


「おれの弁当のおかずを見て、お前んちって金持ち?ていわれるんだよ。」
「貧乏だよ!!」って返事をするみたいですけど。
すべて手作りのお弁当がなぜか周囲のみんなにそんなことを言わせるらしいのです。
妻曰く「そういえば、ここ20数年スーパーの冷凍食品売場に足を運んだことがなかったわね。」
「お前も冷凍食品を食べてみたい?!」
「別に━ッ。お母さんの手作りが最高さ。・・・、ところで今日は学食も食べてもいいかな」
「うん、いいよ。」

学食「も」というのが、親父としてもよく分かる。わが子もオヤジと同じ高校に行っていたが、高校生ともなると昼は眠くてよくお腹が減る。親が持たせてくれる手弁当は3時間目には完食、ひどい時には授業中教科書の影で早弁(はやべん)をしていた。でもこれは教師にすぐ見つかった。当然。お弁当独特の「におい」がするのだ。4時間目がおわると学食に直行。3時間目後の休み時間に学食に直行して、天ぷらうどんをたいらげて、4時限目に間に合うようにするのも「楽しみ」だった。


部活動である女子高に行った時の思い出です。
上記の様子は、男子校でもそして憧れの女子高でも変わらないようでした。ただ、学食に駆け込むときなぜか「キャーっ」とかという悲鳴に似た声が一緒に聞こえたような気がする。渡り廊下から津波のように押し寄せる足音と意味不明の喚声。かすかな記憶だが、それはそれはすざましいものでした。

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