どうも!ヤンスです。
書けたらいいなぁ…なSSがなんとかできたのでのせます。
SSなんて全然書いてないので、文脈とか文章とかいろいろ拙いところはあるかと思いますが、ご了承ください。
少しでも、読んでよかったって思ってくれる人がいてくれたら嬉しいと思います。
では、どうぞ!!
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
「おー、トゥルーデ。似合う似合う~」
笑顔でそう言う黒い悪魔に私は騙されたのか……?
いったい全体、どうしてこんなことに―――。
―――『特別な日』―――
朝、定刻通りにきっちり起きて体操をする。
それが私、ゲルトルート・バルクホルンの日課だ。
しっかり腹から声を出し、体操を終える。そろそろ朝食の時間なのだが、私にはやるべき仕事が一つ。
「おい、起きろハルトマン!」
ふっくらしている布団を思い切り引きはがす。
そこには幸せそうな顔をして眠っているハルトマンが―――いない?
「起きてるよ~」
自分の後ろから聞こえてきたその声に振り向くと、下着姿などではなくちゃんと制服を着ているハルトマンの姿が。
その表情はどこか得意気だ。この表情はろくなこと言わないぞと私の直感が告げている。
「ね、トゥルーデ」
「な、なんだ……?」
エーリカの笑顔に迫られて、固唾を飲む。
「デートしよっ」
「ああ、デート……ってデートぉ!!?」
エーリカからはいまいち理解できない“デートしよ”の一言。
私とエーリカがデートなんて、いったいどういうわけで?
「今日はトゥルーデには起こされずに自分で起きたもん!ご褒美くらいちょーだい!」
「だからってデートってなあ……基地内でするのか?」
「それはご心配なく。これが目にはいらぬかー!」
エーリカのポケットから出された丸められた紙。
それを広げてみると外出許可書が2枚。私とエーリカの分だ。
勝手になにをしている!と怒鳴りたいところではあるが、ここまでするエーリカは本気なようだ。
「わかった……。付き合うよ」
「やったー!!じゃ、早速着替えよ」
は、着替え……?
着替えるって何に―――そう尋ねる前にエーリカがクローゼットから出してきた服に驚いた。
それはいかにも、今を生きる女の子が着るようなもので私には縁遠いものだった。
「さ、これに着替えて!」
「えっ、ちょ、待て―――」
私が抗議の声を出す前に半ば無理矢理、着替えさせられてしまった。
「おー、トゥルーデ。似合う似合う~」
いつも軍服が基本な私にとって、こんな女の子らしく、肩などが露出しているものなど初めてに等しかった。
そして、なぜか髪形もいつものものから変えられてポニーテールにされていた。
「さ、出かけよ。トゥルーデ」
「ちょ、お前はそのままの服装なのか?」
「ん、うん。別にいいんじゃない」
なんていい加減な……と思いつつ、そんな笑顔に騙されて私も別にいいか、なんて思ってしまう。
「久々の町だねー!」
「ああ、そうだな」
町はネウロイの脅威など感じられないほど、のどかでみんな楽しそうだ。
それは私達ウィッチ―ズのおかげだと、少しだけ自惚れてもいいのだろうか。
「あ、トゥルーデあっち行こ」
そう言うと同時に手を掴まれ引っ張られる。なんていうか、デート……なのか?
自分で“デート”という言葉を思い浮かべて赤面してしまう。
私は特に行きたいところなどなかったので、エーリカにほとんど任せてエーリカの好きなところへ行く。
それが楽しかった。エーリカの見たいもの、買いたいもの、したいこと……それは必ず私を楽しませてくれる魔法のようでもあった。
「トゥルーデはほんとに行きたいところとかないの?」
「ああ、フラウに付き合ってるだけで飽きないよ」
「こんな時だけそう呼ぶし……」
口を尖らせて言うフラウの頬は少し赤かった。
「なあ、フラウ。今日はどうして急に町へ?」
「え、気づいてないの?」
質問に質問で返されて少し戸惑う。
気づいてないって何がだ?
「じゃあいいや。トゥルーデ、私最後に行きたいところあるんだけど」
最後、と言われてもう日が暮れる頃だということに初めて気付く。
フラウとのこの幸せな時間が終わりに近づいていることに少しの寂しさを感じながら、フラウに手をひかれ付いていく。
「よし、着いた」
「はぁ……まったくそんなに急がなくてもだな」
連れてこられたのはローマの中でもシンボルといったような、大きい塔。階段を駆け足で登って少々息が切れた。
「トゥルーデ、見て」
「なんだ……うわぁ……」
フラウの指差した先を見て、思わず間抜けな声をあげてしまった。
だが、今はそんなこと気にならないくらい目の前の景色に釘付けになってしまっていた。
そこにはきれいな夕日が浮かんでローマの町をオレンジ色に染めていた。
「えへへ、ここルッキーニに聞いて知ったんだ」
「そうなのか……本当に、きれいだな」
最近は戦いばかりであまりこういう景色の美しさに疎くなっていたんだな、と自分自身実感する。
「なあ、フラウ……」
ん、と不思議そうに顔をこちらに向けるフラウ。私はそんな彼女は見つめず、夕日を見たまま。
「私たちは、このきれいな景色をずっと守れるだろうか。ネウロイという凶悪な敵からこの町を、みんなの笑顔を、守れるだろうか」
「守れるよ。いや、守るんだよ。私達ウィッチ―ズが」
気づくと手にはぬくもりが、フラウが手を握ってくれているんだ。
「そうだよな、すまん。ちょっと弱気になってしまった、私としたことがな」
「そんな時もあるよ、でもそんな時には私が、私達がいる。私達は“家族”なんだから」
“家族”か……そうだ、私達が守るんだ。このローマという町を。
「……ありがとう、フラウ」
「どういたしまして、トゥルーデ」
夕日から顔をそらし、フラウの方を見る。
そこにはいつもと変わらぬようで、しかしいつも以上に可愛くて美しい笑顔があった。
「トゥルーデ、誕生日おめでとう」
「……えっ、誕生日……?」
やっぱり忘れてたね、と言いながらしょうがないなーという笑顔。
そうか、今日は3月20日。私の誕生日じゃないか。
「そうだったな、今日はお前に感謝してばかりだ。ありがとう」
「またまたどういたしまして」
二人でくすくすとひとしきり笑い合って、帰路についた。
基地に戻って、食堂に入るとみんなが盛大に祝ってくれた。
「みんな、ありがとう。やっぱり“家族”なんだな―――」
大切な“家族”との一日は私の特別な日になった―――。
~Fin~
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
補足説明させてもらいます。
・トゥルーデの服装と髪型について
一応前回の記事で描いたあの絵を参考に考えてくれればいいのですが、こんなの違う!って人は自分で脳内補完お願いします←
あ、ちなみにあの絵でもズボンはあのパンツ的な形状のものです。ただ、上の服が長いということで描きました。スカート(ストウィだとベルトというべきかな)をはかせたわけではないですww
・ローマの塔について
一応2期5話の「私のロマーニャ」でルッキーニがマリアをつれてきたあの塔みたいなのを考えていただければと。
塔の名前とか分からなくて申し訳ないですm(__)m
まあこんなところですかね。
今回はエーリカとトゥルーデメインで。まあ、エーゲル好きだから仕方ないね!(ぉぃ
最後にキスさせようかなーって考えましたが(←)、それは今回の話の雰囲気とは違うなって感じたのでやめときました^^;
最後には501のみんなとの絡みも書けたら良かったのですが、自分の力不足なうえ時間が足りず…><
これにて、自分にできることは終わり。
本当はもっともっと自分にできることをしたい気持ちです…!
フォロワーさんにはもっともっとすごいことをしてる人たちがたくさんいて本当に尊敬しますm(__)m
ですが、前回の記事でも言いましたがトゥルーデへの愛は最高級!
トゥルーデにとって幸せな一日になってくれてたらいいなぁ……!
トゥルーデ、本当におめでとう!本当に本当に大好きです!!!
では、今日はこの辺で!
書けたらいいなぁ…なSSがなんとかできたのでのせます。
SSなんて全然書いてないので、文脈とか文章とかいろいろ拙いところはあるかと思いますが、ご了承ください。
少しでも、読んでよかったって思ってくれる人がいてくれたら嬉しいと思います。
では、どうぞ!!
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「おー、トゥルーデ。似合う似合う~」
笑顔でそう言う黒い悪魔に私は騙されたのか……?
いったい全体、どうしてこんなことに―――。
―――『特別な日』―――
朝、定刻通りにきっちり起きて体操をする。
それが私、ゲルトルート・バルクホルンの日課だ。
しっかり腹から声を出し、体操を終える。そろそろ朝食の時間なのだが、私にはやるべき仕事が一つ。
「おい、起きろハルトマン!」
ふっくらしている布団を思い切り引きはがす。
そこには幸せそうな顔をして眠っているハルトマンが―――いない?
「起きてるよ~」
自分の後ろから聞こえてきたその声に振り向くと、下着姿などではなくちゃんと制服を着ているハルトマンの姿が。
その表情はどこか得意気だ。この表情はろくなこと言わないぞと私の直感が告げている。
「ね、トゥルーデ」
「な、なんだ……?」
エーリカの笑顔に迫られて、固唾を飲む。
「デートしよっ」
「ああ、デート……ってデートぉ!!?」
エーリカからはいまいち理解できない“デートしよ”の一言。
私とエーリカがデートなんて、いったいどういうわけで?
「今日はトゥルーデには起こされずに自分で起きたもん!ご褒美くらいちょーだい!」
「だからってデートってなあ……基地内でするのか?」
「それはご心配なく。これが目にはいらぬかー!」
エーリカのポケットから出された丸められた紙。
それを広げてみると外出許可書が2枚。私とエーリカの分だ。
勝手になにをしている!と怒鳴りたいところではあるが、ここまでするエーリカは本気なようだ。
「わかった……。付き合うよ」
「やったー!!じゃ、早速着替えよ」
は、着替え……?
着替えるって何に―――そう尋ねる前にエーリカがクローゼットから出してきた服に驚いた。
それはいかにも、今を生きる女の子が着るようなもので私には縁遠いものだった。
「さ、これに着替えて!」
「えっ、ちょ、待て―――」
私が抗議の声を出す前に半ば無理矢理、着替えさせられてしまった。
「おー、トゥルーデ。似合う似合う~」
いつも軍服が基本な私にとって、こんな女の子らしく、肩などが露出しているものなど初めてに等しかった。
そして、なぜか髪形もいつものものから変えられてポニーテールにされていた。
「さ、出かけよ。トゥルーデ」
「ちょ、お前はそのままの服装なのか?」
「ん、うん。別にいいんじゃない」
なんていい加減な……と思いつつ、そんな笑顔に騙されて私も別にいいか、なんて思ってしまう。
「久々の町だねー!」
「ああ、そうだな」
町はネウロイの脅威など感じられないほど、のどかでみんな楽しそうだ。
それは私達ウィッチ―ズのおかげだと、少しだけ自惚れてもいいのだろうか。
「あ、トゥルーデあっち行こ」
そう言うと同時に手を掴まれ引っ張られる。なんていうか、デート……なのか?
自分で“デート”という言葉を思い浮かべて赤面してしまう。
私は特に行きたいところなどなかったので、エーリカにほとんど任せてエーリカの好きなところへ行く。
それが楽しかった。エーリカの見たいもの、買いたいもの、したいこと……それは必ず私を楽しませてくれる魔法のようでもあった。
「トゥルーデはほんとに行きたいところとかないの?」
「ああ、フラウに付き合ってるだけで飽きないよ」
「こんな時だけそう呼ぶし……」
口を尖らせて言うフラウの頬は少し赤かった。
「なあ、フラウ。今日はどうして急に町へ?」
「え、気づいてないの?」
質問に質問で返されて少し戸惑う。
気づいてないって何がだ?
「じゃあいいや。トゥルーデ、私最後に行きたいところあるんだけど」
最後、と言われてもう日が暮れる頃だということに初めて気付く。
フラウとのこの幸せな時間が終わりに近づいていることに少しの寂しさを感じながら、フラウに手をひかれ付いていく。
「よし、着いた」
「はぁ……まったくそんなに急がなくてもだな」
連れてこられたのはローマの中でもシンボルといったような、大きい塔。階段を駆け足で登って少々息が切れた。
「トゥルーデ、見て」
「なんだ……うわぁ……」
フラウの指差した先を見て、思わず間抜けな声をあげてしまった。
だが、今はそんなこと気にならないくらい目の前の景色に釘付けになってしまっていた。
そこにはきれいな夕日が浮かんでローマの町をオレンジ色に染めていた。
「えへへ、ここルッキーニに聞いて知ったんだ」
「そうなのか……本当に、きれいだな」
最近は戦いばかりであまりこういう景色の美しさに疎くなっていたんだな、と自分自身実感する。
「なあ、フラウ……」
ん、と不思議そうに顔をこちらに向けるフラウ。私はそんな彼女は見つめず、夕日を見たまま。
「私たちは、このきれいな景色をずっと守れるだろうか。ネウロイという凶悪な敵からこの町を、みんなの笑顔を、守れるだろうか」
「守れるよ。いや、守るんだよ。私達ウィッチ―ズが」
気づくと手にはぬくもりが、フラウが手を握ってくれているんだ。
「そうだよな、すまん。ちょっと弱気になってしまった、私としたことがな」
「そんな時もあるよ、でもそんな時には私が、私達がいる。私達は“家族”なんだから」
“家族”か……そうだ、私達が守るんだ。このローマという町を。
「……ありがとう、フラウ」
「どういたしまして、トゥルーデ」
夕日から顔をそらし、フラウの方を見る。
そこにはいつもと変わらぬようで、しかしいつも以上に可愛くて美しい笑顔があった。
「トゥルーデ、誕生日おめでとう」
「……えっ、誕生日……?」
やっぱり忘れてたね、と言いながらしょうがないなーという笑顔。
そうか、今日は3月20日。私の誕生日じゃないか。
「そうだったな、今日はお前に感謝してばかりだ。ありがとう」
「またまたどういたしまして」
二人でくすくすとひとしきり笑い合って、帰路についた。
基地に戻って、食堂に入るとみんなが盛大に祝ってくれた。
「みんな、ありがとう。やっぱり“家族”なんだな―――」
大切な“家族”との一日は私の特別な日になった―――。
~Fin~
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補足説明させてもらいます。
・トゥルーデの服装と髪型について
一応前回の記事で描いたあの絵を参考に考えてくれればいいのですが、こんなの違う!って人は自分で脳内補完お願いします←
あ、ちなみにあの絵でもズボンはあの
・ローマの塔について
一応2期5話の「私のロマーニャ」でルッキーニがマリアをつれてきたあの塔みたいなのを考えていただければと。
塔の名前とか分からなくて申し訳ないですm(__)m
まあこんなところですかね。
今回はエーリカとトゥルーデメインで。まあ、エーゲル好きだから仕方ないね!(ぉぃ
最後にキスさせようかなーって考えましたが(←)、それは今回の話の雰囲気とは違うなって感じたのでやめときました^^;
最後には501のみんなとの絡みも書けたら良かったのですが、自分の力不足なうえ時間が足りず…><
これにて、自分にできることは終わり。
本当はもっともっと自分にできることをしたい気持ちです…!
フォロワーさんにはもっともっとすごいことをしてる人たちがたくさんいて本当に尊敬しますm(__)m
ですが、前回の記事でも言いましたがトゥルーデへの愛は最高級!
トゥルーデにとって幸せな一日になってくれてたらいいなぁ……!
トゥルーデ、本当におめでとう!本当に本当に大好きです!!!
では、今日はこの辺で!
エーリカのさりげない誘い方可愛いよ!
そして誕生日のことなんて忘れてるのトゥルーデらしいっちゃらしいねww
服装に関しては昨日のブログも見てたので脳内補完完璧でしたb
3月20日トゥルーデ本当におめでとおおおお!
ツイッターではお世話になってます。
コメントありがとうございます!
エーゲルはやっぱり自分のストウィ百合の原点です(`・ω・´)
誕生日忘れるのはトゥルーデならありそう!ってことでやりましたw
前回のブログまで…ありがとうございますw
脳内補完してもらえたなら良かったです^^
21日になっちゃったけど、トゥルーデ本当におめでとおおおおおお!!!