母ひとり娘ひとり あわせてふたり                             ~大腸癌を宣告された娘の記録~

2008年7月、たったひとりの家族である母が上行結腸癌にステージ3b、ママ頑張ろうといいながら自分への励ましブログ。

主治医との関係

2008年09月08日 23時00分51秒 | 闘病生活
怒りに狂った状態の今・・・
腹が立ってくやしくって

退院してから今日でちょうど1週間。退院から初めての外来日。今日抗がん剤治療の説明と手術で切除した臓器の検査結果など病状についての説明があるとの事だった。
母は自分の癌のステージも知らずリンパ節への転移もどの程度か知らず今後肝臓や肺への転移の可能性なども知らず全ては今日主治医から説明があるものだと思っていた。
術後以降、私から母に説明する時間はあったが術後の思わぬ化膿で病状や母の精神状態が安定していなかったことと私の覚悟が出来ていなかったことで伝えれていなかった。
ここまできたら先生から話してもらう方が良いと思い私も有休をいれ母と一緒に外来に行った。
予約時間の11時を過ぎてもなかなか呼んでもらえず月曜日ということもあって外来も混雑していた。

名前を呼ばれ大きく深呼吸して診察室に入った。
「まず(化膿)処置があるからここに寝てください。看護士さんガーゼ持ってきて・・・だいぶん綺麗になってきてますね。もうちょっとですよ」
母も私も安心。私の目から見ても一昨日よりずいぶん綺麗になったように見えた。

「次回ですが、明後日の水曜日に来て下さい。抗がん剤の説明などはその時しましょう」私も母も???
主治医はパソコンを見て「あ~混んでるね、水曜日も。朝一の9時か11時半。どっちがいい?」
母は私の顔をみて、目でどっちなら来れる?と聞いている。
私も仕事がある。有休も取得できるし、職場の人達も誰も何も言わないだろうがなるべく迷惑かけたくない・・・
でも仕方ない・・・「じゃ、お母さん朝一番にしてもらおう。その後仕事に行くわ」と言った。
外来は終わって会計で呼ばれるのを待った。駐車場から車もだして母を家に送ってその後会社に行くつもりだった。
しかし納得できない。一昨日救急で行った時も月曜日にと言っていた。
退院の日も母にそのように言っている。何で?何で?何なん

もう我慢できなかった。母を車中で待たせて病院へ戻った。
「今日何時でも待ちますので説明してほしい。無理なら明日以降の18時以降に時間を作っていただけないかと看護士さんに伝えた」
あと予約の患者さんが2人いますので待っていただけるなら説明すると先生が言ってます。との返答が。
車に戻って母に説明して病院へ戻った。
しばらくして呼ばれた。
「水曜日あたりから抗がん剤治療しますが、飲んでもらうお薬はこれです」と製薬会社の冊子を渡された。
予想通りゼローダという抗がん剤だった。
「私が説明するより冊子を読まれたらよく分かりますが一番の副作用が手足症候群です。手足がピリピリしたり水ぶくれが出来たりという症状です。これもハンドクリームを一緒に出しますので様子を見ます。薬は2週間連続して飲んで1週間休みこれの繰り返しで6ケ月する予定です。だいたいこんな感じです」
「先生、手術結果の説明は」と尋ねると「あ~、前にも言いましたようにリンパ節転移がありましたので抗がん剤を飲んで頂きますが、今どこかに癌があるというわけではないので対象物がありません。よって抗がん剤を飲んだから小さくなったとか分からないので」
以上で終わった ものの2~3分の話だった。

どういう事?リンパ節も取り切れてないんじゃないの?
ステージは3b期なんじゃないの?遠隔転移を慎重に診ていかないといけないんじゃないの?
聞きたいことは山ほどあったが先生は話はこれだけですといった感じだ
私が「抗がん剤治療はU先生に診ていただけるのですか」と尋ねると「私が半年診ます。その後は定期健診になります」
内科に移されなかった。移されたら転院の話が出来たのに・・・外科で抗がん剤治療するんだ。
何かやり場のない怒りと主治医に対する不信感だけを残して診察室からでた。

やっぱり患者も私も女だから足元みてるの?そんな風には思いたくない。
母の病状は、そんな楽観できる状態なんだろうか?なら良いんだけど・・・
術後の話ではそんな感じじゃなかった。

しかし母は「お母さんの体にはもう癌がないって言ってたから前(18年前の大腸癌)と一緒みたいな感じやね。良かったわ」って。

私は「肝臓への転移は気をつけなきゃダメだから専門の内科の先生に診てもらった方が良いんじゃない?せっかくT先生も気にかけてくれてるし」
そう言ったが母は「執刀してもらったU先生で良いねん。ちゃんと診てくれるって言ってるし・・・」の一点張り。
仕方ないのかなぁ。患者はお母さんなんやから。私も主治医の先生を悪くは言いたくないけど、母の気持ちを考えると私は諦めるしかないのかな。
この怒りは押し殺すしかないんだろうな