サマルカンドの宿を出るとオッちゃん達がバックギャモンにいそしんでいた。ひとしきり観光して、飯食って、散歩して写真を撮って宿に戻って来ると、入り口脇の植栽で彼らは未だゲームを楽しんでいた。そして翌朝散歩に出ようとすると、やはりこれまたバックギャモンをやっている。朝から晩までバックギャモン。毎日毎日バクギャモン。珍しいことでは無い。この国やトルコ、中東系では普段どこでも見ることが出来る光景だ。
しか . . . 本文を読む
ブハラの街を散策して夕食を済ませた後、宿に戻るためにタキ(天蓋付きバザール)の中を通り抜けていた。
さほど遅い時間では無いのだけれどもバザールは1軒2軒と店じまいを初め、観光客もまばらになっている。1つ目のバザールを通り抜けて2つ目のバザールに入り込んだ時には全ての店が閉まっており、足音だけがドーム天井に響いていた。
ふと耳をすますと入り口の一つからざわついた音が聞こえて来た。ちょっと聞くと暴 . . . 本文を読む
サマルカンドでの1日目は有名な神学校やモスクを眺めて歩いた。そして2日目は旧市街の路地をひたすら歩き回った。歴史的建築物も素晴らしいのであるが、やはり本当に興味があったのは旧市街の生活空間である。泊まっていた宿も旧市街住宅地と隣接しており、朝食をとって一服した後早速出掛けてみた。
ウズベクの住宅はいわゆる中庭タイプのものである。狭い路地(といっても車は十分に通ることが出来る広さなのであるが)がひ . . . 本文を読む
ウズベキスタンの首都タシケントから列車に乗って数時間、古都サマルカンドの駅に到着した。
駅から市の中心部までは結構な距離がある。荷物も多く、一刻も早く宿に着きたいのでタクシーを探そうと思った。予め読んだガイドブックにはウズベクにはいわゆるタクシーが無く、全て白タクであると記されていた。駅のゲートを出ると成るほど、放っておいても次から次へタクシーの勧誘がわらわらと寄って来るではないか。
僕はその . . . 本文を読む