洋服を縫わない縫製工房

ミシンを使って、洋服以外で、できることは何でも挑戦!
薄物から、厚物、金属?関わったものを紹介します。

バイクシート,アンコ抜きの課題

2021年01月23日 | ものづくり

2021、初めての更新です(今頃・・苦笑)

更新する暇もなくってことで・・・

先週は4台のバイクシートが詰まってしまっていましたが、今日、2台を引き渡しました

バイクシート専門でやっている訳でないのですが、最近、多いんです~バイクシートの張替え

色々とネタがたまっているのですが写真を撮ってなかったり、載せるほどでもないものだったり

 

最近の張替えでアンコ抜きの事例を紹介します。

写真は現物ではないのですが、フォルツァのアンコ抜きを他所で行った人から依頼です。

新車のフォルツァの足つき対策のアンコ抜きを依頼したところ、前ズリするようになったとのこと

スクーターの場合、膝でタンクを挟んで乗る訳で無いのに、前方のふくらみを落とし過ぎたようです。

そこで、再度依頼して写真の様に削り直してもらったとのことです。

しかし、乗ると、どこかが当たって痛く、しっくりしないということで私のところに入ってきました。

とりあえず、カバーをはがし、聞いたイメージの合わせエアーサンダーで形状を出していきます。

他所で手ヤスリで削った感じが、滑らかなシルエットになったのわかりますか

上の写真に黒い筋が見えるの判りますか? 1枚目の写真を見直してください

肉(ウレタン)を落とし過ぎて、プラスティックのフレームの補強骨が出てきています

アンコを抜きすぎると、こういう事態になり、この骨が当たって痛いのです

そこで、0.75ミリ厚のPP板を乗せて、点で浮いている骨を、面でなだらかにします。

その上に、高密度の1ミリウレタンを乗せて異物感を和らげます。

シワを気にして張り過ぎないように(ウレタンが引っ張り過ぎないように)乗せていきます。

預かった時に「デコボコしていて雑な削り方だな~~?」って感じていたのですが

実はアンコ抜きで、ウレタンの劣化防止シートがたるんでシワになったまま張って

デコボコな仕上がりになっていました。

そこで、そのたるんだシートは使わず、シワになっても影響しない薄いシートを乗せ換えます。

最初の張り、2回の張替え・・・そして私が3回目のは張替えということで、元のシート&フレームの

ステープル跡の傷みが、破損にならないよう慎重に張り込みます

で、完成です

依頼者さんには、作業内容を、隠さず、納得いくように説明して引き渡しました。

あとで、骨当たり具合と、本来の内もも部を削った足つき具合の様子を聞きたいと思っています。

 

次は、元の形が全く分からなくなるようなアンコ盛りの製作に入ります。

 

 

 

 

 


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