妻籠からそのまま静岡へ帰る選択肢もあったのだが、無性にラーメンが喰いたい。
ただそれだけの理由で高山に向かう。
到着したら まあ寒いこと。数日前に雪が降ったのも頷ける。
お陰で絶好のラーメン日和だ。
川沿いの駐車場に停め、暖簾をくぐったのは“やよいそば”
見るからに真面目そうなご主人が、立ち昇る湯気の向こう側で黙々と仕事をこなしている。
やはりラーメン屋はこうでなくては。
極細麺は茹で上がりが早い。
ものの5分もしないうちに“中華そば(650円)”が目の前に。
まずはスープをひと口。
なんて飲みやすいんでしょう。
カツオ節をふんだんに使っているのであろう純和風な味は、冷えた体を優しく包む。
続いて麺。
極細なのにしっかりコシを残しつつ、それでいてツルツルッと喉に吸い込まれていく。
今度はチャーシュー。これが味が染みて抜群に美味い。
650円という値段は高山ラーメンの中では高い部類のようだが、充分支払う価値のある一杯だった。
次回来店することがあれば、チャーシューメンで仕事人のそばを堪能したい。