jannu 京都や大阪の花やコケの記録

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大阪北部のコケ(石灰岩性)

2020-04-02 19:24:15 | 日記

大阪では石灰岩性の土壌は少ない。

他府県で石灰岩が多い地域では珍しくない植物でも、大阪では珍しい植物が多い。
最近、大阪北部で見つけた石灰岩性のコケ(フトスズゴケは微妙かな、と思うのだが、精一杯の知識でそのように判断しました。間違っていたらごめんなさい!)をまとめてみました。
※識者に見て頂き、「フトスズゴケ」で良いと同定してもらいました!!

①カハルクラマゴケモドキ
【大阪府レッドリスト:絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN)】

植物体は灰緑色。茎は長さ3~5cmで斜上し、分枝は少ない。葉の背片は卵形で鋭頭、腹縁は内曲し、密に歯がある。腹片は舌形で鈍頭、縁には密に小歯がある。腹葉は葉の腹片とほぼ同形同大。
◎近似種との区別 葉の背片の腹縁が内曲し、密に歯をつけることによって、本属の他の種から区別することができる。(京都府レッドデーターブック2015より抜粋)








②フトスズゴケ
【大阪府レッドリスト:準絶滅危惧種(NT)】

・二次茎が長く10m前後になる
・枝は少数
・蒴は包葉の間に隠れる
・石灰岩性とも記載されている

また、いつも参考にさせて頂いている『こけ雑記』のサイトによるとエゾヒラゴケとの違いについて以下の特徴もあるらしい。
・葉に横皺が出ることはない。むしろ弱い縦皺が見られる
・葉の先端は鋭く尖る
・葉身細胞は長めの菱形の感じで,長くは伸びない
・翼部はもっと広くてよく目立つ。翼細胞はむしろ横長の方形
・雌苞葉は細長く伸び出さない。やや急に尖る



岩上(上のカハルクラマゴケモドキのすぐそばにあったので石灰岩?)にあり、枝は少ない。また、蒴は包葉の間に隠れている(微妙かな。でもスズゴケならもっと蒴が出ていると思うので、フトスズゴケかと判断しました)

これも微妙だが、横にも見えるが縦皺がよく見えたので、これもフトスズゴケかなと判断しました。

雌苞葉は細長く伸び出さない。
やや急に尖るので、やっぱりフトスズゴケかと。


「翼部はもっと広くてよく目立つ。翼細胞はむしろ横長の方形」とのことだが、微妙かな・・・。

「葉身細胞は長めの菱形の感じで,長くは伸びない」
これは菱形っぽいのでフトスズゴケかと。

大阪北部も探せばいろいろあるなあ。
とにかくコケは、同定が非常に難しいと痛感させられました。
でも知れば知るほど奥が深いし面白い。

自宅ではシュンランが咲きました
やや濃いめの緑が美しい個体ですが、騒がしい日常から離れてホッとします。










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