RECARO(レカロ)研究室

レカロシートについてのマッチング、調査したこと、知るうること、etc

レカロ用シートカバーはありますか?

2004-11-26 17:00:08 | Weblog
Q:レカロ用シートカバーはありますか?

A:レカロシートのセンター部(バックレスト、クッション)はウレタンへの密着度を高くするため、
引き込みや接着剤を密着させてあります。
シートカバーを付けることで表皮が一体化せずにシート本体と別の動きをすると当然ホールド性能は落ちます。また、レカロシートの安全性の一つの衝突時のサブマリン現象を防止する構造がシートカバーをすることで意味のないものになってしまうように思えます。
レカロシートには、表皮が汚れたり、破れた場合には張り替えというサービスもあますので、レカロシートの性能を100%使っていくと考えた場合、シートカバーは付けずご使用になることをおお勧めします。

SP-JとSP-JJの違い

2004-11-24 15:03:00 | Weblog
Q:中古品で見かける「SP-J」は現行の「SP-JJ」と何が違うのですか?

A:SP-JとJJの違いは、基本的には生産年度の違いで、SP-JのマイナーチェンジがSP-JJです。
チェンジ箇所はエアランバーサポートがSP-Jでは高さ(位置)は固定でしたが、SP-JJはバックレストカバーが開けられるようになり、エアーランバーサポートの位置を移動できるになっています。ST-J、TR-JとST-JJ、TR-JJの違いも同じです。また、レールの装着方法やヒップポイント等のポジションはJ、JJ共に同じです。

ヘッドレストの外し方

2004-11-19 12:25:06 | Weblog
意外とよくある質問がヘッドレストの外し方です。
シートに付いている取説のイラストの方法で外れるのですが、実際にはイラストの絵よりもう少し下の辺りにロック解除のピンがあります。
ピンというとまた判り難いのですが、大きなヘアーピンのようなバネです。
写真のマークを付けた辺りを親指で押さえながら探っていくとウレタンの奥に硬いものがありますのでそれがロック解除のピンです。
ピンを押さえロックを解除しながらヘッドレストを抜きます。写真でもわかりますようにマークを付けたところにピンがありますが、左右で位置が違うことがわかると思います。
シートの個体差で多少は位置が違いますのでマークの周辺を探して下さい。
なお、C81やC-Classic、旧オルソペドはこのピンを押すことができませんので、外すことはできないということになっています。
実際には外せますが、少しシートを分解して外しますので文章だけでは解説できません。
ヘッドレストなんて外す必要はほとんどありませんが、C81やC-Classic、旧オルソペドは電動シートで重いシートですので、脱着時の車への出し入れの時にはヘッドレストを外している方が作業は楽ですので、また、サンプルのシートが入手できた時にでもやります。

偽レカロにご注意

2004-11-15 16:51:51 | Weblog
レカロシートの偽物を先日発見しました。残念ながら写真を撮り忘れ画像はありませんが、RECAROの刺繍が入っており、レカロシートをあまりご存知でない方にはレカロシートに思えるかもしれません。
実は、このシート、当店でシートレールをご購入のユーザー様だったのですが、スライドレールが1㎜ほど穴位置が合わず装着できないというクレームがあり見つけました。
スパルコシートはシートの個体差でたまにレールの装着穴が合わないということがあるので対策済みですが、レカロに関してはそのようなことは今まで皆無に等しく、事故等でシートが歪んでいる以外は考えられません。
また、スライドレールのシート装着用の穴は型で抜いていますので、スライドレール1つだけが合わないといことはありません。合わないとすれば過去に販売分すべてが合わないはずですし、仮に生産ロッドで狂っていたなら、1件のクレームではなく同時に何軒も起こるはずですので、ユーザー様に一度シートを見せて欲しい旨メールしシートとレールをお送り頂きました。
届いたシートを見てビックリです。AM19のスポーツと同じデザインで、中身はどうやらただのフレーム構造のようです。RECAROのロゴ刺繍はしっかりと入っていますが針数は少なく、何か重みのない刺繍です。
スライドレールを合わせるとレール幅は406㎜とレカロサイズで前後の左はAM19サイズでしたが、右は1㎜ほど足りなくレールが装着出来ない状態でした。
レプリカだと知って購入されていたなら良いのですが、折角レカロシートを手に入れたということで喜んでおられ、悩んだのですがユーザー様には本当のことをお伝えし、少し加工を加えレールを装着しお返ししました。
ここでレカロシートの見分け方と注意点を少し記載しておきます。

タウメル式リクライニングはレカロ社の特許ですのでリクライニングは無段階リクライニングであること。
レカロシートにノッチ式のリクライニングは一部を除き無いとお考えください。
純正装着のレカロに一部にノッチ式があるようですが、
シートを折角交換するのですからハッキリ言って無段階リクライニングじゃないシートを買い求める必要はないと思います。ノッチ式は無視しましょう。
リクライニングダイヤルのプラスチックダイヤルカバーにはRECAROのロゴがあります。
ここを見るのが一番確実です。
刺繍を見るよりこの2箇所をみる方が確実です。
ただし、15年ほど前のエルゴメドのドイツ仕様とCTにはRECAROのロゴの無いものがあります。

その他、サイサポートもレカロ社の特許ですので良いかもしれません。
輸入元だったブリンプのステッカーやレカロ社のステッカーは貼り替えもできなくはないので、
シートそのものの特長で確認しましょう。



FD3SにレカロSP-JJを取り付け

2004-11-11 18:55:56 | Weblog
Q:FD3SにレカロSP-JJトムキャットを取り付けようと検討しておりますが調べておりますと「センターコンソール側サイドカバー外し」が必要とのことでした。

そこでシートのサイドカバーがはたして素人でも外すことができるのか心配しております。
シートを見ておりますとサイドカバーの内側にボルトが確認できますのでこれを外すのかな?と想像してますが、リクライニングダイヤルのところまで一体になっているのでダイヤルカバーを外してやらないと取れそうにありません。
ダイヤルカバーを外してやれば本当に取れるのかどうか?
その他注意点、正しい手順等あれば教えていただけませんでしょうか?

A:FD3S用のシートレールは当店には設定がございません。
FD3SにAM19を装着の場合はレカロ社のベースフレームをご使用ください。
「センターコンソール側サイドカバー外し」はFD3SにレカロSP-JJを装着するためにはベルトアンカーの付けられるクリアランスを確保する必要があるためです。

センターコンソール側サイドカバーを外すには、座面コアをシートシェルから外す必要があります。
作業自体は難しいものではありませんが、AM19は組み立て工程の効率も考えられ設計されているので、
組み立てるより分解工程の方が時間がかかります。
簡単に言えばプラパーツの使用が多く、ほとんどがツメをかけるようになっています。
ネジで止めるよりプラパーツをパチン、パチンと止めて行くほうが組み立て工程では効率はいいのですが分解となるとそうはいきません。
そのためプラパーツのツメ等を割らないようの外していく慎重さが必要となります。

外し方を簡単に説明しますと次ぎのようになります。
ツメがどこにかかっているかを調べ熱で暖めるなどプラパーツを割らないようにします。
まず、サイサポートの固定ピンを抜き、サイサポートを外してしまいます。
次ぎに座面コアをシャルに止めているプラパーツを2本抜き座面コアを外します。
このときサスペンドシェルのコイルスプリングが飛び出てきますので注意してください。
コイルスプリング用のゴムのマウントも飛び出る場合もあります。
これでサイドカバーを外すビスが見えますのでビス(ネジ)を外します。
次ぎにダイヤルカバーはツメでしっかり止まっているため、ツメを割らないと外れません。
そのためダイヤルを外しリクライニングのシャフトの位置決めリングを抜き(切る:交換パーツがベースフレームに付属のはず)、シャフトを少しずらしサイドカバーを抜き取ります。
ここで誤ってシャフトを抜いてしまったなら、戻すのが大変なことにもなります。
サイドカバーが外れれば後は逆の順に戻すだけです。

というようなことで、シートの構造が見られるという利点はございますが、
何度か分解していると要領はわかってくるのですが、AM19のFD3Sへの装着だけはご自分でのDIYはお勧めではありません。
装着実績のあるカーショップに依頼されるのが妥当かと思います。

レカロ研究室

2004-11-10 13:42:46 | Weblog
ピックアップのホームページへは毎日数々のご質問を頂いております。
その中で比較的レカロユーザーにとって共通と思われるご質問はホームページのシートやシートレールのFAQにまとめていますが、FAQにまとめきれないご質問や、ピックアップの製品ではなく本来メーカーがサポートすべきご質問はホームページには記載しておりません。
そのようなご質問をこのBLOGでランダムに記載しますので、何かのご参考にお使いください。