今日は島の南にあるPonce(ポンセ)へ向かう
一気に南に行く場合は、途中でなくなるRoute1は通らずに高速道路52番に乗ってしまうのがベスト。
料金はかかるしあまり風景は楽しめないけれど、道に迷う心配はない
San Juanからドライブする方向によって、風景も全く違うのが面白い。
San Juanから1時間半ほどでPonceに到着。
プエルト・リコ第2の都市とはいえ、やはり町は寂れている。
センターにはちょっと有名な赤と黒の消防署跡があるくらいで、中心部でも廃墟と化している店舗が多く、全然楽しくない。

Ponceで目指すはCastillo Sereilles(カスティーリョ・セレイエス)
昔このPonce一帯にサトウキビ農場とラム酒工場を構えていたスペインの大富豪の屋敷跡だ。
Ponceの中心地から目的地に向かって、時々警官に道を聞きながら、ひたすら坂を登っていく。
途中は低所得者層と思われる住宅街が続いていて、少し不安だったけれど、頂上に近づくにつれ高級住宅が次々と現れてくる。すごーい・・・と見とれているとついに最上部へ。
するとこれまでの高級住宅に勝るお屋敷が出現!
Castilloとは「城」だけれど、実際はMansion(大邸宅)。
観光地化するに当たってCastilloと命名されたそうだ。
始めに10-15分ほど解説ビデオを見て、その後係員が屋敷内を案内してくれる。
17世紀に建てられたこの屋敷には、当時のフランスから家具や調度品を運んできたそうで、なにもかもが素敵~
中庭は吹き抜けになっていて風通しが良くなっているし、緑も多くて最高!
最後の住人は近年までここに住んでいたというのだから何とも豪勢だわ~
屋敷内を一通り回った後は自由に庭を歩き回れる。
ベランダからはPonceの街とカリブ海の海岸線を一望できる。
昔はここが全部サトウキビ畑だったのかと考えるとなんとも壮大。。。
ビーチ沿いにあるPonce Hilton Hotelも、このSereilles家の持ち物だそうだ。
豪華なお屋敷と調度品、衣装、庭園にうっとりしていると、既に昼時を回っている。
昨日のLos Dos Mangosに続き、地元の美味しいレストランがないかどうかここの従業員に聞いてみると、2-3軒のお勧めレストラン情報をゲット
その中でも来る途中に通り過ぎて気になっていたChef's Creation(シェフズ・クリエーション)に行ってみることに。
実際レストランに着いたのは2時前。ドアを開けようとすると、中から体格のよいおじちゃんが出てきて「もう閉店だよ」と追い返されそうになったので、必死に食いつく。
「Serreillesでここがお勧めだと聞いたの。
ここがPonceで一番だって聞いたからどうしても食べたいの。
なんとかお願い!!!」
「チキンで十分よ!ぜひ食べさせて!」とせがむ私たち。とってもいい人で、結局OK!
そのおじちゃんこそ、このレストランのオーナーシェフJorge Rivera (ホルヘ・リヴェラ)氏だった。
「チキンをどうする?野菜と一緒にスパイスで炒めようか?」と言ってキッチンへ入っていくと、始めにひよこ豆のスープを出してくれた。プエルト・リコで豆は良く出て来るけれど、こういうスープ仕立ては初めて。美味しい
そしてメインのチキンは、色とりどりの野菜と一緒にクミンなどのスパイスでソテーしてありとても優しい味だ。
こんなに色とりどりの野菜はなかなか欧米では珍しく、これまでの野菜不足が一気に解消出来てしまう。
このシェフは本当にフレンドリーで素敵な人だ。
客や従業員が皆帰ってしまってもゆっくり話し相手をしてくれた。
彼にPuerto Rico(PR)のレストラン事情を聞くと、島内には25人のセレブ・シェフがいて、うち5人程度がPR出身、あとはアメリカ人、イタリア人、ヨーロッパ系らしい。San Juanで有名な行列の出来るレストランはこれらセレブ・シェフのお店で、2人で食事をすると平気で200-300ドルするそうだ。本当にここの物価高には驚かされる。
ちなみに海が近いとはいえ、PRのでシーフードはあまり美味しくない。
ありがちだけど火を通しすぎる傾向なので、レストランでオーダーする時は注意。
島の南ではぜひカリブ海を見たかったのだけど、またもや標識がうまく読めずPonceの街中からHiltonのある海岸までたどりつけなかった。。。
せっかくなので、帰り道に無理矢理寄った南端のビーチ。
地元の姉妹が砂で遊んでいるのがかわいくてずっと見ていたら、ちょうどきれいな夕焼け空に遭遇。