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最近内容が「ひとりごと」から外れてる時多いです〜

片耳難聴 「半分、青い。」

2018-04-12 21:12:44 | 難聴

やっと春らしくなってきましたね、

今日はポカポカと汗ばむくらいの暖かさでした。

皆さま、ご無沙汰しています。
なかなか更新できなくてごめんなさい。

今日は久しぶりに難聴テーマで書きました。

* * * *


今朝の朝ドラ「半分、青い。」を見られた方
たくさんいらっしゃると思います。

私は今日の放送を見てなんか嬉しくて

…って、

今日は主人公の鈴愛ちゃんの耳の聞こえが治らないという宣告を受ける悲しい回だったのに
嬉しい、なんて言ってごめんなさい。

でも、朝から朝ドラで
難聴に対する配慮を
ドクターが丁寧に説明してくれるシーンがあり
それを見て
心がジーンとあたたかくなったのです。

そのシーン、そのセリフ
見た方も多いと思いますが
もう一度ご一緒に見てくださいー。


「まずは担任の先生におっしゃって下さい」


「後ろの方の席では聞こえにくいし」


「どこから音がしているのか判別するのが」


「音は両方の耳で聞く事によって聞き定められます」


「音の遠近感覚、方向はわからなくなります」


「遠くから呼ぶときは気をつけてあげてください」


「というか、呼ばないでください」


「どこから呼ばれているかわかりません」


「休み時間たくさんのお友達がおしゃべりしますと」


「もう何を言われてるかわかりません」


「音楽が鳴っているところとか」


「テレビがついたままのおしゃべりも難しい」


「あと気配というものが感じにくくなります」


「気配って音なんです。後ろから人が来る気配」


「車がやって来る気配」


「片耳ではなかなか感じ取ることが難しいようなんです」


「あとこれは当たり前のことですが
聞こえる方の耳、右側から話しかけてあげて下さい」


…という事で、

難聴の聞こえ方、周りの配慮の仕方
朝ドラでこんなに丁寧に先生が言ってくれてるシーンが放送されて
きっとたくさんの人が見て聞いてくれてるよね、
なんてありがたい事だろう。
そんな風に思うと
なんか、感動してしまったのでした。

で、私…
この日はオカリナ教室があったのだけど
先生もこのドラマ見てらしたようで

私も、先生から見たら「片耳難聴」だから
(ただ、この主人公と違って、聞こえる方の耳も人工内耳なので、かなり正常じゃないんだけどね)
今朝のドラマ見て
私の事を思い出してくれたようで
教室で聞こえについて 質問してくれたり
難聴について 理解しようとして下さって
すごく嬉しかったです。

その延長で、終わった後
教室のお仲間にも私の聞こえ方について
さらに詳しくお話しできた人もいて

テレビがきっかけで理解が深まった事
ものすごーく嬉しくて
有難いなーと思いました。



以下のNHK「半分、青い」のサイト、ムンプス難聴、一側性難聴について医師の見解が書いてあります。
よかったら読んでみて下さいね。


『ムンプス難聴と一側性難聴』

https://www.nhk.or.jp/hanbunaoi/special/column/03.html

鈴愛が発症したムンプス難聴と一側性難聴について、耳鼻咽喉科考証の池園哲郎さんに伺いました。
鈴愛は、なぜ左耳が聞こえなくなったのでしょうか?
おたふくかぜのウイルス(ムンプスウイルス)に感染し、その合併症の一つである「ムンプス難聴」が発症したためです。
おたふくかぜは、ほほの内側にある耳下腺(じかせん)が腫れて痛む、高熱が出るなどの症状で知られています。しかし3割程度の方は、ムンプスウイルスに感染しても、そうした症状が出ません。鈴愛さんも、このケースでした。

彼女の場合、ムンプスウイルスが左耳の内耳(耳の一番奥にある、音を感じとる部分)に侵入して細胞にダメージを与えたため、ムンプス難聴を急性発症し、後遺症が残りました。ムンプス難聴は、おたふくかぜ患者のうち、約0.01~0.5%に発症すると言われています。
ムンプス難聴になると、具体的にはどんな症状が出ますか?
高度の難聴が生涯にわたって続きます。基本的には、片耳を完全に失聴する(一側性難聴になる)ケースが多いです。また、耳鳴りや、めまいを伴うこともあります。
耳鳴りは、やがて軽快する方もいれば、生涯にわたって続く方もいます。程度に関しても、ほとんど気にならないと言う方から、強いストレスを感じる方まで、さまざまです。めまいがある場合でも、発症から長くとも数か月程度で軽快することが多いです。

鈴愛さんの場合、左耳の失聴と耳鳴りはずっと続き、めまいは数か月以内に軽快した、という形です。

片耳の聴こえない方(一側性難聴のある方)は、どんなことに困りますか?
昔は「片方の耳が聞こえるなら特に問題はない」と軽視されていましたが、今日では、さまざまな困難が認識されてきました。ドラマの中でも医師が説明していましたが、耳が二つあることには意味があるのです。

主な困難としては、①難聴側の音が聞こえづらい、②うるさい場所において聞こえづらい、③音がどこから聞こえているのかわからない、④聞こえないことから生じる心理的な負担感、という4種類があります。

①は、電話中の声かけに気付かない、教室の席によっては聞こえづらい、席順のマナー(上座・下座など)を守ると聞こえづらい、といったこと。
②は、学校での休み時間、飲み会など、たくさんの声が飛び交う、もしくは雑音のある場所において、聴こえる側の耳でも聞き取りづらいということです。
③は、どの方向から話しかけられているのかわからない、路上で歩きながら話すときに車の音などを察知しづらい、といったこと。音の遠近感覚や方角は、二つの耳を使うことではじめて感じ取ることができるのです。
④には、相手の話を聞き取れなくて「無視された」と思われていないか心配になる、会話に入ることをあきらめる、座る場所などを配慮してもらうことがおっくう、などが挙げられます。
一側性難聴のある方は、こうした困難を軽減するために、聞こえるほうの耳を向けて会話する、聞こえやすい席や立ち位置をキープする、学校の先生には打ち明けるなどの「環境調整」をしています。

鈴愛さんは高校生になると、教室での席が、聞こえる右耳が部屋の中央を向く位置になります。なおかつ、最前列でもないのですが、そこもポイントです。その席なら、大部分の音は聞こえる側から発せられますし、先生の指示などを聞き落としたときは、前の人たちの動作を見て理解を補うこともできます。

周りの人が気をつけるべきことはありますか?
まず、一側性難聴であることを家族や親しい人にだけ明かしている方が多い点を認識する必要があると思います。周囲に気付かれないよう、隠している方が多いのです。

その上で、身近な人が一側性難聴だとわかった場合、本人が努力している環境調整を、うまくサポートしてあげられたら良いですね。聞こえる耳のほうから話しかける、座る席の配慮をする、うるさい場所をなるべく避ける、無視されたと思わないなど、できることはたくさんあります。

一方で、日常生活にはあまり不自由を感じないという方や、過剰に気遣われることを負担に感じる方もいます。「いつも困っているわけではない」「でも、片耳が聴こえるから大丈夫でしょとも思われたくない」といった微妙な心理も理解しながら、一側性難聴の方を本当の意味で受け入れられる社会になれれば良いですね。


■池園 哲郎(いけぞの てつお)
埼玉医科大学病院 診療部長、教授。

難聴やめまいの診断と治療を専門としている。鼓室形成術・耳硬化症・人工内耳など、多くの手術を手がけている。世界初の外リンパ瘻診断マーカーCTP検査を開発し、海外のサンプルも受け入れている。

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18 コメント

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ありがとうございます。 (みーしゃ)
2018-04-13 00:58:59
今日はまだ録画を見れてないんです。

昭和時代だし。
片方聞こえてるから大丈夫です。パターンかと思っていたんです。実は、みーしゃさんのは難聴と言いません。と学校の先生に言われた記憶があって。お医者さんは身障者手帳作りますか?(療育手帳かな?)と両親は断ってしまったと聞いていたし。

娘を視てくれた先生も、ことごとく、もうひとつが正常だから大丈夫です。ばっかりでした。個人病院2軒。大学病院も。
そうした思い出がよみがえって、今日は見るの止めたんですけど、ぷーどるさんの記事で安心しました。

ありがとうございます。

こんな丁寧な先生に会いたいですね〜
返信する
Unknown (みーしゃ)
2018-04-13 01:12:03
改めて、こんばんは。

いきなり勢いに任せて、書き込んで、すみませんでした。今日は、会社でも。聞き間違いが何回もあり、ちょっと気持ち前のめりでした。

テレビを通して、理解が進んでくれたら助かりますね〜
返信する
みーしゃさんへ (ぷーどる)
2018-04-13 08:59:43
おはようございます。

一側性難聴の女の子が主人公のこのドラマ。
みーしゃさんには色々な思いが溢れてきたのでしょうね。
自分の事もももちゃんの事も
主人公の鈴愛と重なるところが多かった事でしょう。

患者の事を思いやったDr.の言葉が身に沁みますね。

一側が健聴でもあんなに不具合が出てくるのです。
両耳難聴だと さらに、不自由を強いられる事になるということ
自然と認知されるといいなーと願いますね。


今日の放送は泣けましたねー(T . T)
律の存在が有難いですね。

みーしゃさん、お仕事大変なようで…
難聴の中、口頭での指示で頑張ってられるのですね。
本当にお疲れ様です。
返信する
Unknown (ナオ)
2018-04-13 17:11:18

こんにちは~。
今日は少しヒヤッとしますね。

「半分、青い」は毎日楽しみに見ています。
いつもはお昼ごはんを食べながら(笑)見て
見終わったら消去しているのですが、昨日の先生から説明を受ける回は消さずにおいておいて、夫に見てもらいました。

いつも私に話しかける時に、全く普通の人に話しかけるのと変わりないので、イラッとする時が多かったんです。
で、これを見せたらいいのでは?と思いつきました。
素直に見てはくれたものの、その後あまり変わりがないような気もしますが・・・。

この耳鼻科医のような説明を私の時も家族にしてもらいたかったです。
まあ、待ち時間が最大で6時間てな時もあった病院なので、無理だったでしょうが。

この先生、眞島秀和といって私の好きな役者さんです。
ちょっとテンションが上がってしまいました。

鈴愛ちゃんが左耳が聞こえなくなって泣いているのを見た時、私の時はどうだったかな?と思いだしてみたら、ただただ呆然としていたような気がします。
その後、もう片方も聞こえなくなってしまうことなど思いもせずに。

鈴愛ちゃんには律君というとても優しい友達がいてよかったですね。
今日の回は、律君が何気なく鈴愛ちゃんの右側に回って話をしていたのを見て、胸が熱くなりました。
返信する
ナオさんへ (ぷーどる)
2018-04-13 21:25:03
こんばんは。
このDr.、ホント素敵ですね。
眞島秀和さんっていうの?
私、今後この方の顔見ただけで癒されるんじゃないかなー(^○^)笑

ご主人さま、見て下さったのね。
でも、その後もあまり変わりなし?(^◇^;)

喋ってる本人は
ハキハキ話してるつもりなのかも〜。
自分で話す言葉は、自分には明瞭に聞こえるからね(^○^)

今日の河原のシーン。
耳と耳寄せ合って
なんて可愛らしい光景だろう、って
ほのぼのとしました。

これから毎朝楽しみね♪
返信する
2話続けて見ました。 (みーしゃ)
2018-04-14 02:32:29
こんばんは。
2話続けて見ました。
私も泣いたり、律君のやさしさに癒されたり、親の気持ち、娘の気持ち、と、忙しかったです。(笑)

私も夫に 先生の言葉、教えたいと思いましたね。

明日は楽しみにしたいと思います。
返信する
みーしゃさんへ (ぷーどる)
2018-04-14 07:35:10
おはようございます。

今朝はちょっと肌寒い感じですね。

みーしゃさん、ドラマの続き見れて良かったですー(^○^)

>私も泣いたり、律君のやさしさに癒されたり、親の気持ち、娘の気持ち、と、忙しかったです。(笑)

ですよねー。
色々と見てて忙しく、そして癒されますね。

来週から大人になるのかな?
もう少し子供時代見てたい気もしますが(笑)

続きを楽しみましょねー♪
返信する
Unknown (Unknown)
2018-04-14 13:53:05
ごぶさたしています。

親戚に主人公と同じ9歳くらいの時に、
片耳が全く聞こえなくなってしまった人が
います。子どもの頃、遊びに行くと、
みんながテレビを見て
笑っているときも、数学の問題を解いていて、
(勉強しているというより、ゲーム感覚、
遊び感覚で)今は
超一流大学の教授なんですけど、私が「耳が
よかったら・・」とグチると、母がよくその人を引き合いに出して。

言っても理解してもらえない辛さ。

「この子は相当に困っているのかもしれない。」と
少しでも想像してくれたらと。

ドラマの中のようにくわしく説明してくれる
医者にも巡り合わなかった。

手術で片側の耳の神経が全部ダメになると
医者から説明を受けたときの両親の気持ちも、
母からよく聞きました。

このドラマちょっと複雑な気持ちで見てます。

「選べないこと」をなんとか自分の中に
組み込んでいかなければならない。
引き受けなければならない、
とはわかっているけれど、

もう年とともに、だんだん消えて
きているけれど、今でもまだ

何かの拍子に
「健聴者であったらよかったのに。」と。


あかりさん、お大事にね。


返信する
お名前を教えて下さいー! (ぷーどる)
2018-04-14 16:10:51
前のコメント下さった方ありがとうございます!

お名前がないので教えてくださーい。

その大学教授されてる親戚の方のお話は
以前お聞きした記憶があるのですが
誰だったっけー?と
そこんとこがあやふやでー(><)あちゃちゃちゃ。

ごめんねー。よろしくです。ぺこり。
返信する
Unknown (コリ)
2018-04-15 08:14:09
コリです。確かこの前も、名前も書かずに、
いきなり本文。 ごめんなさい。

えっ!その人の話したことありましたか。
忘れてました。

コロッケもそうだと聞いたけれど、
中耳炎を悪化させてしまったとか。

「そんなによく聞こえてるのに
聞こえないって。〇〇なんて
片耳全然聞こえないのよ。
親はそれはそれは自分を責めて、
悲しんで、苦しんで・・云々」と
よく聞かされました。


考えてみれば、「選びようのないこと、
克服しようがないこと」って
障害だけじゃないですね。

「男だったらよかったのに。」とか、
「ピアノを習いたいのに習わせてもらえない」とか、災害とか、最愛の人の死とか・・・

生き方なんて選べない。

選びようのないことをどうやって
引き受けていくのかと、いうことかと
思うようになりました。

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