北京日記

北京滞在中に観たこと、エピソードや感じたことなどを紹介し、中国との友好を深めたい。

Compassion for Migrant children (CMC)

2007年06月29日 11時48分09秒 | Weblog

 Compassion for Migrant children (CMC)
 http://www.cmc-china.org/volunteer.html

 貧困から北京に出稼ぎにやってくる外地人(出稼ぎの人)は、北京で必ずしもいい仕事を得られるわけではない。中国では人間の移動は制限されているため、外地からくる労働者やその子ども達は北京の戸籍をなかなか手に入れられない。そのため教育や仕事探しの面で出稼ぎ労働者達は多大な苦労をしている。

 北京の市街地から離れた場所には出稼ぎ労働者の子どもを主に受け入れている小学校が多い。CMC(Compassion for Migrant children)は、そんな貧困にあえいでいる出稼ぎ労働者の子ども達を愛そうと立ち上がった外国人(主に英語圏出身の外人)がメインになって活動をしている団体だ。

 CMCのメンバーは週末などに学校を訪問し、子ども達に美術、英語、音楽などを教えている。外人たちは可愛い子どもと遊びながら子供達を教育し、出稼ぎ労働者の子どもが豊かな北京出身の子どもとできるだけ同じくらいの教育を受けられるように努力している。

 出稼ぎ労働者の子どもを受け入れている学校で働く教師の月給はとても低い。聞いてみたら、ある先生の月給は1000元(日本円で約一万五千円)くらいだと言う。承徳などの北京から車で二時間くらい離れた小都市の平均月給は500元くらいだと言われているが、北京の平均月収は約1500元以上だ。1000元と言うと大卒中国人学生が北京の会社で働く際の試用期間に払われる給料とほぼ同額だが、先生と違って大卒の労働者の給料は試用期間を過ぎると一気に上がる。先生の給料が低いと言う事は、親たちが小学校に払っているお金もそう多くはないということだろう。

 外国人の中には小学校にトランポリンなどをプレゼントする優しい人もいる。ものをプレゼントしたり食料品を送る場合、ボランティアがお金を出し合う。