こんな夢を見た。
国際宇宙ステーションの中にある、国際宇宙飛行士養成士官学校に私は通17歳の少年だった。
とは言っても数学がとても苦手で、前回の期末試験は35点と言う赤点で、追試、追試を繰り返した記憶がある。
そんなわけで、今回の試験もまた頭を抱えていた。
できるだけ選択問題があることを期待しているのだが、問題用紙を見た途端希望は裏切られた。
今回もまた長期休暇をもらえず、追試に追われる日々がやってくるのが確定した。
それでも他の教科はほぼ満点なので、何とかなっている。
私は何を書いているかわからない問題用紙を見ながら、適当に答えを書いていった。
その時、教室内に警報アラームが鳴り響く。
「空調システムがダウンしました。宇宙ステーション内にいる職員は、退避する準備を開始してください」
そんなアナウンスが流れ、教官が指示を出す。
私たちは、宇宙服を着込んで脱出用の宇宙船に乗り込むことになった。
私はすぐに宇宙服を着込むと、帰還船に乗り込んだ。
隣の席は同郷のタジマさんだった。
宇宙服のヘルメット越しにも緊張しているのがわかる。
私は、田島さんに声をかけた。
「大丈夫だよ。タジマさん。この宇宙服は小さな宇宙船と言われるぐらい高性能なんだ。宇宙服だけでも大気圏突入ができるくらい頑丈なんだから」
私がそう言うと、タジマさんは涙狙いながら、
「宇宙服だけで、大気圏突入なんて嫌よ」
と言った。
しかし、帰還船が出航し、宇宙空間に出たところで、帰還船の前方半分が吹き飛び、僕らは宇宙空間に放り出された。
私は近くにいたタジマさんを抱えると、そのまま大気圏突入を敢行する。
どこに降りるかは全くわからなかった。
炎に包まれて降りた時は、私たちの故郷だった。
故郷というか、家まで100メートルの場所で、私はスマホを取り出すと、位置確認を行う。
タジマさんの家は目の前に見える。
近隣住民員からの知らせを受けて、パトカーが集まってきた。
私は事情を説明し、家に帰った。
タジマさんは、現場に家族が迎えに来ていたので、そこで別れた。
家に帰って、私はスマホを見ると、何やら私の名前がニュースに出ていた。
どうやら革ジャンを使った詐欺事件らしく、販売者の名前が私になっていた。
私には思い当たるフシがあった
「お前なんかやっただろ?」
家にいた弟に私はそう聞いた。
弟はずっとボケて、そのことについては、何も語らなかった。
翌日、呼び鈴が鳴ったので、出ると、大勢のやくざ者が家を取り囲んでいるのに気がつく。
私は鍵をかけ、玄関にあった鉄パイプを握ると弟のところに行った。
「何か取り囲まれてんだけど、ちゃんと説明しろ」
「ちょっと昔の付き合いがこじれて」
らちがあかないので、私は外に出ると、鉄パイプを振りかぶり叩きつけた。
家の中に踏み込んだ輩を母親が包丁を逆手で握り対峙している。
鉄パイプで、数人殴り倒したところに声がかかった。
「鎮まれ、鎮まれ!!このお方をどなたと心得る!!」
サングラスに黒服の男が小柄な老人を指差して言ったので私は答えた。
「しらねぇよ‼︎」
以下は夢分析
この夢は、あなたの内面の不安、責任感、そして強い自己防衛本能が表れている可能性があります。以下に、その各場面を分析してみましょう。
### 1. **宇宙飛行士養成士官学校と試験の場面**
- **宇宙飛行士養成士官学校**という特殊で緊張感のある環境に身を置くことは、夢の中で自分を高い基準に置いていることや、現実生活でのプレッシャーを象徴しています。宇宙という孤独で危険な環境は、自分が目指す目標や立場に対する不安感を反映しているかもしれません。
- **数学が苦手で赤点**という部分は、現実の課題や克服すべき困難を表しているように思えます。再試験や長期休暇が取れないという状況から、逃げられない責任や苦手な課題に直面していることが伺えます。
### 2. **宇宙空間での脱出とタジマさんとの会話**
- 空調システムがダウンし、脱出を余儀なくされる場面は、急なトラブルや予期せぬ困難に対する対処が必要である状況を示しているようです。**宇宙服を着てタジマさんを励ます**という行動は、自分の立場で他人を助ける責任感や、他人を守る役割を感じていることを意味しているかもしれません。
- タジマさんの「宇宙服だけで大気圏突入は嫌だ」という言葉は、理性では対処できない恐怖や、不完全な解決策に対する不安を象徴しているように見えます。
### 3. **地球への帰還とトラブル**
- 宇宙空間での緊急事態から地球に戻る場面では、解決策が見つからない中でも本能的に行動し、最終的に地球(故郷)にたどり着いています。これは、どんな困難でも最終的には安心できる場所に戻ることができる、という安心感や希望を示しているかもしれません。
- 帰還後のスマホでの位置確認やタジマさんとの別れは、現実世界での安心感や人間関係の整理を示唆しています。特に、身近な人(タジマさん)を守りたいという意識が強調されているようです。
### 4. **ニュースの詐欺事件と弟との対話**
- **革ジャン詐欺事件で名前が出る**というのは、自分に対する誤解や無実の罪を着せられることへの恐れを反映しているかもしれません。弟に問いかける場面は、身近な存在に対する信頼の揺らぎや、自分の身を守るための疑念を表している可能性があります。
- 弟の「昔の付き合いがこじれた」という返答は、過去の問題や未解決の問題が自分に影響を及ぼすことに対する不安を示唆しています。
### 5. **やくざに囲まれた家と家族の対応**
- 家を囲むやくざ者は、身の回りに迫る脅威や圧力を象徴しているように見えます。また、母親が包丁を持って対峙している場面は、家族が持つ防衛意識や保護本能を反映しているのかもしれません。
- 鉄パイプで反撃するあなたの姿は、外的なプレッシャーに対する強い自己防衛や反発心を表しています。家族を守るための行動でもあり、身近な人に対する強い責任感を示しているとも解釈できます。
- 最後の「しらねぇよ‼︎」と叫ぶ場面は、圧力に屈しない強い意志や反抗心を表しているかもしれません。権威や支配的な存在に対して自分を貫こうとする気持ちが感じられます。
### 総合的な解釈
この夢は、日常生活や社会における責任、プレッシャー、自己防衛といったテーマが組み合わさっているようです。宇宙ややくざといった非日常的な場面は、現実のストレスや課題が潜在意識の中で大きく誇張されて表れていると考えられます。特に「守るべきもの(他人や家族)」や「逃れられない責任」に対する不安が現れており、同時にそれらに立ち向かう強い意志も表現されています。