昨年、古いトライアンフのシートを張り替えました。
その方が、突然やってきて「シートの先端を伸ばしたからウレタンを乗せて張り替えて欲しい」
と、表皮の方もこの物に縫い足して良いからね って置いていきました
真っ直ぐな先端を100㎜程伸ばして、センターがUの字で切り欠いてあります。
聞くところ、自分で切って、グラスファイバーで成形して伸ばしたそうです。
本当に上手に作ってあります。
先端部分を切って縫い足してくて構わないと言われても、シートの一部分をはがして
シートが張り付いたまま、ミシンの針下まで入れて、振り回して縫製することはできません
また、そんな継ぎ足したシートってどうなんだう・・・???
ウレタンを継ぎ足して型紙を作り、縫って、カバーリングは特に難しいことではないので
新しいカバーを作り張り直して、約束の納期より早く仕上げて連絡しました。
引き渡しの時に、色々と聞きました。
元のシートはドカティで、トライアンフに乗せてレースに出ると言うことです。つけたり
シートフレームは単に先端を継ぎ足しただけでなく、バッテリー&配線の干渉部分を
削ったり、盛ったり、ステーを位置決めしてつけたり・・と苦労したそうです。
私のところに来るバイク乗りは建築、土木、貴金属などの職人さんが多く、自分でできることは
自分でするこだわりの方が多いんです。勉強になります。
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