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Paraiso Bookshelf

友だちに、こんな本がよかったよとお知らせできるようにブログを始めましたが、途中で普通の日常報告&旅メモと化しています。

ミステリ:Ver.1より移行分:2001

2007年10月01日 | 本棚(ミステリ)
『斧』
D・E・ウェストレイク/木村二郎訳
文春文庫
「このミス」連発。ウェストレイクの名が気になりつつ手を出していなかったが、やっぱりおもしろそうなので、買った。うーん、おもしろいけどベストに入れるほどのものなのかな~。着想というかジョーク的ストーリーは好きなのだが。<2001.12.29.>

『心の砕ける音』
T・H・クック/村松潔訳
文春文庫
クックの文学的なシミジミとした良さが爆発。主人公が愛想がないながらも人間的で、安心して読める。<2001.12.29.>

『騙し絵の檻』
ジル・マゴーン/中村有希訳
創元推理文庫
無実の罪を負った主人公が謎を解く…という筋はどこかにあった気もするのだが、協力者の存在が明るい出口を感じさせてくれて、救われる。<2001.12.29.>

『女性署長ハマー』
パトリシア・コーンウェル/矢沢聖子訳
文春文庫
ドタバタものというかコメディーというか、この警察署シリーズは、検屍官シリーズとひと味違っておもしろいのだが、いまひとつヒロインの魅力がわからない。やっぱり検屍官シリーズのほうが好きだな。<2001.12.23.>

『R.P.G.』
宮部みゆき
集英社文庫
この人の本は、母が買ってくれるようになったので、実家へ帰った時かりてくる。おもしろいとわかっているので、慌てて読まなくてもいい、という感じ。恐い行動や心理を描いていても、哀愁が残るのが持ち味?<2001.11.17>

『私が愛したリボルバー』
『あたしにしかできない職業』
『モーおじさんの失踪』
『サリーは謎解き名人 』
イヴァノビッチ
扶桑社ミステリー文庫
最初は女性受けを狙ったタイトルに多少警戒したが、笑える!主人公がバツイチ30歳、という、まあ確かに女性受けする内容なのだが…。相方が、ヤバい感じのいい男。好きだな~。

ミステリ:Ver.1より移行分:2002~2003

2007年10月01日 | 本棚(ミステリ)
『お騒がせなクリスマス』
ジャネット・イヴァノヴィッチ/細美遥子訳
扶桑社ミステリー
訳者いわく「ミステリでなくファンタジー」という特別編だが、ステフはいつも通りバタバタしている。忙しいなあ…。どうでもいいけど、今や私ってステフより年上なんでは…。<2003.11.8.>

『ゼルプの殺人』
ベルンハルト・シュリンク/岩渕達治他訳
新潮社
うーん、訳がまずいのか、主人公が老人だからか。面白いことは面白いけどいまいち勢いのないミステリー。<2003.8.18.>

『やっつけ仕事で八方ふさがり』
ジャネット・イヴァノヴィッチ/細美遥子訳
扶桑社ミステリー
待っているミステリのシリーズが次々翻訳されるのはいいものである。(フロスト早く出してよねー)そして、ついにステフがレンジャーと…という下世話な面白さも。関係ないけど、いつか表紙にステフやモレリの絵を書いてほしいものである。<2003.6.22.>

『テキサスの懲りない面々』
ジョー・R・ランズデール/鎌田三平訳
角川文庫
出たら読むミステリのシリーズもん。暴力的ながらユルいミステリーで、下品な会話がたまりません。<2003.6.8.>

『コフィン・ダンサー』
ジェフリー・ディーバー/池田真紀子訳
文芸春秋
ライムシリーズ第二作。ハードカバーをモノともせず電車で読んだね。いわゆるどんでん返しにニヤリ、という感じ。<2003.5.29.>

『夜が終わる場所』
クレイグ・ホールデン/近藤純夫訳
扶桑社ミステリー
ミステリの中でも警察小説はかなり好きな分野(これもディーバーもそう)で、集中して読めた。しかし、刑事にも悪はあるという筋書きは私にとっては少し悲しい。<2003.5.29.>

『エンジェル』
石田衣良
集英社
著者はコピーライターだったのですね。死んでいる主人公が自分の人生を捜査するプロットは新しいと思ったが、もっと面白くできたのではという気もする。「エンジェル」がベンチャーの出資者を意味するというのも面白い。<2003.5.29.>

『ボーン・コレクター』
ジェフリー・ディーバー/池田真紀子訳
文春文庫
むむー、いいではないか。スピード感もあってハリウッド映画向き。四肢麻痺の科学捜査専門科リンカーン・ライムとヨゴレの美人刑事(でなくパトロール警官)というのもいい。ムゴいシーンが多いけど、続編が(文庫で)出たら読むだろうな。<2003.5.14.>

『真夜中への鍵』
ディーン・クーンツ/細美遥子訳
創元推理文庫
久々のクーンツ、「今度はナチじゃなくてロシアかー、ま、似たようなもんね」と思いつつやっぱり面白い。ハッピーエンドに決まってるから好きなのかも。舞台が京都なのも珍しい。<2003.5.13.>

『イノセンス 女性刑事ペトラ』
ジョナサン・ケラーマン/北澤和彦訳
講談社文庫
久しぶりのジョナサン・ケラーマン。おなじみのアレックスやマイロの名前も出てくるが、新キャラのペトラが主役。そして、もう一人の主役はやっぱり子どもなんだな。児童虐待テーマは健在である。<2003.4.30.>

『怪傑ムーンはご機嫌ななめ』
ジャネット・イヴァノヴィッチ/細美遥子
扶桑社ミステリー
ステフシリーズももう7作目、気を抜いて楽しーく読めるミステリである。ヒロインがめちゃくちゃなわりにモテるのが不思議だが、それも楽しい。二人の男性のうち、私はだんぜんモレリ派なんだが(イタリア系というのがたまらん)、やっぱり普通に結婚してしまうのはつまらないよね。<2003.3.22.>

『バイク・ガールと野郎ども』
ダニエル・チャヴァリア/真崎義博訳
ハヤカワ文庫
久々に軽いミステリが読みたくなってウェストレイクの推薦文にも惹かれた。うーん、ヒロインのハジケ具合は楽しいけど、ただ軽いだけかも。<2003.2.9.>

『ダーウィンの使者』
グレッグ・ベア/大森望訳
ヴィレッジブックス
進化論、遺伝子、グレッグ・ベアときて思わず買ってしまった。科学の解説部分が難しいのだけど、化学者たちが並外れた超人でないところに厚みがあっていいな、と思った。<2003.2.2.>

『さらば、愛しき鉤爪』
エリック・ガルシア/酒井昭伸訳
ヴィレッジブックス
ヴィレッジブックスはいくつか読んだけど、いまいち訳が面白くない気がするのは偶然だろうか。いろいろな恐竜の名前が出て来て恐竜好きには楽しく、ストーリーも飽きさせない。<2003.2.2.>

『赦されざる罪』
フェイ・ケラーマン/高橋恭美子訳
創元推理文庫
シリーズ久しぶりの新作。波瀾の多いデッカー家。しかし、リナ、子ども3人産んで、夫と死別して、刑事を改宗(?)させて再婚して、まだ30歳とはなあ。全体に妊娠にまつわる話で、読んでいて少し落ち着かなかった。<2002.8.11.>

『OUT』
桐野夏生
講談社文庫
久々にミステリっぽい本を読んだ。ミステリというよりはクライム、というに相応しいのだが、ミステリに入れておく。舞台設定は現実以上に現実くさいのだが、雅子がかっこよく描かれているところが良くて、わくわくして読める。<2002.7.10,>

『わしの息子はろくでなし』
ジャネット・イヴァノヴィッチ/細美遥子
扶桑社ミステリー文庫
続きが出てくれてほっとする、楽しいミステリー。今回も笑えた!しかし、もう少しモレリとの関係のテンションが上がってくれないと面 白さ半減?<2002.5.6.>

『詩的私的ジャック』
森博嗣
講談社文庫
まあ、なんと理屈っぽそうなタイトルだこと。森教授の名はよく目にしていたが、妹がかしてくれて初めて読んだ。面 白かったからシリーズものを続いて読むことになる。<2002.2.9.>

『すべてがFになる』
森博嗣
講談社文庫
犀川助教授の浮き世離れした常識っぽさが面白い。ミステリファンには「本格」へのこだわりがあるらしくて、なんかそういうのが鬱陶しくて日本のミステリはあまり読んでいなかったが、そういうことにこだわらずとも面 白いものは面白い。<2002.2.9.>

『真夜中のデッド・リミット』
スティーブン・ハンター/染田屋茂訳
新潮社文庫
ずっと読みたいと思っていたハンター出世作、めでたく復刊!しかし、大阪の旭屋とJUNK堂の両方で上巻しか売ってなかったのはどういうわけだ。(紀伊国屋にあった)今にするとモチーフは古臭いが、目まぐるしく変わる視点で読ませる。<2002.2.9.>

『けちんぼフレッドを探せ!』
ジャネット・イヴァノビッチ/細美遥子訳
扶桑社ミステリー文庫
心待ちにしているシリーズもののひとつ。わたしはほとんど恋愛ものとして読んでいるが、5作目にしてやっとステファニーとレンジャーがあやしい雰囲気になった。でも私はモレリのファンだけどね。<2002.2.9.>

『人にはススメられない仕事』
ジョー・R・ランズデール/ 鎌田三平訳
角川文庫
またもや、心待ちシリーズ。ステファニー・プラムシリーズを男側にひっくり返したような、ちょっと下品なコメディーミステリで、ノリが好きだ。より殺伐ともしてるけど。しかし、角川の翻訳ものは高いな。<2002.2.9.>

『神は銃弾』
ボストン・テラン/田口俊樹訳
文春文庫
「このミス」連発第二弾。あまり読みやすくはないが、元ヤク中でかなりの汚れ役ケイスが強烈。こんなヒロインは今までいなかった気がする。しかし、ヒーローの魅力はいまひとつか。<2002.1.5.>

ミステリ:Ver.1より移行分:2004~2005

2007年10月01日 | 本棚(ミステリ)
『逃れの町』
フェイ・ケラーマン/高橋恭美子 訳 
創元推理文庫
リナとデッカーシリーズ。分厚いし(文庫なのに1300円)、もうシリーズ追うのやめよー、と思いつつ、やっぱり読んでしまう。そしてユダヤ教という特殊な環境(?)の物語ながら、面白い。<2005.10.29.>

『ウォータースライドをのぼれ』
ドン・ウィンズロウ/東江一紀訳 
創元推理文庫
久しぶりのニール・ケアリーシリーズ。(フロストシリーズ早くだしてね)ポリーのキャラがなかなか良く、楽しめました。<2005.8.15.>

『モンスター』
ジョナサン・ケラーマン/北澤和彦
講談社文庫
久しぶりのアレックスシリーズ、長いだけあってなかなか複雑なプロットだが、読み始めると、やっぱり止まらない。<2005.5.4.>

『永遠の仔』
天童荒太
幻冬舎文庫
お客さんが読んでいると言ったので。長いのに売れただけあって話としては面白くて五巻イッキに読めたのだが、ミステリとしては&文学としては食い足りない。基本的に主人公たちが善人だからかな~。<2005.1.10.>

『痕跡』
パトリシア・コーンウェル/相原真理子訳
集英社文庫
事件そのものは、シリーズ初期のころのようなもんだが、周りの状況が複雑になっていて、こりゃ、シリーズ通して読んでないと面白くないだろうなあ、と思う。ファンとしては楽しく読んだけど。<2004.12.26.>

『監禁』
ジェフリー・ディーバー
早川書店
メモっておかなかったので、訳者の名前を忘れました。ディーバーの小説は、ミステリーの中でも端正な描写が魅力。と、とつぜん書評のようなことを書いたりして。このお父さん、イイ男だしお母さんも美女だっていうし、なかなか絵になるんだろうなあ。<2004.2.15.>

『曇り時々ラテ』
ジェイン・アン・クレンツ/中村三千穂訳
二見文庫
軽いミステリー(殺人あるちゅーに)。ほのぼのした恋愛(花嫁に逃げられたんだけど)。緊張せず楽しく読める癒し系ミステリという感じで気に入ったんだけど、訳文がイマイチじゃないかな~、どうも私はビレッジブックス(だっけな)とか、このテのエンタメ系文庫の邦訳に偏見があるらしい?<2004.1.18.>

『石の猿』
ジェフリー・ディーバー/池田真紀子訳
文藝春秋
ライムシリーズ、今回もジェットコースター。図書館で見つけてかりるので、一作飛ばしてるみたい。サックスがちょっと不安定なところがイイ女です。<2004.1.4.>

『黒蠅』
パトリシア・コーンウェル/相原真理子訳
文春文庫
視点がかわる書き方で、なんとなくいつものケイの葛藤が読めないと食いたりない、という感じ。ルーシーの成長は嬉しい。しかし、そりゃないでしょ~、というネタも(ネタバレ控えます)。<2004.1.4.>


ミステリ:Ver.1より移行分:2006~2007

2007年10月01日 | 本棚(ミステリ)
『捜査官ガラーノ』
パトリシア・コーンウェル 
講談社文庫
いまひとつ、登場人物に入り込めないのはシリーズ第一巻だからか。単純でない、深みのあるミステリを書こうとしてるのはわかるんだけどなー。<2007.9.17.>

『風の影』
カルロス・ルイス・サフォン/木村裕美訳 
集英社文庫
世界でベストセラーらしい。確かに面白く、上下巻を3日ぐらいで読んでしまった。父と子、母と子、メイドとお嬢様、男女の恋愛、とともかくいろいろな関係が語られていてミステリーの枠に入れていいのかどうか迷う。<2007.1.27.>

『ダーク』
桐野夏生 
講談社文庫
ミロシリーズに餓えて読んだ本。解説の通り、いままでのミロシリーズより「グロテスク」「OUT」に近いダークな小説だった。どれも好きだけど、ちょっと気分が暗くなる。<2007.1.27.>

『死の開幕』
ジェフリー・ディーバー/越前敏弥訳 
講談社文庫
正月の帰省列車で読もうと買っておいて少し放置。もう翻訳ミステリは無闇に買わないようにしよう、と思っているのだが、読み出すとジェフリー・ディーバーはやっぱり外れません。私はミステリだからといって犯人を想定して読んだりはしないのだが(成りゆき任せ)、それでもやっぱり「こいつか!」の瞬間が面白かった。<2007.1.27.>

『天使に見捨てられた夜』
『顔に降りかかる雨』
『ローズガーデン』
桐野夏生 
講談社文庫
桐野さんの「ミロ」シリーズ。今頃読んだけど、堂々たる3Fミステリーとといおうか、女主人公も魅力的で、久しぶりにミステリーらしいミステリーを読んだという気がする。『天使』では、松浦理英子が解説を書いている。「男性に依存せず自分の人生を主体的に営んで行こうとしている女性は、いったいどのような恋愛をし、どのような性生活を持つのだろうか」と、「恋愛と性愛をめぐる主題」を挙げているのには同感。<2007.1.4.>

『砂漠で溺れるわけにはいかない』
ドン・ウィンズロウ/東江一紀 
創元推理文庫
シリーズ完結!ニールが大人になってややつまらないなーと思いつつ、最後まで見届けた満足感は深い。あとがきに「フロスト」より早く訳した、と書いていたのが笑えた。<2006.11.3.>

『天使と悪魔』
ダン・ブラウン/越前敏弥 訳 
角川文庫
「ダ・ヴィンチ コード」より面白い、と聞いていたけど確かにそうかも。解説に、秘密結社モノのミステリは人の興味をひきやすい、てなことが書いてて、確かになー。で、キリスト教が、宗教の中でもポピュラーだから最大公約数が高くなる、というわけだな。<2006.7.9.>

『推理小説』
秦建日子 
河出文庫
「無駄に美人」のヒロインがいい。篠原涼子が「アンフェア」で演じた人物である。犯人もなかなか飄々としていていいですね。(あ、ネタバレ?)<2006.6.16.>

『街の灯』
北村薫 
文春文庫
お嬢様の主人公が、北村薫らしくて楽しい一冊。さりげないけど読み出すと引き込まれる。<2006.6.16.>

『九死に一生ハンター稼業』
ジャネット・イヴァノヴィッチ/細美遥子 
扶桑社ミステリー
もーなんも言わん。というほど、シリーズとしては円熟。おもしろい。ステファニーはかわいい。<2006.4.30.>

『ダ・ヴィンチ・コード』
ダン・ブラウン/越前敏弥訳 
角川文庫
出ました、ダヴィンチコード。期待しすぎか、わりにあっさりしたストーリーだったような…。無闇に衝撃的なのではなく、ヨーロッパが好きな人には楽しいだろうなあ、と思われる。いえ、私も好きだし、もう一回ルーブルに行きたくなります。映画も、そういう見方が楽しそう。<2006.3.25.>

『神の手』
パトリシア・コーンウェル/相原真理子 訳 
講談社文庫
衝撃の結末、というほどでもなかったかなあ。キャラクターのその後が知りたくて読んでしまうが、「愉快な仲間」というわけにもいかず、読んでて辛いところがある。<2006.1.4.>