気が付いたら、3月がもう目の前ですね。
だいぶ長いこと更新して無かったことに気づき、今日はテレビの感想でも。
折角なので、ジブリ最新作の一つ、「風立ちぬ」から。
実はこの日、別の映画を観てから帰ってきたので遅くなり、途中からです。
後半部分を見て思ったのは、
ストーリー重視というよりは、イメージドラマ的な作りだな、と。
この映画が公開される頃、番宣で基礎知識だけは覚えていたものの、
こうやって見てみると、思っていたものとは少し違うなー。という印象。
それにしても、私が帰ってきたのは10時近くですが、
まだ彼女と出会ってないじゃん!?
つか、今からが本番かよ!
なーんて見ておりましたが。
ずっと前に、出会っているシーンがあったんだね。
最初に述べた通り、
この映画は物語というよりは、イメージ映像にしか見えない。と思ったのは、
夢の中というか、幻想的なシーンが多いから。
私が見始めた頃、ちょうど夢の中のシーンからだったからかもしれませんが。
どうでもいいですが、外国の人の瞳をギラギラとさせるの、止めて欲しいなー。
あれ、怖いんですけど。
ポニョのママンの瞳もギラギラし過ぎて怖かったけど、ああいう表現、
ハウルの頃からあまり好きじゃなかったよ。
それから、主人公に対して何かと親身になって世話を焼いてくれる先輩ですが、
西村雅彦さんの声とキャラ映像が全然合わなくて、困りました。
いい人らしいけど、あの三等身キャラはないでしょう。
せっかくいいシーンがあっても、見た目でぶち壊される感じがどうも。
実に勿体無いですね。
私が一番好きなのは、やっぱ、「紅の豚」の頃の作画かな。
出てくる女性みんな綺麗な人ばかりだし。
ジーナさん、ジブリ史上一番美しい女性だと思っているし。
あの映画、実は、かなり好きな部類です。
それはそうと、夢の中で出会う人物の声は良かったですね。
あの人って確か、ドイツの戦闘機の設計士でしたっけ?(←そこはよく知らないで見ていた)
しみじみと、野村萬斎さん、上手いなぁ、って思いました。
「オリエンタル急行」の時は発音そのものが他の役者さんと違うので、
周囲から浮きまくり過ぎて痛い感じだったけど、今回はそれが無くてよかった。
声が張っていて、発音がとても良い。
音に雑音が入ってなくて、不快感も無いし、セリフが聞きやすくてとても良かったし。
そう意味では、野村さんは声優向きだと思いました。
一方、主人公の庵野さんの声は、雑音交じりの固い声で棒読みで……。
お世辞にも、よくは聞こえない。
寧ろ、この映画をぶち壊しているような感じにしか聞こえないのが何とも。
素人なのはわかるけど、あまりの棒読み振りに周囲から浮いてる感じだったけど、
逆にそれが監督の狙いだったんだろうか、と後で思ったりして。
(↑職人過ぎて周囲から浮いてる感じの人、というイメージで)
どっちにしても、雑音の入った声は聴くに堪えがたい、というのが個人的意見です。
別に素人が喋るのが悪いのではなく、音が悪いとそれが耳障りで物語に集中出来ない、
というのが大きな要因です。
口だけの発声だと、お腹から声を出していない場合と比べて、音そのものが煩いし。
そもそも耳障りな映画って、よく思えないし。
もし、ジブリが声優さんのみで作品を作ったらもっといい出来になるのにな、と
そこだけが残念なんですけどね。
それに比べたら「劇場版サイコパス」はよかったなあ。
安心して物語を楽しめたし。
萌えもいっぱい堪能したし(←後で書きます)
まあ、ハウルの時の木村くんや賠償さんは上手かったから、それはそれでいいとして。
(つか、あれはハウルじゃなくて木村くんだと思って見ていれば、それなりに、ね)
……と、個人意見で五月蠅く語ってしまいましたが。
ラストは、完成したゼロ戦が残骸の山になり、その間を縫うように主人公が歩いている、
という幻想シーン。
隣には、やはりドイツ人の彼がいましたね。
主人公の歩く先には草原があって、真っ青な空が広がっていて、さらにその向こうから、
自分が愛した女性が、思い出のパラソルを持って歩いてきて。
でも、彼女は、彼を確認すると、安心したように空へと消えるように旅立ってしまった……。
って、このシーン、「紅の豚」だよね?
青い空に浮かぶ、銀河の川のような、無数にきらめく真っ白な輝きは全て戦闘機たちであり、
その中には仲間たちも、見知らぬ国の若者たちもが乗っていて、死者の向かう道のように、
それは遠く高くどこまでも続いていて。
あの幻想的なシーンはあの映画のものだけにして欲しかったのになー。
残念だなー。
「紅の豚」の中で唯一印象に残った、美しくも悲しいシーンなのになー。
ここで使って欲しくなかったなー。
と、うだうだしているうちに映画は終わってしまいました。
なんだ、これ。
ストーリーがあるようでないようで。
これってつまりはイメージビデオかい、と思いたくなったんだけど。
「ポニョ」の幻想的世界観の中に、
「紅の豚」という現実を突っ込んだようなこの作品。
これって恋愛映画だったのか、それとも青春偶像だったのか。
これじゃあ(ストーリー的に)「アナと雪の女王」に負けるよねー。と思いました。
(↑いや、まだ「アナと雪の女王」は観てないけど)
どっちにしても、飛行機を作る事にに対する並々ならない情熱や執念を描きたかったんだろう、
とは思うんだけど、主人公がそれに対してどれほど熱い思いを描いていたのか、
こちら側が全然受け取れない映画になってしまったのが残念だな、と。
恋愛映画としては悲恋モノに入るし、見どころは幾つかあるけど、多分、
映画の中では重要じゃないんだろうなー、と思ってしまったり。
(ちょっとあっさりし過ぎだもん)
ここで極論を言っておきますが、
最後に彼女じゃなくて、ドイツ人の彼氏(?)を取った
ところがこの映画の見所なんじゃないかと。
そう腐女子に受け取られても仕方のない映画になって
しまったのは事実なんじゃないかと。
(強引極まりない結論)
ま、こんな所でいいですかね。(←かなり投げやり)
次は高畑監督の「かぐや姫」かー。
どんな話になっているのやら。
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