という流れの展示。
名前を知らなかった作者さんたちばかりでしたが、中で目を引いたのが
塔本シスコさんという画家さんの絵画でした。
ビビットな色使いと時間や空間を越えた構図や表現。
展示の絵とは違いますが
こんなような絵です。
なんとなく草間彌生さんを思い出し、シスコさんという方が気になって帰ってググりました。
なんでも彼女は、48歳で軽い脳梗塞で倒れ、その後リハビリもかねて絵を始めたそうです。
彼女の息子さんが画家を目指した方らしくて、家には画材がそろっていて、その後才能が一気に開花。
50歳過ぎてから本格的に制作活動をされたそうです。
因みにシスコというお名前は、養父がサンフランシスコにあこがれてつけた名前だとか。
実はこんなような絵は好きではないはずなのですが、とても印象に残りました。
他にも、銅版画家の久保卓治さんという方の、めちゃくちゃ緻密な風景画にも、目を奪われました。
私が無知なだけですが、下手に先入観を持って観に行く世間一般に有名な画家さんの美術展よりも、心に刺さる作品が多かったです。
なんじゃこれは、というものもありましたが、平日朝一、空いた美術館、受付の方や監視員の女性もとても感じがよくて、心満たされて帰りました。
世が世ならあんなお仕事したかったかも。
一昨年、京都の応挙若冲の美術展以来、去年秋でしたか、ちょっとした絵画展にはいきましたが、やはり良いものを見るのはいいことですね。
良いものというのは、自分にとって都合の良い物かも知れませんけど。
曇り空、北風も冷たい午前でしたが、心はぽかぽか、素敵な日になりました。
まだまだ開催中ですので、興味のある方はぜひ。
今日の言葉
I shut my eyes in order to see.
私は、見るために目を閉じるのです
ウジェーヌ・アンリ・ポール・ゴーギャン
ご訪問いただきありがとうございます
感謝をこめて
つる姫