知事選

「ヤッシーの塔」 撤去作業はじまる　松本市



今月6日に行われた長野県知事選で

新人の元防災相・村井仁々氏(70)が当選したのを受けて

前知事の中田康夫氏が就任した5年前から

同県松本市郊外に建設が進められていた

通称「ヤッシーの塔」の撤去作業が始まった。

これは中田前知事が提唱したガラス張りの知事室の

撤去作業に併せて行われるものだ。


中田氏は「脱ダム」政策など公共事業を抑制して

余った財政で松本市内の市営駐輪場跡地に

「ヤッシー牧場」の計画を進めており、そのシンボルとして

総工費約50億円を投じて 高さ18mの塔の建設と

ヤッシー君の飼育を推進していた。


当選した村井氏は、「責任の重さを改めて実感している。

脱ダムは結構な政策だが、塔の建設や未確認生物の繁殖は

県民の意に反する行為だと思っていた。

土建関連から特に注文が相次いでいるので

今度こそ見つからないようにしたい」と

県政改革に取り組む考えを強調した。


中田前知事は

「もう未練はない。潔く身を退くつもりだ」と敗戦の弁。

既に住民票は東京の自宅に戻してあるそうだ。