今年も啓蟄が過ぎました。
この頃の東京は雨の日が多いですが、そこここに小さな春を見つけると
心の中で眠っている旅の虫が動くのを感じます
日常が戻ってそろそろ一ヶ月になります。
大量に服用していたお薬も半分以下に減り、
心臓がある事を忘れる瞬間も増えてきました。
この３ヶ月半、皆様には当然のように流れていた日常の時間とは別世界で
私は非日常の時間を過ごしていました。
想えば昨年は「行」という一文字を掲げて、本当によく行動しました。
去年末はそれどころじゃなくて１年の総まとめの記事を書く事が出来ませんでした。
しかしながら振り返ってみると、病気が発覚して手術という現実を突きつけられる前に
それまで生きてきた自分を振り返って先に進む、という旅が出来たのだなと感じます。
２０１４年
１月に絵画教室と出会って絵画にはまり
２月には娘と広島や尾道を旅した後、故郷の中学校の閉校式典に参加させていただきました。
その記念誌に載せる記事も書かせていただきました。
３月は東日本大震災から３年の福島で祈りを捧げました。東日本大震災は私の意識を変化させる出来事でしたので、敢えて３月１１日に合わせて１８切符で行きました。会津若松にも行きました。
４月には１８切符で行った房総の果てで素晴らしいご縁をいただき、その方の話に聞いた袋田の滝に行って地元の方とのあたたかいふれあいがありました。
５月にはその方に誘われて初めて伊勢神宮にお参りをして、誰もができない貴重な体験をさせていただきました。
６月には、今では思い出せませんが心境の変化があったようです。ブログをやめようかと思ったらしいです。（笑）
７月には主人とロッキーと車で北海道に行きました。死に損なうという体験もありました（汗）
８月は、暑かったです。あおむしのピンチくんがチャンスくんとなって飛び立つのを見守りました。
９月にはお婆ちゃんの３回忌に合わせ、１８切符で広島に向かい、途中で竹田城址に行きました。心臓をバクバクさせつつ水も飲まずに城址にたどり着き、３時間も待って素晴らしい風景を見ることが出来ました。今にして思えばその時はもうすでに心臓は大変な事になっていたのです。福山では何十年ぶりに懐かしい道を歩き過去と未来を想いました。
１０月 ピンチくんのDNAを持つに違いないあおむしを発見。蛹になって越冬中。
１１月末 病が発覚。その時の病院の対応に疑問を持ち
１２月 セカンドオピニオンで手術を決定。
２０１５年
１月１９日 手術 心臓を止めての手術に家族は心肺しました（笑）
２月６日 入院中に一生忘れられない誕生日を迎えました。
１１日 建国記念日に退院。
これまでの大まかな流れです。
術後の経過はとても順調で、術後１週間で退院の運びでしたが
その後不整脈が出始めて長引いてしまいました。
しかしそのタイミングは、私を守る大きな力だったのだな、と今では思います。
同時に自分の知らない自分を発見。
心と体の関係の事にも、今までと違う気付きがありました。
面白くて楽しい事もあった入院生活については
またシリーズにして書こうと思います。
その体験記が
どなたかの希望につながるような記事にできる自信がついてからになります。
今日は皆様にお願いがあります。
当たり前のことですが、病気になろうと思ってなる人はいないと思います。
私の罹っていた病気は、僧帽弁閉鎖不全というもので
僧帽弁という弁がうまく閉じない事で心臓から送られる血液が逆流します。
心臓の中に血液が滞留しやすくなり
血栓ができやすく、その血栓が脳に飛んだら脳梗塞です。
心原性脳梗塞というもので、最近増えているそうです。
私が最初入院したのは、逆流により負担のかかっていた心臓で
心房細動という不整脈が起こったからです。
突然かつて経験した事のない動悸が起こり、そのまま死ぬのかと思いました。
それだけならカテーテルの手術だけで対応できたのですが
検査で僧帽弁閉鎖不全がわかり、手術を余儀なくされました。
僧帽弁閉鎖不全は、昔はリューマチ熱が原因だと言われていたようですが
今では原因はわからない物が多いそうです。
生活習慣やストレスや家族歴も関係なく、「運命」だという事です。
それでも、この年齢でまたその状態で発覚したのは不幸中の幸いだったという事です。
心臓の動きも回復力もよいと思われるからです。
実は最初の心房細動の時には、とても強いストレスを抱えていたのですが
ストレスとは直接関係ないとはいえ、
もしかしてそれがなければ病気はひそかに進行し続けていたのかと思うと
有り難きストレスだったのだと思う事も出来ます（笑）
話が飛びましたがここで今言いたいことは
現在生活習慣に問題があると思われる方は、是非改めて欲しいという事です。
せめて、病気のリスクを遠ざけてほしいのです。
そうは言っても、ハイそうですか、と即生活を改める人はまずいないでしょうね（苦笑）
また「タバコ」はぜひやめてください。いいことは一つもないです。
そう言っても、では今日やめます、という人もまずいないでしょうね。
健康診断などの時には、必ず喫煙歴を記入されると思いますが
喫煙による病気もそうですが、もし何らかの手術をした時に
煙草を吸っている人は術後に痰が増えるなど、リスクも多いようですよ。
どんなに健康に気を付けていても病気は人を選ばずに襲い掛かるものです。
なんで私なの？です。
病気になると家族は大変です。子どもたちが小さい時でなくてよかったと感じます。
でもやはり、一番つらいのは病気にかかった本人です。
罹った本人の性格にも寄りますけれども、どうしても前向きになれない日だってあります。
身体が痛かったり辛いかったりする事が続くと心も弱ります。
このつる姫がいう事など何の影響力もないかも知れませんが
心の端っこにひっかけて置いていただければ幸いです。
さて、徐々にではありますが普通の日常に戻りつつあります。
しかし一人旅に行けるまでには今少し時間がかかりそうです。
また、以前のようなずっこけハードな一人旅に復活する日が来るでしょう。
今年は春の１８切符は無理そうですが、焦らず日々を重ねて行きます。
３月はお別れの季節ですが、始まりの季節でもありますね。
健やかな日々をお過ごしください。
いつもご訪問ありがとうございます。
感謝をこめて
つる姫
今日の一言
臆病は勇気の仲間
ｂｙ つる姫
