「相棒」～シーズン５・１６話

今回はポップな話の展開が楽しい古沢作品ですね。

いきなり冒頭で銀行強盗登場です。
流れるような映像により、暴力的なシーンが強調されたますねー。
そして、次のシーンには警察の検証＆聞き込みなど。

って、「偶然」（？）通りかかった右京さんら特命お二人の姿も。


最初、強盗は二人、という話だったんですが、目撃者の証言により、
どうやらもう一人いたらしい、とのこと。


一方、画面は変わって。

一人の男性の一日が始まりました。
が。
いつもと何かが違う朝。

服を着たまま就寝したらしいことから始まり、身に覚えの無い口の傷や、
ナイフ所持、ちぎれたコートのボタン、コインロッカーにも似た何かの鍵、
そして、興味の無い俳句のチケット。


しかし、男性の異変はこれだけじゃなくて、なんと、
昨日の記憶がごっそりと抜けていた！

なんて。


そりゃー、本人もビックリだね。
しかも、
自分が銀行強盗に絡んでいたような証拠が続々出てきたんじゃあ
記憶が無いこと自体恐くなっちゃうよ。

そんな今週の不幸な男性・狭間くん。
結構面白かったです。（おい）



因みに。
私も過去、一日の記憶が丸ごと無くなった、という経験あります。
といっても、幼稚園の時の話ですけどね。

普通に起きて、幼稚園行ったら、みんな妙に優しくて。
「お腹は痛くない？」
とか聞いてくるので、引っ込めてみたら微かに痛みが走る。
何かあったっけ、なーんて事で色々聞いてみたら、
同級生の男の子に思い切り腹部を蹴られて倒れたらしい。

で、倒れた私を見て、慌てた先生が母を呼んで、早退させたらしい。
母も驚いて、うんうん唸ってる娘を連れて帰ったらしい。


……これが私の身の上に起こったらしいですけど。

未だにその時の記憶はありません。


つか、もう一生取り戻せないと思います。

何度思い出そうと努力しても、その時の記憶は本当にナッシング。
真っ白状態でして。



ところで右京さん、天然なのか、意地悪なのか？
彼が自分の定期にこっそりと隠し持っていた、憧れの同僚の女性・
泰江ちゃんの写真（しかも切り抜き）を見て

「恋人同士じゃないことはよく分かります。もし、恋人同士なら、
集合写真を切り抜き、こんな風には持ち歩かないでしょう」
とそのものズバリと指摘しちゃって。
あーあ。

ある意味羞恥プレイですわよ右京さん。（爆）

それだけじゃなくて、

「自分の知らない悪魔がいるのかもしれない」
と脅してるし。


記憶がすっぽりと抜けている、ということに関して、懐疑的なところも
あったんでしょうか。


ところで関係ないですが、イタミン。
薫ちゃんに向かって
「ストーカーかよ！」

って怒鳴ってましたが、それって、
薫ちゃんがイタミンに歪んだ恋心を抱いている、
と解釈しているということでしょうか。（←おいおい）


ある男性の失われた一日を追って、事件を解決する話でしたけど、
こういう場合って、話的にはダレちゃうことって多いんですよね。

でも、今回はそれがなくて、テンポよくサクサク進んで良かったです。

古沢作品って、どこか楽しい感じがいいのよねえ。
失われた記憶を探ってゆく、というのは中々に新鮮でした。


それはそうと、右京さん。
狭間くんの友人の宇田川さんだっけ？
彼の部屋で色々見つけて、特に警棒？らしきものをフェンシングみたいに
ぶんぶん振り回しておりましたが……。
もしかして、
気に入ったの？（←おい）

そんなお茶目な仕草の右京さんも可愛いから好きですけどね。


宇田川くんの部屋で、狭間くんも加担してたってゆー証拠が出たんで
拘留されちゃったけど、その最中、記憶を取り戻したみたい。


って、気になる……。

冒頭でも流れていた、あの音楽………。



確か代表的なホラー映画（洋画）

の音楽だったような………。




ああっ！

でも、題名が出てこない！！

でも聞いたことある～。

って、うだうだと悩んでおりました。（苦笑）

……どなたか憶えてます？（なんちゃって）


ところで、ラスト付近。
狭間くんが、恋心を抱いている泰江ちゃんの為に罪を被ろうとして、
でも、真実は別な方向へと進んでいっちゃって。

「あともう一人、僕たちは左利きの人物を知っています」
と右京さんがのたまったシーン。


あと、もう一人って…………。


まさか、まさか、

レストランでコーンポタージュこぼした
姉ちゃんかー！？


なーんてトンチンカンな想像しちゃってたよ。
よく考えてみたら、彼女は思い切り右利きだよな。

しかも、殺された国分だっけ。
彼女も関連してたらどうしようとか思ってみたり。
（いやそれはさすがに無かったけどな！）


冒頭で襲われた行員たちのシーンはちゃーんと見てたんだけど、
記憶に残って無くってねえ……。


一人の男性を待ち伏せしている特命二人。
果たして、今回の殺人事件の真犯人は………。


って、


てめェかよ！　

似顔絵描いてたおっさん！！



↑って、画面に向かって突っ込み入れちゃった。

いやー。ちゃーんと冒頭から見てたのになあ。

すんげェ見逃してた。マヂで。


彼も、殺された男と繋がってたんだねー。
じゃないと、あんなに鮮やかに銀行を襲撃できないからね。

巻き込まれてしまった運の悪い彼のお陰で、事件解決出来たから、
まあいいか。



そして、ラストは「花の里」
狭間くん、ご招待されちゃってますね！

でも、最後に残った俳句のチケットの謎が明かされることに。。。

それは、

憧れの女性だった泰江ちゃんから誘われて、
貰ったチケットでした。


バスを途中で降りる前に貰っていたんだね。
でも、酷い衝撃を受けて記憶をなくして、チケットを貰った経緯まで
忘却の彼方だったワケだ。

「一番忘れちゃいけない事だった」
と語る狭間くん。
もしかしたら、彼女といい雰囲気？

この二人、上手くいったらいいなあ、
なーんて思いました。



そして「花の里」では、
必要以上にラブラブな二つのカップル。

今夜はいいお酒だね！


それにしても古沢作品ってテンポがいいし、話も面白いし
ほんと、
ラストでいい具合にひっくり返してくれるよなあ、

と、正月スペシャルの余韻を思い出した私でした。


上記感想だけだとなんのことやら？状態なので。

第１６話「イエスタデイ」　あらすじ
↓↓↓

　とある会社で経理係（渡辺憲吉）が襲われ現金が強奪される事件が発生した。
　襲われた経理係の似顔絵によると、犯人は目出し帽にサングラスをかけていたらしく、そのほかの特徴も中肉中背という以外は覚えがないという。

　会社が金を移送する時間を知っていたことから内部犯行の可能性が高い。
　聞き込みの結果、伊丹（川原和久）らは事件当日の記憶だけが抜け落ちている社員の狭間（林泰文）を容疑者として拘束する。

　が、狭間は何も覚えていないというだけで事件のことなど語ろうともしない。
　結局、証拠不十分で釈放されるが、右京（水谷豊）と薫（寺脇康文）はその狭間とともに記憶を取り戻そうとする。

　包丁、ロッカーの鍵、俳句作品展のチケットなど身に覚えのない品を確認すると、当日の行動を確認することに。
　朝のバスで一緒だった同僚の康江（遊井亮子）によると、狭間はバスの中から何かを見つけ、あわてて途中下車したという。
　下車したあたりを調べた結果、狭間は元同僚の宇田川（北原雅樹）と再会していたことが判明。近くの宇田川の部屋を調べると、目出し帽に1000万円など強盗犯を示す証拠品が出てくる。

　気弱な狭間も宇田川の一味？
　帰宅した宇田川を取り逃がした右京らは、狭間が持っていた謎のロッカーの鍵でとある駅のロッカーを開ける。と、中から５００万円もの大金が。どうやら見張り役の報酬として受け取っていたらしい。

　自分に強盗などできるはずがない、と懸命に否定していた狭間もさすがに言い逃れができない。
　再び拘束されるが、逮捕された宇田川の証言で今回の強盗の主犯は会社の金を使い込んでクビになった先輩の国分（関貴昭）であることが判明。宇田川と２人だけの犯行で、狭間は単に宇田川を心配して見に来たところを事件に巻き込んでしまっただけだという。
　旧友と再会しただけで強盗事件に巻き込まれるとは…。
　それがショックで記憶喪失になったらしいが、右京はそれだけの理由で記憶を失ったりするだろうか、と不審を抱く。

　国分の刺殺体が自宅で発見された。それとほぼ同時に狭間が記憶を取り戻したと国分殺害を自供する。しかし、犯人は左利き、右利きの狭間が犯人のはずがない。
　右京らの追求に狭間は、国分が康江と付き合っていることを吹聴したため殺そうと思ったと自供。包丁を買い、国分の自宅へ行ったが、すでに国分は死んでおり、そのそばには康江が立っていたという。その康江は左利き…。
　康江は伊丹ら捜査一課の手で逮捕されるが、悪らつな手口で交際を強制してきた国分を憎んではいたものの、自分が部屋に行ったときはやはり死んでいたと証言する。

　では、いったい誰が？
　右京と薫は国分の携帯から「K」という人間と頻繁に連絡を取り合っていたことを突き止める。
　「K」とは、会社の金の動きをつかんでいた左利きの経理係だった。
　右京らの追求に経理係は現金強奪事件への関与と国分殺害を自供する。

　記憶を取り戻し、警察からも解放された狭間。
　唯一、謎として残った俳句作品展のチケットは、記憶を失う前、康江がくれたものだった。改めて約束を確認する2人。肩を寄せて歩く2人に右京はささやかな言葉を贈る。

　「今日は、狭間さんにとって忘れられない日になるでしょうね」。

　ゲスト：林 泰文　遊井亮子

　脚本：古沢良太
　監督：和泉聖治