岩手 北上市のピアノ教室「カンタービレ」 ♪音楽で心と生活に潤いを♪ 北上駅前です。 

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ノクターンの魅力☆ 版の違い

2010-12-11 | ピアノ曲

訳あって急に、ショパンのノクターンop.9-2を練習しはじめました。「セーヌのさざめき」というあだ名もあったのですね。(ショパン本人は勝手にタイトルつけられるのはいやだったそう)

あまりに有名で、今まで特別お気に入りの曲ではなかった。op.15-1 0p.15-2  op.27-1  op.48-1  op.48-2などの方が魅力的と思ってました。

何度も登場するおなじみのメロディー。譜面では出てくるたびに、リズム、和音、装飾音に変化がつけられていて、どう弾き分けるか考えるのはなかなか面白い。

平野氏が「ノクターンは演奏して楽しいように作られた」と言ってた意味がわかりました。技術的にもそんなに大変じゃないので、当時のフランスの貴婦人たちに人気だったことでしょう。

まともに1時間以上練習すると左手が意外に疲れる。8分音符=132の連続跳躍和音。そこまでのアップテンポでは弾いてませんが…。

どんな曲でも10日くらいで仕上げようとすることが間違いでした。反省。

 

ノクターンの譜面は4種類持ってますが(名曲選は除く)、この4つはそんなに差がないと思います。

「ナショナル・エディション」https://www.academia-music.com/academia/20091204-1.php

「ウィーン原点版(音楽の友社)」 「ヘンレ版(ドイツからの輸入楽譜)」 「春秋社版」

最近は「ナショナル・エディション」が推奨されてるようですが、英語が辞書なしでは読めない私には少し使いにくい。そして高価。

ウィーン原点版も同じ「ヤン・エキエル」の校訂と運指。日本語訳つきで価格的にもこちらの方が安い。

ヘンレ版もいいのですが、物の扱いが雑なところがある私はすぐ表紙を破いてしまう。

同じ理由でパデレフスキー版は持ってません。輸入ものの紙は質や色が違います。

日本の楽譜、本の紙は立派で丈夫

※後日談 最近は表紙や紙質もよいパデレフスキー版(ヤマハミュージックメディア)、コルトー版(全音)が日本語訳で出ています。

春秋社は箱カバー(?)つきで表紙の紙質は一番かも。光ってます。幻想曲・スケルツォオも入っていてお得感もあり。(遺作が載ってないのが惜しい)

名曲なので国内でもいろんな版が出てます。全音シリーズや音楽之友者標準版は値頃感があります。

後は解説、譜面の割り付け、音符の形の好み。

校訂者が書いてないような本だと、原点版とスラー・スタカッートなどのアーティキュレーションや強弱がけっこう違うことも。

(バッハなどのバロック、モーツァルト・ベートーヴェンなど古典派の作品は特に)

同じ曲でも何版の楽譜を使うかはピアノの先生と相談されることをおすすめします。

ウィーン原典版(65) ショパン ノクターン集    ショパン集 2 (2) (世界音楽全集ピアノ篇)    ショパン: ノクターン集/ヘンレ社原典版   ショパン : ノクターン集/パデレフスキ版第7巻  

標準版 ショパン ノクターン集   ショパン ノクターン集[遺作付] 解説付



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんは~ (はたけ)
2010-12-12 22:00:31
ようやくコメント入れる時間が
出来ました~!

ノクターン、
簡易バージョンを習って弾いたことありますが
やはりオリジナルでいつか弾きたいな~と思っている一曲です。
私はこの曲からショパンに傾倒しました!

それにしても
こんなに違いがあるなんておもしろいですね。

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楽譜より練習(-_-;) (さくらら)
2010-12-12 22:55:38
お忙しい中ブログを読んで下さってありがとうございます。m(_ _)m
たまたま何十年も同じことをやってると資料も何となくたまってきます。
学生の時はお金がなくて全音ピースで遺作のノクターンの楽譜を買い、先生から顰蹙をかったことも。今ならその意味もわかります。
楽譜も大切ですが、一番は練習。ブログ逃避癖が直りません。
急に練習すると腕より、足・腰に影響が出てます。
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