目覚ましは
鳴らなかった
でも 時間は きちんと
刻まれている
次の日も
鳴らなかった
時間は きちんと刻まれている
壊れてしまったと思い 新しく買う そして気づく
電池はいつ交換したんだろう そうか 電池が切れそうだったんだ
を 繰り返して 目覚ましは 増殖した
それにしても この一貫したデザインは 石橋のこだわりを
見事に 現しているようで 楽しい
この傾向は 全ての身の回り品に 波及している
気に入ると 同じものや色違いを 買う そして 安心する
たんたん と どんどん と 物を集める 繰り返す
今 石橋は 物置と化した部屋に 暮らしている
それでも 毎日 朝は来る 目覚ましは鳴る
一つめは 起きるために・・・
二つめは 一つめの予備に・・・
三つめは・・・