セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

3DS『引ク押ス』 ファーストインプレッション

2011年10月06日 11時06分04秒 | 【旧】購入・レビュー話


引ク押ス
対応ゲーム機 : ニンテンドー3DS(ダウンロード専用)
発売日 : 2011/10/05
希望小売価格 : 700円(税込)
ジャンル : パズルアクション
プレイ人数 : 1人
セーブデータ : 1つ
CERO : A(全年齢対象)

◆== 参考データ ========================◆
プレイ時間 : 約1時間
プレイ内容 : 55ステージほどクリア & 作成モードを少し体験
◆====================================◆

●= 概要 =●
ステージには、色ごとに分けられたブロックが埋め込まれています。
お相撲さんのようなキャラクター「マロ」を操作して、ブロックをタンスの引き出しのように引いたり押したりして道を作りながら、ジャンプしてステージを登っていきます。
たぶん、『スーパーマリオRPG』のマロとは関係ありません(笑)

上のほうにいる子供のもとへたどり着くと、ステージクリアです。
子供はブロックに埋まっており、必ず1ブロックぶん引き出さないと出現しません。

制限時間も、ミスという概念もありません。落ち着いてプレイしましょう。

ちなみに。Rボタンで全体を眺めることができます。
Lボタンで「巻き戻し」をおこない、少し前に戻るといったことができます。


◆== ブロックを操作するルールをいくつか ==◆
・ブロックは、最大3ブロックぶんまで引き出せます。

・ブロックを正面から引き出すのではなく、横を持って押し引きすることもできます。

・自分がブロックから落ちてしまう、もしくは別のブロックにつっかえる場合は、ブロックを押し引きできません。

・自分が乗っているブロックを動かすことはできません。(L字型のブロックなど)

・ジャンプは、同じ高さのところに飛び移るのであれば1ブロックぶん飛び越せます。1段以上低いところにジャンプすれば、2ブロックぶんまで飛び越せます。また、ジャンプ中に手前・奥へ移動することもできます。

・ステージの一番下にある三角のボタンを踏むと、全てのブロックが初期状態に戻ります。リセット用にどうぞ。


◆== ステージ構成について ==◆
1つのエリアで全18ステージ。全12エリアが存在します。

ステージクリアすれば次のステージが出現しますが、どうしてもクリアできない場合は、メニュー画面から「あきらめて次へ」を選択して次に進むこともできます。
ただし、当然ですが正式なクリアにはならず、エリアごとの結果発表では見つけていない子供がカウントされません。



◆== ステージ作成について ==◆
下画面のマス目を塗りつぶして、ステージを作ることができます。108ステージまで保存できます。

色は、一度に10色まで使用できます。
色そのものはもっとたくさん用意されており、画面右下のパレットから選択できます。
また、既存のステージやランダムで決まる簡易的なステージを呼び出して、それを参考に作ることも出来ます。



■== partygameの評価 ==■ … 79点(100点満点)
作成したステージが配布できたらな~


=良かった点
=人それぞれ or 気になったけど悪いというほどではない点
×=悪かった点

||== ありそうでなかったパズル ==||
頭を使うだけではなく、多少なりともアクションの腕前が要求されるステージもあったり。
チュートリアルもありますし、難易度もゆっくり上がっていくので、コツもしっかりと掴んでいけます。
どうでもいいですが、タイトル名って『ピクロス』のオマージュでしょうか?(笑)

||== ボリュームはそれなりに ==||
既存のステージで250ステージ以上。まあ、充分なステージ数だと思います。
今はまだ簡単なのでスイスイッとクリアできていますが、後半はきっと歯ごたえがあるでしょうね。

||== サポートもしっかりと ==||
リセット用スイッチや巻き戻し。クリアしなくても先に進める概念など、サポートもバッチリです。

||== 分かりやすいステージ作成 ==||
タッチペンによるステージ作成は直感的。操作しやすいです。
まあ、思い通りのステージを作るのは一苦労だと思いますが、テストプレイを繰り返しつつ、どういうルートで進ませるかを考えながら形作っていくといいでしょう。

||== △ ステージ作成モードにもう少しこだわりを ==||
せっかくの3DSなんですから、ステージ作成できるなら、QRコードやすれちがい通信で配布・交換できる仕組みが欲しかったです。
作る環境だけ提供して、ハイ終わり。これじゃ、やる気が出にくいです。以前に任天堂が掲げていた「創造性を活かした遊び」を提供するのであれば、作る環境だけでなく、それを共有する環境も必要です。
通信機能を付けると価格がさらに上がるでしょうから、それはそれで買ってもらいづらくなりますが…やはり今の時代、作れるだけだと中途半端に感じます。


※追記(2012/04/23 10:24)
現在は、QRコードによって交換できる仕組みが追加されています。ぜひ、お試しください。


||== △ 3D立体視の有用性について ==||
まあ、別にこの作品では、あってもなくてもいいですね。
元々ブロックは色分けされているので、ブロックの奥行きが分かりにくいということもないですし。

◆== まとめ ==◆
ありそうでなかったアクションパズル。サポートもしっかりしており、手触りの良い作品に仕上がっています。
唯一の不満は、作成した作品を配布したり交換したりする手段がないことですね。
まあ、購入する前から薄々分かっていましたが、作品そのものは面白いだけに、なおもったいない印象です。
頭をひねり、時にはアクションを楽しみ。そしてたまには、ステージを作ってみるといいんじゃないでしょうか?

失敗するという概念がないので、緊張感を求めている人には物足りないでしょうが、まったりと楽しみたい人にはオススメです。
また、700円に見合ったボリュームかどうかは…今のところは何とも言えません。今はまだ簡単なステージなので、全体の約4分の1を1時間でクリアできましたが、全クリアが×4で済むとは思えず。後半になるにつれてステージの難しさも長さも変わるでしょうから、そこらへんまでプレイしてみないと分かりませんね。面白いことは保証しますが。

ということで、もっとたくさんプレイしてみてから、セカンドインプレッションを書いてみます。

|========================================================|
   万人向け ← ○○●○○○○○○○ → 熟練者向け
 分かりやすいルールですが、多少のアクション要素が必要。
|========================================================|
    手軽に ← ○○○●○○○○○○ → じっくり
 最初のほうであれば、1ステージに1分前後。サクッとプレイできます。
 ステージ作成時は、じっくりとどうぞ。
|========================================================|
  思考タイプ ← ○○○●○○○○○○ → 感覚タイプ
 全体的に、頭を使うステージのほうが多いですが、アクションの腕前が求められるステージもそれなりに。
|========================================================|
 爽快感重視 ← ○○○○○○○○○● → 達成感重視
 解けた時の達成感を、お楽しみあれ。
|========================================================|

その他のタイトルの評価は、こちらからどうぞ
コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今日のゲーム情報 2011/10/05 | トップ | 今日のゲーム情報 2011/10/06 »

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
確かに (泣き虫)
2011-10-07 15:43:20
クリエイトーイの完成度が相当高かっただけに、引く押すのコミュニケーション要素の貧弱さにはガッカリしましたね。あと、キャラクタが可愛かったのにアップのシーンが少ないのも残念なところ。
返信する
Unknown (partygame(管理人))
2011-10-08 12:29:21
>泣き虫さん
クリエイトーイは本当にその名の通り、クリエイトに重きが置かれている作品でしたからね。
逆にいうとあちらの作品には、ゲーム的な部分が弱いような気もします。遊んでいないのでとやかくは言えませんが、何となく見た目勝負という印象です。

ま、それぞれにそれぞれの良さと弱点があるということで。
返信する
Unknown (ふも)
2012-04-23 02:02:59
最近購入したのですが、今はQR化できますよ。
ソフトを再ダウンロードすることで、対応可能と
思われます。
ぜひお試しを!
返信する
Unknown (partygame(管理人))
2012-04-23 10:24:08
>ふもさん
あ、申し訳ありません。存じてます。
こちらの記事に書き忘れていましたね。修正しておきました。
ご報告、ありがとうございます!
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

【旧】購入・レビュー話」カテゴリの最新記事