オトン介護日記~未知の世界へ~

認知症になったオトンの介護日記。
不安と不満を延々ぶちまけます。

確実に…

2014-11-21 10:08:59 | 介護日記
2週間に一度のペースで物忘れ外来に通っているオトン。
まぁ、薬もらいにいくだけなんだけど。

通院してから3ヵ月が経ち、薬の効き具合を見るために再び検査をした。

診察室まえの中待合で私とオカンが待つ。
別室でオトンが検査を受けている声が聞こえてくる。
あいかわらず屁理屈をこねているようだ…。

検査が終わり先生の診察。
毎回繰り返される同じ会話。
先生よく笑顔で対応できるよな…。

「記憶力は前回より落ちてますね」
さり気なく先生が我々を見て話す。
長谷川式と10時10分テストをしていると思われるが、
前回はかろうじて解答用紙に記入したものの、
今回は「言ってる意味が分からない」と記入すらなかった。

この10時10分テスト。
オトンの物忘れが出始めた頃TV番組で紹介していた。
「紙の上に丸い時計を描いて下さい。数字も全部書いて10時10分になるようにしてください。」
ていうヤツ。
TVでは認知症予備軍の人の解答や、認知症になった人の解答が紹介されていて、
「10時10分」と文字で答えてしまう人のを見た時に、
「いやいやいや…」と半分笑いながら見ていたのだ。

しかし、3ヵ月前オトンの解答を見せてもらったら、
まさに、その「10時10分」と書かれた文字があった。
絵ではなく文字。

うわぁ…
マジでか…。

あの時のショックは今でも忘れない。
そして、今回文字すら書けなくなっていたオトン。

薬の効果はあくまで症状の遅延だと分かっているけど…。
確実に病は進行している。


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