10万光年+α

子供の頃からの夢を叶えるべく始めた天体観測・・・

PowerBook G4が逝く

2008-09-24 11:33:21 | 機材
惑星観測に使っていたノートパソコン(PowerBook G4)のモニタが映らなくなりました。先日から調子が悪かったのですが、昨日の観測に使おうと電源を入れると・・・・画面に縞模様! その上、段々とデスクトップ画像が消えていく・・・・

20分ほどでモニタは真っ白になってしまいました。長年使ってきた初期のPowerBookG4なのですが、ついに寿命を迎えたようです。思えばこのマシン、それまでのPowerBookとはまるで違うデザイン薄さで登場し、当時のノートパソコン市場に大きなインパクトを与えました。ボディがチタンで出来ているのも特徴です。

今では古くて遅いマシンとなってしまいましたが、観測用のムービー撮影には重宝していたので、残念です。

Appleは保証期間の過ぎたパソコンの修理をどんな内容でも一律50000円で行っています。(高い!)しかし、新品のMacBookが120000円ちょっとで買えるのであれば、買い換えた方がいいかも知れません。何せ、今のMacBookはIntel Core2Duoチップなので、Windowsを立ち上げる事ができます。ToUcamProで撮影した惑星動画をそのままRegistaxで処理できますし、ステラナビゲーターを現場に持って行けます。

ならば安いWindowsマシンを買った方がいいのでは?・・・とも思いますが、僕の場合、仕事にMacを使っているので、メインマシンがいかれた時、ノートMacは代替機として役に立つのです。

ネットニュースの噂ではあと数週間で新型MacBookが発売されるそうです。
それまで待ちますか・・・

プレアデス

2008-09-24 10:58:07 | 星雲・系外銀河・星団
秋の長雨がやっと終わり(?)これからは晴れ間が多いそうです。しかし、やはりガスは多い・・・昨日久々にベランダ観測をしてみましたが、星が多く見える割に空が明るく、せっかく観測できる位置に昇ってきたプレアデス星団(すばる)もあせて見えます。

ベランダ観測なので、経緯台モードです。長時間露光はできないので、30秒でやってみました。しかし、醍醐味の「青いガス」は全く写りません。それとプレアデス星団を撮るためには、倍率が高すぎるようで、f6.3レデューサ+直焦点ですら視野をはみ出してしまいます。広角レンズを使うか、一眼デジカメ直づけの高倍率レンズが必要かも知れません。

日本全国秋晴れだけど・・・

2008-09-10 11:28:09 | 観測日記
天気予報では日本中晴れ・・・
「大気も安定して雲が発生する所はほとんどないでしょう」

・・・と、言われれば平日でも天城高原に出かけるしかないでしょう。

事実うちのあたりはガスは多いものの、晴天です。
これは期待が持てます。ただ、中秋の名月を前に月がじゃまをしています。

結局、月が沈んだのは10:30過ぎ。
やっと観測できると思った途端、雲が空を覆ってしまいました。
山の天気なので、すぐに晴れるかと2時間ほど粘りましたが、結局晴れず。
挙げ句の果てに、霧まで発生してます。

最初は僕一人でしたがが、月が沈んだ途端、続々観測者がやって来ました。
しかし、皆さんお手上げですね。僕は家が近くなので、あきらめて帰りましたが、他の人たちはたぶん東京あたりから来ていると思うので、朝まで粘るのでしょうか・・・


もの悲しく暗闇に佇む望遠鏡。

遠征ではこんな事、良くあることでしょうね。
望遠鏡を濡らしただけで収穫ゼロの晩でした。
(大室高原に帰ってきて、空を見上げると、あらら・・・星が綺麗に見えてる。ベランダ観測にすれば良かった) -->

夏の終わりの木星

2008-09-01 11:04:25 | 惑星
惑星観測に限っては、経緯台でも赤道儀でも大差ありません。
画像内をどれだけ星が動き回っても、Registaxというソフトが星像を追跡し、複数の画像からシャープな像を再構築してくれます。それに夜露が多いという事は、それだけ風が無いという事でもあり、必ずしも悪いことばかりではありません。

今回の木星も比較的良いシーイングで撮れました。
(とはいってもある程度の揺らぎはやはりあります。ピント合わせもこれが限界のような気がしますので、あとは
シンチレーション-大気の揺らぎ-具合にかかっているのかも知れません)

それと色収差補正フィルターを初めて使ったのですが、あまり効果はありませんでしたね。

木星ばかりじゃん、って感じですが、この時期メインが木星なので、しかたありません。
秋になると土星が観測できるようになります。

jupiter
日時:08.08.31 20:49/天城高原
機材:LX-90GPS-20 F10/26mmアイピース
撮影機材:ToUcam Pro3(OSPC900NC)/約720コマコンポジット
デジタル処理:Registax4/Photoshop CS3 レベル補正

赤道儀でM13

2008-09-01 00:25:51 | 星雲・系外銀河・星団
ついに待ち望んだ「晴天」です。気象衛星の画像を見ても、この近辺に目だった雲はありません。

という事で、赤道儀ウエッジの練習をかねて天城高原に行ってきました。

赤道儀の組み立てはなんとか無難にできるようになりました。
次は追尾精度を上げるためのアライメントです・・・・

しかし、これが一筋縄では行きません。経緯台の場合は水平さえ合わせておけば、自動で方位と高度を出してくれます。しかし、赤道儀となると、以前持っていたビクセンED81Sと同じく極軸合わせをしなければならないのです。つまり、ビクセンGP2赤道儀で極軸望遠鏡を使って軸合わせをするのと同じ要領で、今度はMeadeLX-90本体で軸を合わせる必要が出てきます。

手順は以下の通りです。
1)三脚、ウエッジの水平を出す。
2)ウエッジの高度を合わせる。
3)方位を北に向ける。
4)経緯台のフォークアームと望遠鏡が一直線になるように固定し、北極星を導入する。
5)オートアライメント、もしくはワンスターアライメントを行う。

・・・と、手順はわかりましたが、うまく行きません。まず、高度計の目盛りがこれまた、ビクセン赤道儀と同じでアバウトです。それとフォークアームと望遠鏡がどうやれば正確にまっすぐになるのか・・・結局見た目でやってしまいました。

結果、ヘルクレス座M13球状星団を1分の露光で撮影しましたが、見事に流れてしまいました。

それと、大きな問題にぶつかりました。それは「結露」・・・
結露対策で望遠鏡フードを作りましたが、そんなものでは到底防げないようです。2時間ほど観測すると、あらゆる機材がびちょびちょになってしまいました。対物補正版、アイピース、ファインダー、一眼レフのレンズ・・・すべてが曇ってしまい、こうなると強力な結露対策をしていない私はお手上げです。パソコンも雨に濡れたかのようにずぶ濡れ・・・

赤道儀でのアライメントの練習をする以前に、これでは何もできなくなります。

早急に露よけヒーター、12V電源ドライヤーなど考えなければなりません。