オトン介護日記~未知の世界へ~

認知症になったオトンの介護日記。
不安と不満を延々ぶちまけます。

オトン何気に人気者!?

2017-03-09 11:26:28 | 介護日記
退院してからの初通院日。
初めて介護タクシーを手配して病院まで乗っていった。
(退院当日は、私は荷物運搬係で介護タクシーには乗れなかったのだ)
車いすごとバンの車に乗っけてもらうんだけど、
まぁ言うたら荷物運搬用だわな(笑)
でも、ウウィーーーーンと音を立てて車椅子がタクシーに運ばれる様は
ちょっとカッコイイと思った。
昔のロボットアニメの操縦室に入るみたいな感じ(笑)

さてさて病院についてからは一苦労。
何せオトン叫ぶ叫ぶ。
相変わらず「バカヤロー!」が響き渡る。
病棟にいた頃はそれが当たり前だったから皆我関せず。
(…というか看護師さんと似た症状の患者さんしかおらんし)

どっこい、一般外来はそうはいかん。

皆さんの視線が痛い痛い(><)

「うわ!何この人!?」…て感じで見る人もいれば、
「あ~あ…」…って感じで見る人もいれば、
「明日は我が身かも…」…って感じで見る人も、
いたハズ。
(全て私の妄想ですw)

ひぃぃぃ…と思いながらも案外早くオトンの番が来て診察室へ。
ま、こんな状態ですから医師からも特に別段変わったことは言われず、
また2週間後に様子見せに来てくださいと言われて、はい終了。

再び待ち合いエリアで視線の嵐。

と、そこへ
オトンの怒鳴り声を聞き付けて、外来受付の看護師さんがわざわざ
出向いてくれて
「〇〇さん、元気?」
と声をかけてくれた。
その人は以前病棟でオトンの世話をしてくれていた人の一人で今は外来担当に異動したらしい。

「元気です」
こういう時のオトンはすこぶる外面がいい…。
ほぼ条件反射。
さすが元営業マン。

(うわ!まともに喋った)
私とオカンが驚くほど流ちょうに返事を返したオトン。

総合受付を済ませて薬を取りにいって、帰りの介護タクシーを待っている間も
オトンの「バカヤロー!」は続く。
外来の患者さんが通るたびに反応して奇声を上げる。
ホントに困ったちゃんだ。

で、またそこへ、
「〇〇さん、お元気ですか?」
と声をかけてくれたのが、入院時担当してくれたケースワーカーさん。

「元気です」
オトンまたしても外面ヨシ男さん。

看護師さんもワーカーさんもオトンの叫び声を聞いて
わざわざ会いに来てくれた。
ありがたいことですわ。

オトン何気に愛されキャラなん!?

多分ギャップ萌えというやつだろう。
普段「バカヤロー!」ばかり言うオトンが、
たまにめちゃめちゃ素直に
「はい」
とか
「おねがいします」
とか返事することがある。

その落差に看護師さん達はキュンキュンしちゃったんだろうな(笑)