目覚ましは不要なつる。アラ還オバサンはついつい早起き。
目が覚めた時に起きて軽く腹ごしらえをして、ホテルから20分ほどの彦根城の方に散策に行ってみる事にしました。
城に向かって歩いていると、天守閣がはるか彼方に見えました。
やっぱし、どう考えても上りだよねえ。すでに汗かくし、朝からあそこまでは、ちょっときつjいかなあ、と思いつつ歩を進めます。
お堀が見えてきました。
ハクチョウが朝の身支度をしています。
あ、くしゃみもしています。
ハクチョン。
まわりはけっこう毛だらけです。
あたくし、今日も綺麗かしらと、水面に映る自分を確認中の子も。
ポストには彦根城がのっかっております。
しかしながら、残念な(ある意味ラッキーな)事に、天守閣の方には午前8時半からしか入れないという看板が立っておりました。
人気のご当地キャラひこにゃん登場も10時半ごろとのこと。
ま、別にいいか。彦根は泊まるだけでもよかったんだし、ひこにゃんファンでもないし、とホテルに引き返し、チェックアウト。
前日はここに高校のハンドボール部がとまっていたようでしたが、棟が違ったかお利口さんだったか、騒ぎは聞きませんでした。
彦根駅から米原に出て北陸線に乗り換え、長浜という町へ向かいます。
米原辺りの観光スポットを探していて、なんとなく行ってみようかなって思った町です。
帰りの事を考え、東海道線からあまり離れない場所の観光を、と思った次第です。
ここ長浜は羽柴秀吉が整備した町だということで、もともと今浜だった名を織田信長の長をとって、長浜と名付けたとか。
ここはガラス工芸で有名な町のようで、駅にはガラスでつくられたこんな壁絵。
長浜城。
ちっちゃ!
1586年の天正大地震で城は全壊したとの事で、当時の物では一部の石垣がのこっているだけと聞きますが、この石垣かどうかは知
りません。
2年前の18切符で行った兵庫の竹田城址で初めて石垣の美しさを意識した私ですが、よくもまあこんなに綺麗に積み上げられるもの
だと、感心します。
4月の熊本地震で、熊本城の「奇跡の一本石垣」が有名になっていますが。昔の人に技術は本当にすごいな、と思います。
ここには、この城を建てるに当たり、人柱になった「おかね」という娘さんの伝説が残っています。
昔の人は怖いな、と思います。生贄とかありましたもんね。
いや、でも実際には今現代の方がよっぽど怖い時代かもしれないですね。
よく考えてみましょう。
このお城の周りは公園になっていますが、お城の裏には琵琶湖が広がっています。
そこに「太閤井戸」というのがありましたが、私が気になったのは、カラス(笑)
なにやら食している様子。近寄っても逃げようともしません。
ああ、やっぱし。そこにあるのは魚の死骸。
晴れていれば清々しいであろう初めての琵琶湖畔。この日は雲って、カラスの似合う光景となっています。
先ほどの魚は、増えすぎた外来種かな、などと考えます。
田舎にいる時は、はるか高い空を飛んでいたカラス。
逆に東京に住んでから、そのへんをうろつく身近な鳥となりましたが、その性格や生態がとても気になるカラスです。
お!
アオサギもいました。カラスの残り物でも狙っているのでしょうか。
アオサギというのは、他の鳥の中に一羽だけ混じっているのを良く見かけますが、アオサギ同士何羽かで一緒にいるのを見たことがないような気がします。そういう習性でしょうか。
先ほどの彦根城のお堀でも、白鳥に混じってアオサギが一羽いました。
群れない性格なのかな?誰かさんみたいだな。え?だれ?
カラスにしてもアオサギにしても、まだまだ知りたいことが沢山あるなと感じつつ城を後にし、朝の長浜の町を歩きます。
早朝のためお店屋さんもまだ準備中です。
なんか面白そう。お手軽なお食事ってなんだろう。
これからの旅では、地方のこういうお店でご飯を食べてみるのも楽しいかも。
昼から瓶ビールを注文して、かつ丼とラーメンを食べる、みたいな。
出所かっ!
ワンコがいるよ~。かわいいなあ。
琵琶湖の北東岸を北上し、余呉湖の北の柳ヶ瀬、県境の栃ノ木峠をへて北ノ圧に通じるこの北国街道は、かつて北陸と京阪神を結ぶ重要な街道だったそうで、多くの商人、旅人、武将らが頻繁に利用、長浜はその宿駅として、また湖上交通の要として栄えた町なのだそうです。
今は還暦前のオバサンがペットボトルをぶら下げて、当てもなく歩いています。
そんな私にぴったりな、うだつが上がらない、という言葉がありますが、下の写真の中央のもう一つの屋根みたいのがうだつ。
日本家屋の屋根に取り付けられる小柱、防火壁、装飾だそうですが、初めは富の象徴のように、裕福な家に作られていたようです。
それで、うだつが上がらない、という言葉が出来たようです。
壊れるので、うかつにあがらないようにしましょう。ってか。やーね。
さてさて、下らない駄洒落はいい加減にして、今日は東京まで帰らなくてはなりません。出来れば都内で通勤ラッシュの時間帯に電車に乗りたくないな。
北陸線で米原に戻り、東へ向かいます。
帰りの普通電車も、お盆のUターン客のせいでしょう、そこそこ込み合っています。
個人、友達グループ、家族連れ。
18切符仲間ではありますが、みんな座席確保で必死。アラ還オバサンも必死で走りましたとも。転ばなくてよかったよ。
長浜ー米原ー大垣ー豊橋ー浜松ー島田ー熱海ー品川ー大崎。
結局この日は朝のホテル以後、一度もトイレに行かずにすみました。すべて汗となって流出して行ったようです。
合掌
最後の乗り継ぎ熱海で座席確保してほっと一安心。ラッキーな事に普通電車より早く着く快速アクティーに乗る事が出来ました。
その熱海辺りで、スマホに気象情報が入ります。
家のある品川辺りはいま雷雨の大雨らしい。
傘がないーー。
しかし雷雨ならきっと私が着くころにはちょうどやむだろう、とふんで、うとうとしながら過ごしました。
品川でアクティーを下り、山手線に乗り換え17時42分大崎駅に到着。
行きも帰りも、私の乗った電車は時刻表通りに運行してくれました。素晴らしい!
さすが晴れおばさん。すでに雨はやんでおり、18切符の旅を元気に終えることが出来た達成感を空も喜んでくれていると、勝手に解
釈して、たまたまその日は家にいた娘の分も晩御飯を調達して、家に帰り、制覇の祝杯を。
その頃また思い出したように大雨になって、つる姫はよっぽど普段の行いがいいのだなあと、思ったんですぞ!
ちがうか!?
中身の濃いすばらしい旅でした。何より元気に終えた事、体調がおかしくならなかったのがありがたかったです。
細かく言えば出発の朝の変な動悸と、翌日夕方の変な動悸はあったのですが、それ以来一回も起こりませんでした。
以前はそれが当たり前だったのですが、今は本当に有り難いと思います。
帰宅後疲れがでないかなあ、とも思いましたが、全く問題ないです。
帰宅直後は体重が二キロ減ってましたが、すぐに一キロ戻りました。
アラ還つる姫の18切符の旅は「いったん」終了。
だってホラ、まだ一回分残ってるんだも~ン。
日帰りにはなるけど、欲張って遠くまで行くど!
何処かおすすめの場所はありますか?
宇都宮にギョーザを食べに行くという手も、以前ならあったのですが、今はちょっと餃子の気分ではない(爆)
海の方に、海の幸でも食べに行くか。千葉か神奈川か。
はたまた山に行くか。期限は9月10日です。とりあえず世間の子どもたちの夏休みが終わってからだな。
還
もとい
完
長らくアラ還18切符の旅にお付き合いくださりありがとうございました。
交通費は18切符の11850円のうち、4回分で計算して9480円で東京ー福山を途中下車しながら往復しました。
新幹線なら往復33240円かかります。
今回宿泊費が3泊で12900円かかったんですが(安っ!)、それでも10000円以上お釣りが来ます。
そのお釣りで、焼き鳥屋にも十分入れるし、お昼ご飯代にもなりますもんね。
しかし、つる姫が拘るのは金額よりも18切符で旅ができるという事。時間と体力がなければできません。
感謝感謝です。
以前と違って行動的にはあまりハラハラするような旅にはなりませんでしたが、旅の間私の体の事を気遣って下さった皆さん、本当に
ありがとうございました。今回の最大の敵は関西の猛暑でしたが、首にまく冷たいバンダナなどで対応しました。
四国巡礼のときの経験がつる姫の旅の教訓として生かされています。
御大師さまありがとう。
パワーストーンにも感謝。
今回からロッキーも旅に連れて行ったんですが、それはまた別のお話。骨壺を抱えて行ったわけではありませんので(大汗)
ロッキーが生きてたら・・・私はこんな旅にも出れなかったんだなと思うととても複雑ですが。
さて次はどの町を歩くかな。
今日の言葉
旅を思い出すことは、人生を2度楽しむことである
フェリックス・メンデルスゾーン(ドイツの作曲家)
人生も旅だ (*^_^*)
つる
感謝 合掌
つる姫
昨日のカープの試合も大興奮でした。
延長10回、2アウトから新井さんの満塁ホームランなどで一挙7点!シンジラレナーイ 古いけど。
本当に今年のカープは神ってるぞ!
これも、巡礼のご利益と思ってます(笑)