RECARO(レカロ)研究室

レカロシートについてのマッチング、調査したこと、知るうること、etc

張り替えたレカロの価格はどうなのか

2006-12-13 15:21:25 | Weblog
オークションID: u8137849張替え済みCSと書いてありますがCRです。
CSは電動ハイトアジャスターのみで電動リクライナーが付くとCR、CRにシートヒーターが付くとCGで当時で1機能3万円づつアップです。
電動シートはお勧めではありませんが、
レカロオリジナル以外の生地に張り替えたレカロってどんな価格になるのかに興味があるのでピックアップしました。
サイド生地が説明には本革かフェイクレザーかの表示がありませんが、
価格からもフェイクだと思われるのでフェイクとしてチェック。

さて、ここでCSシートの話です。
CSシートの秘密です。
CSシリーズにも旧Lシリーズ同様にJ仕様があります。
旧LシリーズのJとD仕様の違いはサイサポートの形状が大きく違い一目瞭然でしたが、
公表はされていませんがCSシリーズにもJとD仕様がありました。
CSEのみD仕様で発売当初のCSシリーズはD仕様で途中からJ仕様になっています。
ドイツ品番が違うことが物語っています。
この違いも旧Lと同じくサイサポートのウレタンの形状が違います。
1脚単体で見ると判りませんが、DとJ仕様を並べるとウレタンの形状が違うのが判ります。
自分の持っているシートが気になる方はシートの裏に貼ってあるドイツのステッカーを見てください。(剥がれていなければの話ですが)
96.01.2301とか書いてあると思います。
96.01がCSDの意味で2301は301カラー(グレイ/ブラック)の右シートという意味です。

参考
CS(D仕様) 96.01 CS(J仕様) 96.61
CR(D) 96.21 CR(J) 96.81
CG(D) 96.30 CG(J) 96.91

そしてCSシリーズの下位機種のCSにはまだ秘密があります。
CSシリーズの座面サスペンションはプレマフレックス方式です。
プレマフレックス方式を説明すると長くなるので、
餅焼き網をバネで吊ったような形状です。(ちょっと乱暴かな!)
が、
CSDにのみラバーマット方式のCSがあります。
CSJは改良後の発売だったのでありません。
このラバーマットが曲者で、Lシリーズのように左右で吊る構造ではなく、
前後で吊る構造です。
すなわち、長方形のラバーマットをLシリーズのように長い辺で短く吊るのではなく、
前後に短い辺で長く吊っているため、一番重くなるヒップポイントが落ち込み、
体重によっては姿勢が悪くなってしいます。
改良後のプレマフレックスも前後で吊っていますが、
餅網形状のもので座面ウレタン全体を支えていますので、
お尻だけが落ち込むということはありません。
CSの中古レカロを買う時には、サスペンション方式を確認し、
レカロシートの腰痛防止機能を最大限活かせるよう、
プレマフレックス構造のものを買うようにしましょう。


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2006-12-14 00:20:07
確かにCSシリーズの座面をよく見ると、サイサポート部分が
分厚い物と、サイサポート部分が上下に薄く、その分サイド
サポートが深く見える(名前が似てるのでなにやら訳が判り
ませんが)ものがありますね。

CSシリーズの座面裏側に関しては、ゴムマットの物と
金網の
ものがあるのが謎で仕方がありませんでした。

興味深いお話が多く、読んでいて楽しいです。

金網を前に掛け、後ろをスプリングで吊る方式はAM19みたい
ですが、次のDシリーズでは元の横吊りゴムマットに戻って
いるのが不思議ですね。
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Unknown (pickup777)
2006-12-14 12:45:43
コメントありがとうございます。
これは予測ですが、
CSとDSはシェルをほとんど共有していますが、
プレマフレックスはCSシリーズの問題点の対策だったのではないかなと思います。

CSからDSへのモデルチェンジでは実績のあるピレリーマットを使えるようクッションシェル側を直したとしか思えないのですがどうでしょう。
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Unknown (onihei)
2006-12-15 12:09:21
なるほど!
CS系とD系はリクライニング構造あたりの形状から
まあ同じ系統のシェルなんだろうなと思ってはいましたが、
下から覗くと相違点が多く、これも少し不思議でした。
またも興味深いお話を、有難うございました。
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