昨日帰宅したら、郵便受けに鍵が入っていた。
彼の作った合鍵が、約束どおり封筒に入れてポストに入れておいてくれた。
階段を上がると、踊り場に置いてあった灰皿が跡形もなく片付いていて、
部屋に入ると、とても広くて片付いた我が家。
彼のスリッパとビニール傘だけが残っていて、涙が出た。
そして、ダイニングテーブルには、彼の置手紙
-------------------------------------------
桃子へ
1ヶ月間お世話になりました。ありがとう。
何もしてあげられず、迷惑かけてばかりでごめんなぁ。
気持ちの整理がついてないまま上京したのがいけなかったと思います。
大阪に帰って自分自身を見つめ直します。
本当にありがとうございました。
-------------------------------------------
ものすごく辛かった。しばらく涙が止まらなかった。
わんわん泣いた。
こんなに悲しい思いをするくらいなら、もっと優しくして彼を大事にしてあげれば良かった。
理想のパートナーになってもらいたいばかりに、いろいろ厳しくしすぎてしまった。
私とやっていくためだけに、上京してくれたのに。
家族と別れ、友達と別れ、住み慣れた大阪を離れて、上京してくれたのに。
彼の孤独や不安を理解せず、自分の要求ばかりしてしまった。
そんな彼を信じてあげられず、「自分が楽をするために利用されてる」と思ってしまった。
片付けが出来ないことや、働かないことも、責めるばかりで辛かっただろう。
夜眠れないことも、キレて怒る前にもっと言い方があったはず。
去年事件があって、彼が大阪に帰ってしまう時も涙が止まらず辛い思いをしたのに、また同じ事を繰り返してしまった。
私は本当にバカだ・・・。
朝駅に向かう私を「桃子!」と走って追いかけてきた彼、見えなくなるまで手を振ってくれた彼の姿ばかり思い出して、涙が止まらない。
去年の私の誕生日も、彼が駅で手を振ってくれていて、ものすごく辛かったのに、また同じことを繰り返してしまった。
一緒にいる時は、「もう限界」「マジでもう限界!」とすごく苦しい毎日を過ごしてきたし、彼との喧嘩に疲れ果てて心身共におかしくなっていたから、一日も早く彼と別れたかったはずなのに、いざ彼が帰ると決めたら、悲しくなるなんて・・・。
仕事もまともに続かず、貯金もなく武富士の借金しかなく、嘘も平気でつく人なのに、それでもやっぱり嫌いにはなれななった。
彼の優しい眼差し、あったかい手・・・。
やっぱり、嫌いになんてなれない。
嫌いになれるくらいなら、とっくになってる。
警察沙汰になった時点で、普通は終わってるはず。
酔っ払った彼に絡まれて毎晩深夜まで寝かせてもらえず、寝付いたと思えば彼の歯ぎしり、明け方は彼の咳で起こされて、仮眠続きの苦しい1ヶ月だった。
全然眠れず疲労が抜けず、朝から不機嫌になってしまい、それでまた彼と喧嘩をして、夜中にまた眠れず・・・の悪循環で、6月はもう最悪だった。
ママに嘘をつき、彼のことを隠さなければならないストレス
壁が薄い隣に対してのストレス
仕事の疲れなど、個人的なイライラさえも全部彼にぶつけてしまった気がする。
だから、彼がいなくなったらせいせいすると思ったし、彼が帰りますように、と何度も何度も神様に強く祈った自分もいた。
彼が大阪に帰るなら、1人になれるのなら、なんでもします!と必死で祈った。
だから、願いが叶った。
はずなのに・・・
洗面所には、彼の歯ブラシとスケルトンブラシが残されていた。
お風呂場には、彼の大好きなハードタイプのナイロンタオル・・・。
辛かった。
シャワーを浴びながら、いっぱい泣いた。
今日はゴミの日だったので、ナイロンタオル以外全部捨てた。
あまりにも辛いので、彼の面影を消してしまいたかった。
彼も「帰りたくないよ」と、気持ち悪くなって吐いてしまうほど悩んで出した答えだから、これで良かったと思わないと、ただ辛いだけで、二人とも報われない。
辛いけど、これで良かった。
これがベストの選択だった。
お互いのために、こうするしかなかった。
彼も私も一緒にいるのは限界だった。
だから、これでいい。
ゴミをまとめてシャワーを浴びたら、彼と過ごした時間は夢だったんじゃないかと思えるほど、1人の現実に戻っていた。
綺麗に片付いている、静かで広い部屋。
彼の衣類や小物もなく、私だけの部屋。
けたたましい彼の咳もゲップもオナラもあくびも聞こえない。
ベッドで1人でのんびり眠れる。
夜中も早朝も起こされることもなく、寝返りも自由。
何度も同じ事を言わされてイライラすることもなければ、出しっぱなし、脱ぎっぱなしでストレスを抱えることもない。
嘘をつかれることもない。喧嘩することもない。
スマスマをのんびり見ながら、リラックスしている自分がいた。
彼がいなくて寂しいのに、くつろいでる。
何が嬉しくて何が悲しいのか、よく分からなくなっている。
8年前離婚した時も、悲しいながらも実家でぐうぐうたっぷり寝て、元気になっている自分がいた。
あの時とよく似ている。
あまりに疲れると自分をコントロール出来なくなってしまうのかもしれない。
とにかく彼にはひどい事をいっぱい言ってしまった。
勢いで、言わなくてもいいことまでいっぱい言って傷つけてしまった。
たとえどんなに疲れていても、もっといい言い方が出来る人間にならなければ。
感情のままに相手に気持ちをぶちまけても、きっと伝わらないのだろう。
何でも言える相手だったから、遠慮がなくなっていたのは事実。
「親しき仲にも礼儀あり」と彼に言い続けていたのに、自分だって全然守れてなかった。
相手を批判する前に、自分を省みなければ、イイ女にはなれない。
私もいっぱい反省して、失敗を繰り返さないようにしなきゃ。
彼とやり直すにしても、新しい恋をするにしても、自分を変えなければ・・・。
彼の作った合鍵が、約束どおり封筒に入れてポストに入れておいてくれた。
階段を上がると、踊り場に置いてあった灰皿が跡形もなく片付いていて、
部屋に入ると、とても広くて片付いた我が家。
彼のスリッパとビニール傘だけが残っていて、涙が出た。
そして、ダイニングテーブルには、彼の置手紙
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桃子へ
1ヶ月間お世話になりました。ありがとう。
何もしてあげられず、迷惑かけてばかりでごめんなぁ。
気持ちの整理がついてないまま上京したのがいけなかったと思います。
大阪に帰って自分自身を見つめ直します。
本当にありがとうございました。
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ものすごく辛かった。しばらく涙が止まらなかった。
わんわん泣いた。
こんなに悲しい思いをするくらいなら、もっと優しくして彼を大事にしてあげれば良かった。
理想のパートナーになってもらいたいばかりに、いろいろ厳しくしすぎてしまった。
私とやっていくためだけに、上京してくれたのに。
家族と別れ、友達と別れ、住み慣れた大阪を離れて、上京してくれたのに。
彼の孤独や不安を理解せず、自分の要求ばかりしてしまった。
そんな彼を信じてあげられず、「自分が楽をするために利用されてる」と思ってしまった。
片付けが出来ないことや、働かないことも、責めるばかりで辛かっただろう。
夜眠れないことも、キレて怒る前にもっと言い方があったはず。
去年事件があって、彼が大阪に帰ってしまう時も涙が止まらず辛い思いをしたのに、また同じ事を繰り返してしまった。
私は本当にバカだ・・・。
朝駅に向かう私を「桃子!」と走って追いかけてきた彼、見えなくなるまで手を振ってくれた彼の姿ばかり思い出して、涙が止まらない。
去年の私の誕生日も、彼が駅で手を振ってくれていて、ものすごく辛かったのに、また同じことを繰り返してしまった。
一緒にいる時は、「もう限界」「マジでもう限界!」とすごく苦しい毎日を過ごしてきたし、彼との喧嘩に疲れ果てて心身共におかしくなっていたから、一日も早く彼と別れたかったはずなのに、いざ彼が帰ると決めたら、悲しくなるなんて・・・。
仕事もまともに続かず、貯金もなく武富士の借金しかなく、嘘も平気でつく人なのに、それでもやっぱり嫌いにはなれななった。
彼の優しい眼差し、あったかい手・・・。
やっぱり、嫌いになんてなれない。
嫌いになれるくらいなら、とっくになってる。
警察沙汰になった時点で、普通は終わってるはず。
酔っ払った彼に絡まれて毎晩深夜まで寝かせてもらえず、寝付いたと思えば彼の歯ぎしり、明け方は彼の咳で起こされて、仮眠続きの苦しい1ヶ月だった。
全然眠れず疲労が抜けず、朝から不機嫌になってしまい、それでまた彼と喧嘩をして、夜中にまた眠れず・・・の悪循環で、6月はもう最悪だった。
ママに嘘をつき、彼のことを隠さなければならないストレス
壁が薄い隣に対してのストレス
仕事の疲れなど、個人的なイライラさえも全部彼にぶつけてしまった気がする。
だから、彼がいなくなったらせいせいすると思ったし、彼が帰りますように、と何度も何度も神様に強く祈った自分もいた。
彼が大阪に帰るなら、1人になれるのなら、なんでもします!と必死で祈った。
だから、願いが叶った。
はずなのに・・・
洗面所には、彼の歯ブラシとスケルトンブラシが残されていた。
お風呂場には、彼の大好きなハードタイプのナイロンタオル・・・。
辛かった。
シャワーを浴びながら、いっぱい泣いた。
今日はゴミの日だったので、ナイロンタオル以外全部捨てた。
あまりにも辛いので、彼の面影を消してしまいたかった。
彼も「帰りたくないよ」と、気持ち悪くなって吐いてしまうほど悩んで出した答えだから、これで良かったと思わないと、ただ辛いだけで、二人とも報われない。
辛いけど、これで良かった。
これがベストの選択だった。
お互いのために、こうするしかなかった。
彼も私も一緒にいるのは限界だった。
だから、これでいい。
ゴミをまとめてシャワーを浴びたら、彼と過ごした時間は夢だったんじゃないかと思えるほど、1人の現実に戻っていた。
綺麗に片付いている、静かで広い部屋。
彼の衣類や小物もなく、私だけの部屋。
けたたましい彼の咳もゲップもオナラもあくびも聞こえない。
ベッドで1人でのんびり眠れる。
夜中も早朝も起こされることもなく、寝返りも自由。
何度も同じ事を言わされてイライラすることもなければ、出しっぱなし、脱ぎっぱなしでストレスを抱えることもない。
嘘をつかれることもない。喧嘩することもない。
スマスマをのんびり見ながら、リラックスしている自分がいた。
彼がいなくて寂しいのに、くつろいでる。
何が嬉しくて何が悲しいのか、よく分からなくなっている。
8年前離婚した時も、悲しいながらも実家でぐうぐうたっぷり寝て、元気になっている自分がいた。
あの時とよく似ている。
あまりに疲れると自分をコントロール出来なくなってしまうのかもしれない。
とにかく彼にはひどい事をいっぱい言ってしまった。
勢いで、言わなくてもいいことまでいっぱい言って傷つけてしまった。
たとえどんなに疲れていても、もっといい言い方が出来る人間にならなければ。
感情のままに相手に気持ちをぶちまけても、きっと伝わらないのだろう。
何でも言える相手だったから、遠慮がなくなっていたのは事実。
「親しき仲にも礼儀あり」と彼に言い続けていたのに、自分だって全然守れてなかった。
相手を批判する前に、自分を省みなければ、イイ女にはなれない。
私もいっぱい反省して、失敗を繰り返さないようにしなきゃ。
彼とやり直すにしても、新しい恋をするにしても、自分を変えなければ・・・。