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PS3『龍が如く4 伝説を継ぐもの』 ファーストインプレッション

2010年08月13日 13時20分30秒 | 【旧】購入・レビュー話


龍が如く4 伝説を継ぐもの
対応ハード : PS3
開発・発売元 : セガ
発売日 : 2009/03/18
希望小売価格 : 7,980円(税込)
ジャンル : アクションアドベンチャー
プレイ人数 : 1人
CERO : D(17歳以上対象)
備考 : インストール必須(約5GB)

参考データ--------------------------
購入価格:3,280円(中古)
プレイ時間:約5時間
実績:1人目の主人公「秋山」のストーリーが一旦終わり、2人目「冴島」に突入したところまで
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●4人の「漢」たちの物語
今作は、PS2・PS3で発売された『龍が如く』シリーズの最新作です。
舞台はお馴染み、東京の神室町。これまでの主人公である桐生一馬に加え、新たに3人の主人公が登場し、4人の視点で物語を楽しんでいくことになります。

◆あらすじ
神室町に響く1発の銃声。ある夜に起きた発砲事件。
一見、この町にとっては「よくある事件」かのように見えましたが…ここから、東城会・一人の謎の女性などが絡み合い、4人の男の運命を変えていくことになります。


●4人の「漢」を紹介
◆桐生 一馬(きりゅう かずま)
ご存知、このシリーズの主人公。元東城会四代目。前作から引き続き、沖縄の養護施設「アサガオ」を経営しています。
戦い方もこれまでと同様という感じで、様々な戦法を楽しめるようですが…現在のところ、まだ登場していません。

◆秋山 駿(あきやま しゅん)
「スカイファイレンス」という金貸しを経営。元ホームレス。態度は非常に楽観的な感じですが、洞察力は高いようです。
戦い方はけっこう特徴があり、基本攻撃は全て足のみでの攻撃です。しかも、素早い上に手数(ならぬ足数)が多くリーチも長いので、非常に扱いやすいですがスキも大きそうではあります。
今作では、彼を中心にしたメインストーリーから始まります。

◆谷村 正義(たにむら まさよし)
警視庁神室署生活安全課に属する刑事。ギャンブル好きだったり、違法行為を見逃す代わりに賄賂を貰うなど悪質な行為が目立ちますが、そんな彼にも2つの目的があるようです。
戦い方は、わりとベーシック。しいて言うなら「護身術」に近いのかな?ダイナミックさには欠けますが、関節技などを持っているほか、敵の攻撃をかわしたり捌いたりする能力に長けているようです。
今のところ、秋山編のメインストーリーにほんのちょっと登場しただけです。

◆冴島 大河(さえじま たいが)
東城会の傘下にあった組織の元若衆。東城会と敵対していた組織の人間18人を射殺し、死刑を受けている身でした。その死刑執行を牢獄で待つこと25年…彼は「謎の刑務所」に移送されます。
戦い方は、手数こそ少ないですが一発が大きい、いわゆるパワータイプ。他の人間では扱えない巨大なものも武器にできたりするようです。
秋山のメインストーリーが一旦終了した次に、冴島を中心としたメインストーリーが始まります。


●システム・要素について
大体の流れは、これまでのシリーズ作品とほぼ同様ですが、新しい要素や変化した要素もあります。
今のところ確認できただけの新要素を、以下に記載します。
※新要素ではない部分の内容については、前作のインプレッション記事をご参照ください。(記事の一番下にリンクを貼っています)

◆「能力強化」の仕様変更※体験版の時も説明しています。
これまでは、経験値を溜め込んでそれを「心」「技」の項目に振り込んでいくことでレベルアップして、能力が上がったりアクションを覚えたりしていました。

今回は、経験値を溜めていくと、まず「レベルアップ」します。レベルアップすると「ソウル」と呼ばれる玉をいくつか獲得できます。
そして、能力強化のメニューを開くと、様々なアクション・能力の一覧が表示され、それぞれ「必要なソウルの数」があります。覚えたいアクション(能力強化)を選択してソウルを消費することで、そのアクションを覚えることができる…という流れになっています。
前回までは経験値を振り込んでレベルを上げて、いる能力もいらない能力も順番に覚えていったという感じですが、今回ではソウルさえあれば自分の好きな順番でアクションを覚えられることになります。

◆メニュー画面に「覚書」
これまでのメインストーリー、サブストーリー、サポート要素などあらゆる情報が、ここに全て書き記されていきます。
例えば「あれ?武器屋どこにあるんだっけ?」みたいなことになったら、利用してみると良いかと思います。

◆地下街・屋上が移動可能に
そんなに広くはありませんが、神室町の南のほうから地下街に入ることができるようになりました。もちろん店もあったり、いくつかの施設も隠れているようです。さらに地下にあるパーキングエリア(駐車場)にも行けるみたいです。
また、ビルを登れば、ビルの屋上から屋上へと移動できるようにもなりました。さすがに普通のマップや地下街と比べると人は少ないですが、敵に出会いたくなかったり、人ごみが面倒くさいという人は、こちらを通っていくのもありかも?

◆チェイスバトルについて
前作より導入された、敵を追ったり敵に追いかけられたりするバトルモードです。
基本、追いかける場合は追いかけている対象に体当たりなどをして体力を0にすれば。追いかけられている場合は自分の体力が0になるまでに目的地にたどり着けば成功となります。
チェイスバトルにおいても新しい要素がいくつかあります。

・クイックステップ
急な曲がり角などにさしかかる時、曲がりたい方向に左スティックを傾けながらR1ボタンを押すことで「クイックステップ」を使用。その方向にステップしながら方向転換するので、急な曲がり角を素早く曲がることができます。

・武器の使用
チェイスバトル中に武器となるアイテム(ビール瓶など)が落ちているので、それに触れると武器を獲得。○ボタンを押すことで投げつけて、敵に当てれば体力を減らせます。

・応戦ヒートアクション
追いかけられるタイプのチェイスバトルで、敵に追いつかれそうになった時に△マークが表示されます。△ボタンを押した後、表示されるボタンを的確に押すことができれば、後方の敵に対して攻撃を行い、相手との距離を離すことができます。1回のチェイスバトルにつき1度だけ有効です。

◆「キャバつく」について
前作より導入された、「No.1キャバ嬢をつくろう!」。前作では特にメインストーリーには絡んできませんでしたが、今回は序盤のメインストーリー秋山編で、チュートリアルも兼ねて(ゲーム内時間の)3日間だけ必ずプレイすることになります。
以後、続けるかどうかは自由ですし、内容自体は前作と変わりありません。(※内容については、公式サイトや前作のインプレッション記事をご参照ください)


◆partygameの評価◆…88点(100点満点)
やっぱり、ストーリーの片鱗がじわじわと見えてくると面白くなってきますね

最初は、秋山のチャラチャラした感じの日常を楽しんでいるという感じで、正直なところあんまりモチベーションが上がりませんでしたが、東城会とか極道とかが深く関わってき始めると、俄然ストーリーが気になってきます。
秋山編では最後のほうになってようやく物語の片鱗が見えてき始めた…という感じでしたが、冴島編では最初からいきなり色々と衝撃の事実が分かり、なおのことテンションが上がっています。

ただ、基本的なシステム周りはこれまでとさほど変わらず。いい意味でも悪い意味でもシリーズ作品のスタイルを受け継いでいるという感じです。
今回は主人公が4人ですし、ストーリーの流れからして…おそらく、桐生が使えるようになるのはだいぶ先でしょうね。桐生を使いたい人は、それまで我慢しましょう。

難易度については…まだ何とも言えませんが、前作よりはほんの少し上がっている?気はしました。わりと序盤にして刀・銃を持つ敵が出てきたり、ボス敵もかなり特徴的なものが多くなりました。ただ、レベルアップの仕様変更により好みのバトルスタイルに強化しやすくなったことや、秋山自身が扱いやすいキャラであるため、結果的にはそんなに苦労することはない気がします。(ちょっと危ない場面はありましたが…)
あと、全体的にザコ敵の体力が序盤から多いように思いましたが…一方で、ヒートアクションによるダメージが大きくなっているようにも思いました。まあ、それくらい極端なほうが結果的にはいいかもしれません。毎回思っていましたが、ヒートアクションは、確実に死んでるだろ…と思えるような技ばかりなので(笑)

その他、気になった点として…
・体験版でも感じましたが、前作と比較すると全体的にロード時間が短縮されているように思います。(ただし5GBのインストールデータが必須ですが)
・これも体験版の時に指摘したんですが、バトルで最後の敵にトドメをさした時の「ズバーン!」というSEがなくなっていました。…やっぱり、個人的には気持ちよさという点ではちょっと残念な気がしています。些細なことですけどね。
・気のせいかもしれませんが、メニュー画面での全体マップが見えにくくなっている?ような気がしました。階層をちゃんと表現している点は良かったですが。


主人公は4人になりましたが、基本的な魅力は良くも悪くも変わらず。これまで通り、漢の生き様を描く魅力と様々な施設を楽しめる魅力に溢れています。
ただし、正直4作目ともなると…同じスタイルにさすがに飽きてきた感じは否めないところです。ストーリーも大きな魅力の1つなので、その点については毎回楽しめていますが…やっぱりそろそろ、変わるべき時期に入ってきているかな?とは思います。まあ、すでに動いている次回作ではコンセプトが大きく変わるようなので、それにも期待したいところですね。
あと、これは私の勝手な思いですが…Xbox360でいくつか洋ゲーをプレイしてきたこともあってか、未だにほとんどの店に入れないというのが、個人的には鼻につくようになってきたように思います。全部の施設を利用できるようにするなんて、協賛をとるという意味で相当厳しいことは分かっているんですが…でも、極めるのであれば、いずれは達成するべきことなのかもしれません。地下街の看板とかを見ていても、協賛でかなり頑張っているのは伺えるんですけどね…。

シナリオクリア後、セカンドインプレッションを書きたいと思います。


関連記事:
PS3『龍が如く3』 ファーストインプレッション(2010/02/04)
PS3『龍が如く3』 シナリオクリア後のセカンドインプレッション(2010/02/11)
PS3『龍が如く4 伝説を継ぐもの』 体験版インプレッション(2010/03/06)

その他のタイトルの評価は、こちらからどうぞ

※ストーリー内容など、ネタバレになるコメントはご遠慮ください。
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