生きづらい私のこと 自閉症グレーゾーンの人生行路

アスペルガーっぽい私のこれまでのこと、そしてこれからのことを自己分析しながら書き記していきます。

不安や恐怖を受けとめること

2020-04-11 16:00:55 | いろいろ
 今回の感染症は人びとの精神状態にも大きな影響を与えています。連日のように感染者や死者の数が報道され、しかもその数値が増え続けているのを見ると落ち着いた気持ちではいられないでしょう。
 人間は、未知のもの未経験の出来事と出会った時には多かれ少なかれ不安や恐怖を感じます。対象がウイルスのような目に見えないものであればなおさらでしょう。生物はさまざまな危険を察知して自分の身の安全を確保しようとします。不安や恐怖の感情は、人間が進化の過程でつくりあげた大脳生理学的な仕組みであると説明できるかもしれません。
 ただ、こうした感情には問題点もあります。例えば、今回の感染症の場合ですと、感染者やその疑いのありそうな人を遠ざけようとしたり、自由を犠牲にすることも前提として為政者に強力なリーダーシップを求めたりといった現象が見られます。
 今は事態を冷静に客観的に受けとめ、理性による思考や判断をできるだけ機能させるように心がけることが必要ではないかと思います。人間は脳の機能においてもそれなりに進化してきた動物です。感情を適切にコントロールして、理性を賢明に用いることは、個人としてよりよく生きるために、また、よりよい社会をつくっていくためにも大切なことではないでしょうか。


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