布バッグの愛用者である母のために、秋色のトートバッグを縫いました*
うちの母は、孫がふたりいて、『高齢者』に該当する年齢でもある、名実ともに『おばあちゃん』な人なのですが、かわいいものが大好き。
でも、にぎやかすぎる色彩やデザインは嫌い。
なのに、歳相応であろうと思われる地味なものも嫌い。
本人よると、「さりげなくかわいいものが好きなの!」なんだそうです。
…めんどくさーい(苦笑)
まぁでも、見た目にもキャラクター的にも、屈託がなくて(天然とも言う…)かわいらしい人なので、そういうものがよく似合います。
ソーイングルームを整理していたら、そんな母が好みそうな、小さな生地が出てきました。
何かのついでに隣(実家)に行ったときに、「こんな生地があるんだけど、バッグにでもする?」と見せると、目を輝かせて「する!! 作って!!」と食い気味に返す母(笑)
それならばとすぐに取りかかり、庭仕事のできない雨の二日間で縫い上げました。
表地は、綿麻のキャンバスです。
50センチのカット済みで売られていたものを、ほぼ残すところなく使い切りました。
裏地はリネンで、私のワンピースを作った残り。
手持ちのはぎれの中から表地に合いそうなものをいくつか持って行って、母自身に選んでもらいました。
内側には、釣りポケットも*
ポケットのマスの数や大きさは、母からの注文そのままに。
ただ…そこにワッペンよろしく、表地のわずかに余った部分を切り抜いて縫いつけたのは、私の遊びです(笑)
もちろん、バッグそのものの型紙もオリジナル。
母の体形や嗜好、使い勝手のすべてをを細かく取り入れた、フルオーダーです。
完成後、お天気になるのを待ってから、隣に持って行きました。
受け取った母は、喜色満面(笑)
何度も目の高さに掲げて眺めたり、鏡の前で手に下げて眺めたり。
私から見てもとてもよく似合っていたので、作った甲斐がありました*
かつて幾枚も縫ったトートバッグやエコバッグのように、これもガンガン普段使いしてくれたら嬉しいな*