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東京株式前引け速報:日銀緩和受け売り方が買い戻し急ぐ、9600円台回復

2011-01-03 19:26:26 | 日記
 6日の東京株式市場は続伸した。前引けの日経平均株価は前日比122.58円高の9641.34円と9月29日以来の9600円台を回復した。日銀の「包括緩和」でも、米追加緩和観測から円高懸念がくすぶっているが、一方で日銀がREITなどリスク資産購入に踏み切ることから買い先行の展開となった。現物株指数、株価指数先物ともに上昇に伴い売り方が買い戻しを迫られており、上げ足を早める格好となった。東証REIT指数も続騰。

 現地5日の欧米外為市場では、日銀の包括的な追加金融緩和策を受けた政策出尽くし感から円売りが一巡した一方で、11月の米追加金融緩和策への期待から、一時82円96銭まで円高が進行したが、その後、円買いが一巡したことで、東京株式市場では日銀緩和や米国株高を前向き評価する動きとなっている。

 82円96銭は日本政府・日銀が円売り・ドル買い介入を実施した9月15日以来3週間ぶりの円高水準。8日発表の米雇用統計の内容次第では80円台割れもあり得るとの見方も出ているが、足下では83円前半で推移した。ユーロ・円が115円台前半と円安水準で推移したことも株価を下支えした。

 J-REITについては、制度設計上「配当性向90%超」が担保されており、配当還元の確実性と配当利回りが高いアセットクラスとして金融機関の自己勘定などから選好されている。日銀のREIT買い入れがさらに資産見直しにつながるとの見方が浮上している。(編集担当:佐藤弘)

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