松竹座「7月大歌舞伎」公演を観てきました。
片岡仁左衛門、秀太郎、我當、坂東三津五郎、
それに今、注目の役者、片岡愛之助など、関西歌舞伎界の
役者の勢ぞろいです。
夜の部で、演目は「菅原伝授手習鑑」の三段目「車 引」と
江戸時代、伊勢古市の遊郭「油屋」で実際に起きた事件をモデルに
書かれ、寛政5年に道頓堀角の芝居で初演された世話物
「伊勢音頭恋寝刃」です。
ニコニコ奥様は大丸デパートで買ったお弁当と飲み物を持って、
しかし、ジーパン姿は如何なもんでしょうね?
今日の席は最高の席でした。
前から中ほどの花道の横です。
一番際立っていた役者は、片岡愛之助でした。
「車 引」での梅王丸役の迫力ある演技は見ものでした。
荒事には欠かせない向こう正面まで届く大きな声と、
派手な見得を切る愛之助に拍手がありました。
又、「伊勢音頭恋寝刃」の中間(武家の召使)役でも
若さ溢れる、スピード感のある演技で片岡愛之助は素晴らしかったです。
残念なのは、主役の片岡仁左衛門の声が出てなかった事です。
以前体調を壊された事が影響しているのか、世話物にしても
もう少し声を張って頂けたらと思いました。
今回の演目を観るのは初めてだったので、イヤホーンガイドを借りました。
芝居の筋道の解説だけでなく、歌舞伎の所作の意味や、
衣装の説明があり、歌舞伎の奥深さを知りました。
皆さんも、一度イヤホーンガイドを借りてみて下さい。