parismaris's days*

深く色づき、深く香る (庭だより*2021.秋)

最高気温30度超の日々から急転降下、本日の最高気温は19度。
…寒い!!

10月よ? まだ10月なのよ?

汗をダラダラかきながらTシャツ一枚で植物と格闘していたその翌々日には、フリースの上下を着込んで庭の陽だまりで「あったか~い…」と呆けてるって、どういうこと?

この状況に対処することに必死で、私の躰も頭の中もクローゼットも大混乱です。


そんな『真夏のち初冬』な庭では、秋のバラたちが花の盛りを迎えています。


イブ・ピアッチェ

ひとり生えした、アバランチェの鉢内の居候ですが(分離を試みましたが、互いに根が絡まっていて断念…)、この一年でずいぶん安定して咲くようになりました。

とは言え、幹がなかなか太らず、いつまでたってもひょろ長い樹形のまま。
…やっぱり、根が干渉していることが原因かしら。




これは、そのイブ・ピアッチェの咲き進んだ姿。
シャクヤク咲きの大輪ならではのゴージャスさがあります。

そして、濃いダマスクの、クラシカルな強香。
酔ってしまいそう。



ピーチ・アバランチェ(切り花品種)

温度の低いサーモンピンクに、わずかにアプリコットを混ぜたようなこの色が大好きです。

切り花で売られている本来の『ピーチ・アバランチェ』はもう少しオレンジ味が勝った色ですが、わが家のものは挿し木で育てたゆえか、こんなピンク色。



アバランチェ(切り花品種)

アバランチ(avalanche)は『雪崩』の意。
どういう経緯での名づけなのかはわかりませんが、なぜ『雪崩』?

白い花だから、『雪』から連想したのかな。



スペード(切り花品種)

切り花品種にしては珍しく、横張り(横に張り出して成長する)のバラです。
ゆえにスペースをとるので、これのトゲに引っかけて、たびたび服に穴をあけてしまいます(苦笑)

白×黄色のとてもきれいなグラデーションを持つ花ですが、他の切り花品種と同じく、香りはありません。



アマダ(切り花品種)

いろんな色のバラを育てていますが、赤いバラは別モノですね。
「これぞバラ」と言いたくなるほどの気品があって、見惚れます。

私の育て方が悪いのかあまり数は咲かないのですが、太いステムで、夏も秋も巻きよくきれいな姿で咲いてくれます。



フランシス・デュブリュイ

写真を撮るタイミングが合わなくて、これはやや開きすぎた姿です(苦笑)

大苗で迎えて、まもなく2年。
ようやくわが家の過酷な気候になれたかな、というところ。

これからゆっくりと手をかけて、大きくしていきます。



ムーン・スプライト

この春、新苗で迎えたニューフェイス。
酷暑をものともせずにすくすくと機嫌よく育ったので、今秋から花を咲かせてみることにしました。

フロリバンダなので本来は房になって咲くのですが、まだ幼いので一枝に一輪。
それでも、クラシカルなロゼット咲きが印象的なバラです。

香りは微香。
鼻を近づけるとさわやかなミルラ香がかおります。



モコモコ(切り花品種)

この秋は、とてもきれいに咲いています。

この色、この姿に咲かせるのがほんとうに難しくて、いつも歯噛みをしていたので、すごーく嬉しい!








同時に咲き揃ったピーチ・アバランチェ、アバランチェ、スペード、アマダ、フランシス・デュブリュイで花束をつくりました。

これは、私の育てるバラをいつも大絶賛してくれる(子がいくつになっても親は親バカなものですね・笑)、隣家の母へ*




そして、わが家のアイランドキッチンのカウンターには、2種類の赤いバラを。

左がアマダで、右がフランシス・デュブリュイ。
それらを繋ぐのは、散歩の際に道端で摘んだ、まだ青いヘクソカズラの実。

秋のバラは花の色も香りもひときわ深くて、部屋の空気が動くたびにふわりと届く香りが、目にも鼻にもしあわせです*



今夏、このバラ庭のバラたちだけにカイガラムシが大発生して、何度も何度も駆除を試みていますが、未だにおさまりません。

数年前にはうどん粉病が爆発的に発生してひどいありさまになったし…バラを育てるのってほんとに手がかかります。

それでもこの花、この香りを自らの手で咲かせる喜びは強烈で、いまさらながらに『ロザリアン沼』の深さを思い知っています。


まもなく、春に予約していた小さな苗が、またひとつ届きます。

そして、挿し木に成功したスプレーバラも2苗、バックヤードで育成中。

「これ以上どこに置けばいいんだろう…」と本気で頭を抱えつつも、「このバラを育ててみたい!」と思う気持ちは止められず、どんどん『沼』の深みへと…w

『好き』って最高にしあわせで楽しいことだけれど、末怖ろしいものでもありますね(苦笑)

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