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おしらべ日記

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歳をとるのも悪くないと思える人生作り

遺品

2016年08月15日 | 徒然
葬儀を済ませたその足で施設まで遺品の整理に向かいました。

整理、と言っても入居してそう長くいた訳でもないので綺麗なものでした。

建物もまだ真新しくてピカピカ。
部屋も綺麗で、ホテルのシングルルームのよう。
窓も大きくて開放的だし、トイレも広く使いやすそうです。
こんな綺麗な施設でみなさんに良くしてもらって、父なんかにもったいない。
幸せだったの、父はちゃんと気付けていたのかな。

処分して良いものはこちらでしますよ。と言ってくださって。
では全部、と言いかけましたがいくらなんでもそのまま放ったらかしも如何なものかと。
で、とりあえず行くことにした訳ですが。

本当に何もありませんでした。
本が積み上げてあるのとあちらこちらに散乱してるくらい。
着替えはきちんと畳まれてタンスの中。
ケータイが三台も!?なんやジィさん JKの小悪魔か?と、一緒についてきたミ子と昔見たウッチャンのコントを思い出し笑いながら作業をすすめます。
ちょっと中を見るとアルバムには何故か自撮り保存のオンパレード(笑)
前にテレビでもやってましたが、お年寄りってケータイカメラで自撮りして保存されてる方が多いらしく。なんなんでしょうね?私は自分の写メなんざみたくもないが(^_^;)

あとアルバムが何冊か。昔のモノクロのものが多く。カラーだと思って見てみると私の写真だったり小さなミ子だったり。
どこから入手した?苦笑
あーぁ、人生踏み外した元凶がこれ、ね、、、ちう姿も目のあたりにしていまいましたが。
この期に この歳に、こんなん見たって なぁ〜んも心波たたずシラけたものですが。
この写真をずっともっていた、父の心の弱さが嫌でした。
複雑だったのは、母の写真がない( ̄▽ ̄;
ちょっと意外でした。夫婦の事ってほんと当人同士じゃなきゃ分かんないものですね。

あとは通帳や返済予定表みたいなの。
先生に書いてもらったのでしょう。
それにいろいろなメモ書き。それなりにまだ社会と通じてはいたんだなぁと。
好きだった水彩画のスケッチブック。
中の絵には見覚えがあります。家を出たばかりの頃、20年以上前ね。
まだしっかりしていた(苦笑)時で、たまに会ったりしていた頃に見せてもらった絵でした。まだまだ未来を信じて、良くも悪くも元気だった。
その頃はこうなるとは思ってもみなかったか?
いや、自分で振り払うように否定していた不安や孤独感がすでにあったと思います。そんなことを考えていると自分もその暗闇に引き込まれそうになるので考えないようにします。

あとはたくさんのメモや手帳。その中に二つ折り写真立てのようなものがあり、父の字で何か書いてありました。

この世にたった一人の娘と孫がいるのに会うことが出来ない つらいね、さみしいね
今のおれじゃしゃあない
神様が言った
願いを一つ言え!
おれがつまづいた、その時に帰りたい

見た瞬間 かあーっときました、馬鹿だわ、ほんっとに馬鹿。
これを書いた時からでいいのに、酷い現状から脱しようとする強さが大切なのに、なんで分からなんのだろうね。
それでこそ、みんなの救いの手が助けになるのに。
おれが躓いた時、それは 今それを書いてるその瞬間 そこのあんただよ。
そんなもん、書いてる暇あったらプライド捨てて努力しろよ。
情けなくて、悲しくて、泣けてきました。

見なかったことにしようとも思いましたが、私は絶対こうならない、なりたくない!
父から学んだ一番大切なことだと、しっかり刻みつけておくつもりです。






さて、いくつかの物をとりあえず持ち帰りはしましたが

全部、いらないものばかり。

叔母が遺影がどうの写真がこうの、と言っていたので、良いのを残して後は全て処分するつもり。
もちろん元凶も(苦笑)

スッキリしたこれからは、大好きだった頃の父だけを思い返しながら、これまでの嫌なこと辛かったことは全て笑い話にして。
面倒な諸々を片付けていくっきゃらないでしょう!!

しかし、お葬式ってけっこうかかるのだね(^◇^;)
.
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4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (Unknown)
2016-08-17 09:44:00
お疲れさまでした。
どうしてるかな~と思ってたよ。
なかなか一度では終わらないよね、いろいろやることがあって。
人一人亡くなるっていうのはやっぱり大変なことだよね。

でもさ、これが最良の終わり方だったと思うよ。
亡くなった後から思い返すとああすればよかったとかこうするべきだったかなとか後悔や迷いは尽きないけど、
過去、その段階でだって自分がちゃんと考えて選択してきたんだもの。
そうするしかなかったんだよ、その段階では。

…と、私は父親の死後、思うようにしてる。
やっぱりいろいろ亡くなった後に思うことはあったからねぇ。

臨終に駆けつけてその後のことを取り仕切って、それでよかったと思うよ!
遺された品々を見て思いを馳せた事もある意味、供養だとおもうし。

ホントにお疲れさま。
あ、まだやらなきゃならないことがあるのかな(^0^;)
返信する
黒兎さん? (ミロク)
2016-08-17 17:30:26
あの時は遅くまで聞いてくれてありがとう!
そうなんだよね!その時その時、考えて決断してるんだし、それしかなかったんだよホント。
自分でも毎日同じことをぐるぐる考えて、そう結論付けて整理したつもりでもまた同じこと考えてる(^_^;)
そう誰かに言ってもらえると落ち着くよ、ありがとう。

やることは、、、
行政書士の先生の指示まちなんだけど。
お盆あけてぼちぼちだから間もなく連絡あるかなぁ〜。
何せ、本籍、住民票、保険、全部ばらばらの場所でね。
代理人をお願いしてたから保険証や年金制度手帳 通帳やら全部預けたままだし。どこまで書士の先生がやってくれてるのかもまだ分からなくて(^_^;)
とにかく連絡まちで、なんだか落ち着かないんだなぁ。
財産放棄 (っても借金しかないんだが )のこともどうするのか決めないとダメだし。

あー!早くスッキリしたい( ̄▽ ̄)
納骨までには終わらせたいと思ってるよ。
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Unknown (イッコ)
2016-08-17 23:26:33
お疲れさまでした。
一つ一つ終えて、スッキリしてください。
返信する
イッコさん (ミロク)
2016-08-18 17:12:15
ありがとうございます。

一つ一つ、かたしていきます。
今までと違って もう、焦ることもないし、ゆったりとかまえていられます。
あんなに疎ましいことばかりだったのに、今はもう気持ちはスッキリとして。
これからは父を懐かしみ、優しい気持ちでいられそうです。
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