こんな夢を見た。
空を飛んでいた。
荒れ狂う海の波の上を優雅に飛んでいる。
波のしぶきをかわし、波の間を脱ぐように私は空を飛んでいる。
海の中にポツンとそびえる岩の上にゴリラがいた。
私はそのそばを飛びながら擦り抜ける。
ゴリラと一瞬目があった。
だけど、ゴリラはすぐに視線を話し、正面を向いた。
私も空を飛び続けている
1. 「空を飛んでいた」
象徴するもの:自由、超越、現実逃避、精神的成長
空を飛ぶ夢は、多くの場合「解放感」や「自由」の象徴です。何かの制約から解き放たれたい、もしくはすでにそうなっていることを表しています。現実の中で何らかの困難や制限を感じているとき、それを乗り越えようとする内なる力が夢の中で「飛翔」という形で現れることがあります。
2. 「荒れ狂う海の波の上を優雅に飛んでいる」
象徴するもの:感情の激しさと、それに対する自己の立ち位置
荒れ狂う海は「激しい感情」や「混乱した無意識」の象徴です。特に人間関係や職場環境などで感情が渦巻いているときに見やすいモチーフです。しかし、あなたはその海の上を「優雅に」飛んでいる。これは、たとえ感情的な嵐の中にいても、それに巻き込まれず、一歩引いた視点から冷静に自分を保てている状態を表しています。
3. 「波のしぶきをかわし、波の間を脱ぐように飛ぶ」
象徴するもの:困難を巧みに避ける力、自己制御、適応能力
ここでは、あなたの「柔軟さ」や「危機回避能力」が強調されています。トラブルやストレスがあっても、それを自分なりにうまく処理し、心のバランスを取っているのかもしれません。あるいは、現在「感情に巻き込まれないように意識的に距離を取っている」ことの現れとも取れます。
4. 「海の中にポツンとそびえる岩の上にゴリラがいた」
象徴するもの:本能、力、孤独、抑圧された衝動または人物の象徴
ゴリラは夢の中では、しばしば「強大な本能」や「支配的な力」を象徴します。また、荒れた海の中にひとりで佇んでいることから、「孤独」や「周囲との断絶」も感じられます。このゴリラは、あなた自身の中の「原始的な力」や「怒り」、あるいは「威圧的に感じている誰か」(例:上司、家族など)を象徴している可能性もあります。
5. 「私はそのそばを飛びながら擦り抜ける」
象徴するもの:対峙せずにやり過ごす、もしくは過去との距離の取り方
ゴリラのそばを「擦り抜ける」ことは、その存在を認識しつつも、対決せず、回避するような態度です。これは、現実の中で何かしら「向き合うべき課題」や「恐れているもの」に対して、うまく距離を取りながら生きていることの表れかもしれません。
6. 「ゴリラと一瞬目があった/だけどすぐ視線を逸らされた」
象徴するもの:無言の理解、未解決の感情、拒絶または無関心
一瞬の目線の交差には「何かを感じ取る瞬間」があります。ですが、すぐに視線を逸らされたことは、あなたの中にある「抑圧された感情」や「向き合いたいけど避けている問題」に対し、まだ相手側(もしくは自分の無意識)が「向き合う準備ができていない」ことを示唆している可能性があります。
7. 「私も空を飛び続けている」
象徴するもの:回避しつつも前進、視点の保持、自分のペースを保つ力
あなたは夢の中で、ゴリラや荒れた海に干渉されることなく、自分の飛行を続けています。これは、他者の影響や不安定な環境に左右されず、自分自身のバランスや目標を保ち続けようとしている姿が象徴的に表れていると考えられます。
▪️総合解釈
この夢は、あなたが現在 感情的に混乱した状況(荒れた海)に置かれていながらも、それを上手に回避し、冷静な自分を保とうとしていることを示しています。一方で、無意識の中にはまだ向き合えていない「力強く、孤独な何か」(=ゴリラ)が存在していて、あなたはそれを感じ取りながらも、視線を交わしただけで済ませています。
これは、「まだ対話できていない自己の一部」や、「向き合いたいけど怖い相手や感情」があるというサインかもしれません。そしてあなたは、それに無理に近づかず、飛び続ける=自分を保つことを選んでいます。
もし心当たりがあるとすれば…
• 感情が荒れている場面や人間関係が周囲にある
• 圧力を感じるような人物や、直視したくない過去・感情がある
• 自分の中の強い感情(怒り、欲求、本能など)を抑えている
• 状況の中でも「冷静でありたい」と強く思っている
必要であれば、この夢から得られるメッセージはこうかもしれません:
「混乱の中でも、自分の視点と軸を失わずにいることは立派。でも、どこかに置き去りになっている大切なもの(感情、本音)があるなら、いつかその“ゴリラ”と向き合う日が来るかもしれない」