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最北の百名山彩るリシリヒナゲシ(利尻雛罌粟)2022年8月18日(木)

2022-08-21 18:24:37 | 日記
© 朝日新聞社 利尻山の登山道を彩るリシリヒナゲシ=2022年8月14日、北海道利尻富士町

最北の百名山彩るリシリヒナゲシ(朝日新聞社  2022/08/18 10:00)

 最北の「日本百名山」で人気の北海道の利尻山(1721メートル)では、この夏も淡い黄色のリシリヒナゲシが山頂を目指す登山者の心を癒やしてくれた。
 ケシ科の多年草で利尻島の固有種。自生しているのは島全体でわずか300株余りで、環境省の絶滅危惧IB類に指定されている。例年見ごろは7月下旬~8月上旬だが、今年は開花期が長く、鴛泊(おしどまり)コースでは13日も9合目から沓形(くつがた)分岐にかけて5~6株ほどが見られた。
 島の市街地や平地などで見られるヒナゲシは、観光や景観づくりを目的に植えられたチシマヒナゲシ由来の近縁種と推察されている。(奈良山雅俊)




リシリヒナゲシ(利尻雛罌粟:Papaver fauriei) – 世界の花だより (saiyu.co.jp)





NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」第95回あらすじ 2022年8月19日(金)

2022-08-21 08:03:06 | 日記

和彦、賢秀のトラブルに巻き込まれて新聞社をクビ!『ちむどんどん』第95話  © RBB TODAY (c)NHK

 19日放送連続テレビ小説『ちむどんどん』第95話では、和彦(宮沢氷魚)が退職することになった。
 暢子(黒島結菜)の開く沖縄料理屋の名前が「ちむどんどん」に決まり、順風満帆かと思われた矢先、和彦のもとに田良島(山中崇)から電話が。「僕、東洋新聞クビになるかも…」。
 急いで新聞社へ急行する和彦。すると笹森(阪田マサノブ)から、賢秀(竜星涼)をめぐる悪徳商法の現場に居合わせたことを突き付けられる。笹森は「うちの記者が悪徳商法に関わっていたとなると、読者はもちろんのこと上層部も黙っちゃいない」とぶつける。
 田良島から「殴っちまったのか?」と聞かれると、和彦は「突き飛ばしたのは事実です」と答える。笹森は「暴力を認めるんだな?責任を取って退職届を書け!書きたくないというのなら懲戒解雇だ」と告げる。
 田良島が「俺が責任取ります。俺が辞めるので青柳は不問にしてください」と訴えるも、笹森は「処分は追って伝える」と言って去る。この後、結局、和彦は東洋新聞を退職することに。「この学芸部で学んだことを糧に 新たな自分の道を探して頑張りたいと思います。長い間お世話になりました。本当にありがとうございました」と感謝を伝えていた。

<ちむどんどん>賢秀ニーニー“真面目に、地道に、コツコツ”と改心の様子を見せる 清恵との新展開も(WEBザテレビジョン  2022/08/19 15:41)

黒島結菜がヒロインを務める連続テレビ小説「ちむどんどん」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)。第19週「愛と旅立ちのモーウイ」では、暢子(黒島)の兄・賢秀(竜星涼)が警察沙汰に…。賢秀が事件を悔いてビッグビジネス志向を封印し、涙の土下座をした第94回は「#ちむどんどん」がトレンド入り。第95回では「真面目に、地道に、コツコツ」と農場の仕事に精を出し始めた。(以下、ネタバレがあります)

ニーニー、今度はねずみ講にはまる

同作は沖縄を舞台に描かれる、料理に夢をかけたヒロイン・暢子(のぶこ)とその家族の物語。第19週では、沖縄料理店を開きたいと決めた暢子が金融機関から融資を受けたり物件探しをするなど独立準備に勤しむ様子が描かれた。
そんな暢子たちの日々を、またしても賢秀が揺るがした。我那覇(田久保宗稔)とばったり再会した賢秀はまたしてもその口車に乗り、新たな“ビジネス”に手を染める。だがそれは、いわゆるねずみ講。“マルチ商法”として、当時取り締まりが厳しくなっていた犯罪行為だった。
すっかり騙されていた賢秀。房子(原田美枝子)の助言で目を覚まして金を取返しに行くが、後の祭り。“違約金”としてさらに暢子の開店資金だった200万円が巻き上げられ、警察沙汰に巻き込まれる事態となってしまった。

真面目に、地道に、コツコツ…

懲りずに“ビッグビジネス”を目指しては手痛い失敗を繰り返してきた賢秀だが、今回は少し様子が違った。助けに入った和彦(宮沢氷魚)と智(前田公輝)に土下座し、「今度こそ心を入れ替えて、地道に働く」と約束。養豚場に戻ると、清恵(佐津川愛美)にも「僕は生まれ変わる。真面目に、地道に、コツコツ生きていくと決めた」と宣言した。

これまで、我那覇が絡む詐欺まがい事件だけでも本土返還時の投資話と“紅茶豆腐”、そして今回のビタミン剤と、3回も巻き込まれている。そのほか、引き起こしたトラブルは数知れず。給料前借りは当たり前、和彦の母・重子(鈴木保奈美)の大切にしているオルゴールを壊すといった迷惑行為も日常茶飯事。筋金入りのお騒がせキャラだ。
どんなに痛い目に遭っても、懲りずにビッグビジネスでの一攫千金を夢見てきた賢秀。それだけに、今まで賢秀の口から出てきたことのなかった“真面目に、地道に、コツコツ”といった言葉は新鮮。涙ながら頭を地面にこすりつける姿、清恵を真っすぐ見つめ「心を入れ替えた」と語る姿など、すがすがしいほどにひたむきな態度からも誠実さがにじみ、彼の改心を期待してしまいたくなる。それは演じる竜星涼の人柄によるものだろう。

生まれ変わった?ニーニーに応援の声も

養豚場では賢秀に「ここで一生、一緒に働かせてください!」と言い寄られた清恵が“ちむどんどん”(胸がドキドキ)する場面も。言った賢秀自身の真意は不明だが、少なくとも清恵のほうはまんざらでもない様子だ。視聴者からも「今度こそ地道に働いてよ!ニーニー」「ニーニーやっと生まれ変わってくれた?」といった期待の声や「清恵ちゃんを幸せにしてあげて!」「清恵ちゃんとニーニー、お似合いだと思う」といった声が上がりつつあり、「#ニーニーを見守る会」のタグも生まれるなど、賢秀の更生に期待する声も上がり始めている。
だが一方で、和彦たちに土下座した際には「何年かかっても、暢子の200万、必ず…必ず“倍にして返す”から!」とおなじみの決めゼリフも口にしており、一抹の不安もよぎる。
結局200万円は沖縄の博夫(山田裕貴)・良子(川口春奈)夫婦が肩代わりし、暢子は予定通り店を開けることに。その矢先の妊娠発覚で、事態は新たな局面を迎えている。そんな中、小さくない代償を払うことになったねずみ講事件を契機に賢秀は“真面目に、地道に、コツコツ”人生を立て直していくことができるのか…賢秀の今後を見守りたい。(文=ザテレビジョンドラマ部)



“炎上”朝ドラ『ちむどんどん』 の批判が加速!「だからモヤモヤするんだよ!」背景にあった“甲子園の影響” テレビ番組朝ドラちむどんどん炎上 (週刊女性PRIME)

現在放送中の、NHK朝の連続テレビ小説『ちむどんどん』。
 黒島結菜(25)演じる主人公の結婚披露宴を迎えて、甘い新婚生活が描かれるはず……が、またしても竜星涼(29)演じる“だめニーニー”が登場して台無しに。
結婚式は“地獄絵図”とまで言われる

 視聴者からの批判は止むどころか、加速する展開でSNSは大荒れ状態だ。そんな『ちむどんどん』について、テレビ誌ライターはこう話す。
「8月11日と12日の第89話と第90話で、主人公・暢子と宮沢氷魚演じる和彦の結婚披露宴が放送されるも、ネット上では“地獄絵図”とまで言われてしまいました。これまでの朝ドラであれば、主人公の結婚は一番の見せ場になるはずなんですが……。
 このふたりが結婚に至るまでの過程がとにかくひどく、新郎新婦どちらにも感情移入できないという視聴者が多かったようです。参列者の行動も疑問だらけで、視聴者が喜ぶハッピーな披露宴という感じではなかったですね(笑)」
 披露宴の途中で、これまで自分の店を持ちたいと夢見ていた暢子が、「沖縄料理のお店を開く!」と参列客に宣言。しかし、「この宣言も視聴者には呆れられました」と、前出テレビ誌ライターは続ける。
「子どもの頃から沖縄料理を作っていた主人公ですが、上京してイタリアレストランに長年勤務していたのに、結局沖縄料理の店を持ちたいと言うんです。なんのためにこれまでイタリア料理に携わったのか、話にまったく脈略がありませんでした」
「なぜ沖縄料理なの?」という視聴者の疑問が晴れないまま、8月15日の第91話からは、2人の新婚生活と、沖縄料理店の開店という夢にむかって奮闘する姿が描かれた。しかし、またも“だめニーニー”が登場し、ねずみ講に騙されたニーニーを助けるため、暢子が長年貯めてきた開店資金が失くなってしまう。
「これまで何度も描かれてきた、だめニーニーに家族が迷惑を被る展開ですが、ここにきてまた詐欺に騙されるという同じ展開を繰り返したため、視聴者も怒りを通り越して笑うしかないと思ったでしょうね(笑)。
 おまけに子ども時代の回想シーンでは、ニーニーが仲間の万引きにつられて他人の店のレジからお金を盗みました。その際に“お前は悪くない”と、大森南朋演じる亡き父親がニーニーを抱き締めるという意味不明なエピソードが盛り込まれ、ニーニーが悪いことをしても叱らないのは母親だけじゃなく父親もだったのかと判明し、視聴者はさらに頭を抱えたことでしょう」(前出、テレビ誌ライター)
 このエピソードにはネットでも、
《レジのお金盗んで「お前は悪くない」と抱きしめて「悪いのはお父ちゃん」。そこはニーニーを引っ叩く所だよ?》
《怒れよ!!!!誰か1人でもいいから賢秀(ニーニー)に怒れよ!!!!だからモヤモヤするんだよ!!》 とボヤかれている。

ねずみ講に騙されるニーニー問題はあっという間に解決し、暢子は沖縄料理店を開店することになるが、今度はニーニーのねずみ講の影響で、和彦が勤め先の新聞社を辞める事態に。しかも暢子には妊娠の兆しが……。
甲子園で“朝ドラ受け”がなくなって離脱者続出

 これまでも視聴者が困惑する展開はあったものの、ここまでの炎上にならなかったのは『あさイチ』の博多華丸・大吉の「朝ドラ受けがあったからだ」と、テレビ誌ライターは話す。
「朝ドラが終わってすぐ、あさイチの博多華丸・大吉が朝ドラの感想をいう、いわゆる“朝ドラ受け”が視聴者のモヤモヤの溜飲を下げるために一役買っていました。
 NHKに出演する博多華丸・大吉としては、そこまでひどく批判するわけではありませんでしたが、それでもふたりの苦々しい表情と独特の言い回しで、視聴者のモヤモヤした気持ちを代弁してくれていたと思います」
 視聴者の最後の砦となる朝ドラ受け。視聴者の頼みの綱でもあったが、全国高校野球選手権大会の放送により2週間も朝ドラ受けのない事態になると、さすがに連日のモヤモヤした気持ちを静められない視聴者が続出。
 ネットでも、ここまで見続けたが、朝ドラ受けがなかったために耐えられなくなり脱落するという意見が散見された。
《甲子園がはじまり、あさイチがお休みになり、朝ドラ受けが無くなって、とうとう私のモチベーションが消えてしまいまして、先週より離脱してしまいました》
《朝ドラ受けまで考慮してドラマ終わりプラス3分くらいの時間設定で毎日録画登録していた。いつ辞めどきかときっかけを探っていたけど、今は甲子園で受けも無いし、もう耐えられない。今日をもって毎日録画解除した》
 ここまで批判されている作品ではあるが、視聴率は15%は保っている(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。「朝ドラは絶対に見る!」と決めている視聴者もいるが、SNSの検索と書き込みまでをセットに見続ける人も多いようだ。
 放送直後は、ツイッターの「#ちむどんどん反省会」のツイートの動きが活発で、もはや大喜利のような状態。そんな#ちむどんどん反省会を見てみると、
《#ちむどんどん反省会が秀逸過ぎて あっという間に時間が経ってしまう》
《ちむどんどんを見るのやめたら精神的に楽になりました。#ちむどんどん反省会でどんな内容だったかは追ってる》
《もはや、#ちむどんどん反省会の投稿者と読者で、視聴率が守られてるのでは?》
 と、盛り上がり(?)は勢いを増すばかりだ。
『ちむどんどん』の放送は残り1か月あまり。何度も批判や炎上を繰り返している作品だが、それを逆手にとってうまく展開すれば、脱落した人が悔しがる名作になるかもしれない。ここからうまく巻き返してくれることを願うばかりだ。(取材・文/志村結衣)

昼に咲く西洋アサガオ「ヘブンリーブルー」 2022年8月20日(土)

2022-08-21 01:05:38 | 日記

真夏の陽光に「天上の青」、昼に咲くアサガオ8千株
 (読売新聞  2022/08/20 12:00 )

広島県世羅町上津田の観光農園「花夢(かむ)の里」西洋アサガオ「ヘブンリーブルー」が見頃を迎え、青色の花々が真夏の陽光を浴びて風に揺られている=写真=。9月4日まで開園する。
 夏の新たな観賞用品種として8000平方メートルの畑に8000株を植えた。「天上の青」とも呼ばれ、昼頃に咲き、夕方にはしぼむという。現在は七分咲きで来週満開となる見込み。
 金光谷伸一農場長(47)は「空と花の青さが織りなす一面の景色を楽しんで」と話した。午前9時~午後6時。一般600円、4歳~小学生300円。問い合わせは同園(0847・39・1734)。



「ちむどんどん」は不思議な”イラ朝ドラ” 残り1カ月半で解決されるべき問題は意外に多い

2022-08-21 00:21:25 | 日記

「ちむどんどん」は不思議な”イラ朝ドラ” 残り1カ月半で解決されるべき問題は意外に多い(ディリー新潮 2022-08-21 00:21:25 )

 厳しい評価もあるNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」が終盤に近づいた。残すところ約1カ月半弱。辛口の採点もある理由は何か。また、解決していない問題がいくつも残されているが、有終の美を飾れるのだろうか。
【写真5枚】イラッとさせられるヒロイン

不思議な朝ドラ「ちむどんどん」
「ちむどんどん」は不思議な朝ドラだ。アンチが少なくないが、視聴率はそう悪くない。
 例えば8月11日の視聴率は関東が世帯15.7%で個人全体が8.7%。関西が世帯14.7%で個人全体8.3%。名古屋が世帯18.5%で個人全体9.5%。2021年度前期の「おかえりモネ」とほぼ同水準である(ビデオリサーチ調べ)。
 観ていると、ヒロインの暢子(黒島結菜)や夫の青柳和彦(宮沢氷魚)、暢子の兄・比嘉賢秀(竜星涼)たちにイラッとさせられることがある。だが、それもこの朝ドラを観る動機になっているのかも知れない。イラミス(イライラするミステリー)ならぬイラ朝ドラである。
 全体の構成も個性的。暢子ら比嘉家の4兄妹が子供だった第2週までは一家が貧しさと対峙したり、父親の賢三(大森南朋)が心臓発作で急逝したり。悲哀の漂う物語だった。
 ところが、その後は作風が徐々に変転。明るくなっていった。比嘉家は叔父の賢吉(石丸謙二郎)に借金問題などで責められようが、妙に楽天的だった。
 第6週からの東京編はより明るくなった。さらに和彦の母親・青柳重子(鈴木保奈美)が登場した第16週ころからはコメディ色が鮮明になった。
 第18週で暢子の姉・良子(川口春奈)と賢秀は重子に会うため、青柳邸を訪れたが、まるでドタバタ喜劇だった。2人は暢子と和彦の結婚を許してもらうため、青柳邸にアポなしで出向いたものの、玄関前で激しく揉め、重子の前でまた争う。おまけに賢秀は重子のオルゴールに勝手に触って、壊した。全ては喜劇の教科書通りだった。
 これまで約4カ月半の物語が単調ではなく、変化に富んでいたのは確か。だから批判の声はあるものの、「飽きた」「マンネリ」という意見は聞かない。制作陣の計算通りに違いない。
 暢子のキャラクターが観る側にとってイラッとするものになったのも制作陣の意図の通りのはず。プロなのだから、暢子のキャラクターがどう受け止められるか分かったうえで撮影しているはずだ。

黒島結菜(他の写真を見る)

暢子にイラッとするのは相手の気持ちを酌み取らないから

 暢子にイラッとさせられるのは忖度が出来ないためである。忖度が相手の気持ちを推し量ることなのは知られている通り。官僚が政治家を庇うことではない。忖度は中学生くらいになったら誰でも求められる。
 ところが暢子は25歳になった今も忖度が出来ない。やらない。子供のまま。第1話で賢三からそう教えられたからだ。
 1964年、小5だった暢子に賢三はこう説いた。
「暢子は暢子のままで上等。自分の信じた道を行け」(賢三)
 以後、暢子は変わらない。高3だった第3週から第5週の1971年から1972年、山原高校の同級生で陸上部キャプテン・新城正男(秋元龍太朗)に好意を持たれたが、気づかなかった。これも相手の気持ちを推し量ろうとしないからだ。
 砂川智(前田公輝)の思いも1978年になった第12週で幼なじみの前田早苗(高田夏帆)から教えられるまで分からなかった。暢子にとっては平常運転だ。そんな暢子にイラッとする視聴者もいるのは仕方がない。
 暢子は相手の心情を酌み取ろうとしないから、重子が拒絶しているにもかかわらず、和彦との結婚を許してもらうため、手作り弁当を持って青柳邸に日参した。第16週だった。これは最終的にマイナス点にならなかったものの、相手の気持ちを推し量ったら、できない。
 暢子は青柳家のお手伝いさん・岩内波子(円城寺あや)に弁当を渡した。波子は渋面で固辞したが、暢子は「絶対おいしいですから」と押し付け、満足そうに帰っていった。
 暢子は事の本質すら分かっていなかった。その時点の波子にとって、味なんてどうでもよかったのは言うまでもない。重子が暢子の接近を拒んでいたから、弁当は受け取るわけにはいかなかった。暢子の忖度の欠落は凄まじい。


暢子に対する裏切り、約束破り

 暢子は和彦の元婚約者・大野愛(飯豊まりえ)に対しても忖度しなかった。暢子にとって愛は上京後に出来た唯一の友人と言っていい。それなのに愛への謝罪も釈明もなく、和彦の思いをシラッと受け入れた。
 第14週、和彦は6年間交際し結婚するはずだった愛に対し、「全部なかったことにしてくれ」と告げ、別れた。オイオイ、である。一方、暢子は愛との約束を破る。暢子は第13週で愛にこう告げていた。
「和彦君は前から愛さんのことが好きで 、愛さんと付き合っている。だから(私も)好きだけど、きれいさっぱり、あきらめる」(暢子)
 ところが暢子は自分の言葉をきれいさっぱり、忘れてしまう。愛は恋人と友人に裏切られて、二重に傷ついたはすだ。
 これでは観る側がイラッとさせられても何ら不思議ではない。もちろん、制作者側も分かっているはずだ。
 朝ドラはもう61年105作品も放送された。たまにはイラッとするヒロインがいたっていいと制作者側は考えたのではないか。ただし、それを受け入れるかどうかを判断するのは一人ひとりの視聴者である。


賢秀の更正を描くのは至難

 9月30日の放送終了まで約1カ月半弱。残された問題は山積している。まず暢子が開業する店。その資金を賢秀が使い込んでしまう。 最終回までに店を軌道に乗せられるのか。それより難問なのは賢秀の更正だ。
 この物語は「心はつながって支えあう美しい家族」を描くという触れ込みだが、現時点では微妙。賢秀は29歳になったものの、いまだ比嘉家の悪性腫瘍。こんなにも長く賢秀のダメ男路線が続くとは思わなかった。
 更正はかなり難しい。妹3人を思う言動を見せているものの、おためごかしであり、自分が良い顔をしたいだけだからだ。
 ヤマッ気が異常に強いのも賢秀の大きな欠点。1971年だった第4週、我那覇良昭(田久保宗稔)による通貨交換詐欺に遭ってから、一攫千金ばかり狙い続けている。だからバクチですり、我那覇にまた騙された。
 それでも更正の糸口はある。賢秀が出入りを繰り返す千葉・猪野養豚所の娘・清恵(佐津川愛美)は賢秀に好意的だ。父親の寛大(中原丈雄)も賢秀を憎からず思っている。制作者側が賢秀と清恵を結婚させてしまい、猪野養豚場の跡継ぎにして、大団円にすることは可能である。
 ただし、賢秀が更正せず、観る側が納得しない形での結婚だと、「御都合主義」の誹りは免れない。今のままで賢秀に所帯を持たせるのは無理がある。猪野養豚所を売り飛ばしたって、おかしくない。どう更正を見せるのか。
 歌子の問題もある。歌子は第13週で母親の優子(仲間由紀恵)と良子に向かって「何年かかってもいいから、ウチは民謡歌手になりたい」と宣言した。その後、修業を積んでいる。
 誠実で勤勉な歌子の夢は、かなえられても観る側は疑問に思わない。ただし、制作者側が歌子と智を結婚させるつもりなら、これは容易には視聴者を納得させられない。双方にわだかまりがあるはずなのだから。やはり、どう見せるのだろう。
 4兄妹を描いている分、賑やかな物語になっているものの、時間に余裕がないように映る。だから、ある時期に重い立場だった登場人物のその後も最終回までに描けないのではないか。存在感が薄れ、暢子の結婚式にも出ていない叔父の賢吉や山原高陸上部キャプテンの新城、歌子の才能を見出した同高音楽教師・下地響子(片桐はいり)、そして大野愛らである。
 ナレーション処理でもいいから、この人たちが幸福になったことにしてほしいと願う。そうでないと、比嘉家が自分たちの幸せのみ追求するエゴイストたちに見えかねない。
 まだある。この朝ドラは沖縄の本土復帰50周年記念作。沖縄が返還された1972年からの現在までの50年が描かれる。最終回までの最大の課題は、本土復帰が比嘉家にとって何であったかをどう表すかだ。


高堀冬彦(たかほり・ふゆひこ)
放送コラムニスト、ジャーナリスト。大学時代は放送局の学生AD。1990年のスポーツニッポン新聞社入社後は放送記者クラブに所属し、文化社会部記者と同専門委員として放送界のニュース全般やドラマレビュー、各局関係者や出演者のインタビューを書く。2010年の退社後は毎日新聞出版社「サンデー毎日」の編集次長などを務め、2019年に独立。デイリー新潮編集部