オトン介護日記~未知の世界へ~

認知症になったオトンの介護日記。
不安と不満を延々ぶちまけます。

そしてまた一人

2016-06-20 10:47:00 | 介護日記
介護仲間が見つかった。

高校時代の友達。
共通の友達の結婚祝いを買いに
みんなで集まった時、その子から「今、親が入院している」
ということだけ聞いた。

そして週末。
二次会参加のために私の車で会場までみんなで行く時に、
最初にその子を迎えに行った。
家に着く時にお母さんが一緒に出迎えてくれて
道すがら前回入院云々の話があったことを思い出し
「お母さんの体調はどう?」
と聞いたら、
「う~ん…」
と渋った返事。
「突っ込んで話しきいても言い系?」
「話し聞いた方が暗くなると思う」
「じゃ。やめとくね」

この時に、彼女も私と同じ系の問題を抱えていると思って多くは触れなかった。

やっぱり、みんな思うことは同じなんだ。
人に話したいけど、聞いた方が返答に困るとか思うから言いたくても言えない。


帰り路。
またその子と二人になった時に、
何の話しからかまた病気系の話しになり
私の方から切り出した
「実はウチのオトン、アルツハイマーなんだ」
「…〇〇(私の名前)ちゃんも大変だね。
ウチはさ、癌なんだよね。親二人とも」
「………」
「しかも母親余命宣告されて」
「ウソ!?マジ!?それは…ツライな…」

現在お母さんは自宅療養中で抗癌剤治療で定期的に病院に通っているそうな。
お父さんも別の病院で治療を受けていたがその際に別の病気が発覚して
現在入院中。
その子は仕事を辞めて親の介護に専念している。


私、運転しながら泣きそうになった。
でも、話している本人が泣いていないのに
私が泣くのはダメだと思ってぐっとこらえた。

お母さんがいなくなるって
人生で一番キツイことだと思う。
特に私はオトンよりもオカン派だから
なんか自分に置き換えて考えたらたまらなくツライ。

そして、
オトンに対して
「とっとと死ね」「はよくたばれ」…と思っているのは
口に出して言っているのは、
ある意味オトンが死にそうにないからなんだな
と改めて思った。

私やっぱり甘ちゃんなんだと思った。


…でも、今目の前で暴言吐きまくり徘徊しまくり暴れまくりのオトンが現実にいると
やっぱり思う。
「はよ死ね」
その子のご両親の代わりにコイツが癌になればいいのに…とさえ思った。

ある意味その子が羨ましい。
ちゃんと悲しんでご両親とお別れできることが。

なんてことを考える私って、
やっぱ人でなし。





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