お山で英語の勉強…

2012-08-08 12:31:31 | お山でEnglish
■ 断絶の事実

最近、奇跡的に山村文化が残っているとされる椎葉村の話を読んでいるのですが(なんと地元…灯台元暗し)とってもカルチャーショッキングです…(汗)

感じるのは文化の遠さ… マムシ酒とか、猟犬の仕込み方とか…むしろ、アンが飲んだイチゴ酒とか、ローラの愛犬との関係のほうが文化的に近く感じる…

なんで日本の大人達は子供達に自国の文化を伝えなかったんだろうなぁ??? 

その文化継承されなかった子供の1人である私には、どうもローラ・インガルス・ワイルダーの世界が私の自然観察の原点と既になってしまったようです。

今となっては取り返しの聞かない距離が開いています。椎葉村は異質で、プラムクリークは親しみを感じます(^^;) 

こんな大人ばかりになってしまっては、ご先祖様は天国で嘆いている(?笑)かもしれませんが、与えられなかった伝統の継承…断絶を嘆いても仕方なく、ともかく私の親しみのある分野から自然との関係を紡いでいくしかありません。

■ 山で英語を学ぶ

ってことで、英語で山について語ったものを読むことにしました。私のSellableスキルの一つは英語力で、TOEIC925, IELTS7.0ですが、そこから進歩していません…

それは…実はここから先は個人の満足と趣味の世界だからです。

でも、私には、「最近、どう?」と聞いてくれる外国人の友人が数人いるので、彼らとの円滑な意思疎通のために多少勉強したほうがよさそうです。 

だってね、「今度縦走に行くの」と言いたくても、「えっと”縦走”って英語でなんだっけ?」ってことになるんですよ… まぁ日本人がやっているような”山登り”は全部”Hiking”でいいと思うんだけどね(^^) 何しろマウンテンサイドピクニックですから(笑)

で、どんな教材が良いかということになりますが…このネットの時代、ヤマレコみたいなのんがあるんじゃないの?ということで、検索検索。

今日はちらっとパタゴニアの英語サイトを覗いただけで、めちゃくちゃ勉強になりました。 

これから時間があるときはちょくちょくこれをやって、山の英語力を貯金しようと思います。

■ 今日の単語

First ascent 初登頂 
go cragging   岩登りにいく
granite    花崗岩
piton     ハーケン
rappel     フランス語で懸垂下降
within earshot 聞こえる所に

■ 解説

初登頂ってfirst ascentっていうんですね~!知りませんでした。未踏峰のほうは出てこなかったので調べてみましたが用例と一緒で無いので今ひとつ使用するに信頼感がないので掲載しません。 ○○山初登頂は、Theはつかず、First ascent of ○○知らなかったのですがマッキンリー山とデナリは同じ山なんですね~!!(って常識なのでしょう、山人の間では。スイマセン…) 

go cragging はこんな風に使います。I go cragging in the afternoon with my friend, and I lead a thin slab. go climbing でないところが門外漢には新鮮です!

granite、グラニテとカタカナで書けば、イタリアの氷菓ですね。もともと花崗岩という意味だとは知っていましたが、花崗岩と聞いてグラニテが浮かばず、目の粗いカキ氷、シャーベットが浮かぶ(笑)のは…こっちのほうが身近だからですね。文化とは恐ろしいものです。

piton ハーケンのこと。ピットオン、ではなくピトンと発音するのだそうだ。登山用語はドイツ語が混ざっていてややこしい。ザックのことは、英語ではPack パックだ。 backpackと言うでしょう。sac何とかという鞄ブランドもあるし、要するにカバン、バッグのことなのに、バックパックは、backbagではなくて、backpack...なんだなぁ…Packってちなみに群れって意味もあるから、自然の中ではややこしい語のうちに入る。

rappel ラペルダウンといえば懸垂下降。ドイツ語だけでなく、フランス語まで入ってきている登山用語だが、ラペルのほうは英語化していていて、そのまま使える。こんな風に使うのだそうだ。
He had to climb to the roof, then rappel to the floor below.(BYアルク)

within earshot、聞こえる所にいて欲しいことは山ではよくある。国際英語ではStay where you can hear meで充分と思う。

■ 英文リライトのススメ

私のモットーは自分が耳にしたことがない英語は言わない、です。
英語にはクリエイテイビティは不要です。 子供の頃、漢字のテストで漢字を忘れて、適当に偏とつくりを合わせて、新・漢字を編み出しませんでしたか?
英作文は、あれと同じことになります。あくまで覚えたものを再生産すべし。

そこで、そのために何をするかと言うと、例えばこんな風に英語をリライトしています…

こんなことをやるのは実は、かなり久々なのであるが…だから紹介しようと思ったわけで…1年半ぶりくらいであろうか… 普段こんな風にするのである。

① まず自分が言いたいことに近いことを言ってそうな原文を探す。

これはこちらのパタゴニアブログで、ケリー・コルデスさんが、カナダのスクアミッシュという岩登りのゲレンデに行った時の感想を紹介している文である。要するに、日本でいうヤマレコって感じだ。その一部を抜粋。

原文
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Squamish rules. Big cliffs of impeccable granite, though not as big or as sweeping as Yosemite.
Yet I’ve always been more attracted to the overall picture than any single aspect of a climbing area.
The climbing is just as good as the Valley, the people are friendlier, the trails are clean, there’s a notable absence of ranger-cops (climber self-regulation seems to work remarkably well here),
and no RV traffic jams. The small downtown area seems quaint, and I haven’t seen a single trinket shop.
So weird, it’s like...like...it’s like Yosemite without all the bullshit.
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(http://www.thecleanestline.com/2012/08/notes-from-squamish.html#more より抜粋)

② 内容を大まかに把握する。 

当然、このままで大体しか分からないが…なんとなく好評価のようだ、ということは分かる。

実は英論文読破のコツは段落の最初と最後だけを読むことだ。この人も教育された人らしくキレイにまとまっている文章を書いているので、この場合も最初の1文と最後の1文だけ読めれば、この段落の文章の内容は読めてしまうのだが、この文の場合、最初の1文にスラングが使われており難しい。 

とりあえず最後だけ読むと it’s like Yosemite without all the bullshit

訳:諸々のくだらないごたごたがないヨセミテみたい。

あ、bullshitも俗語でした…スイマセン。でも俗語とは考えられていないくらいの
日常語で一日1回くらいは耳にします。ブーシットと発音し、直訳 ”牛のうんち”。 つまりつまらないこと、くだらんこと、日本語だったらさしづめ、”あ~しょーもな~”というようなことです。 Squawishはしょーもない諸々のことがないヨセミテのようだというのですから、要するに良い所って意味ですね。

お山における 諸々のthe bullshitとは、どんなことか? 公園内のレンジャーによる取締りとか、渋滞とか、トレイルが汚れているとか、あとは目障りな土産物屋…があげられています。たしかにヤダよね。 

さて最初の一文ですが、ruleを動詞として使うと、”支配する”という意味しか普通の辞書には乗っていませんが、アメリカのスラングで”とってもいい、サイコー!”って意味です。しかしこういう意味だと言うのは文を最後まで読んでからしか判断できません。むろん、スラングを知っていれば別ですが…。

一般の日本人の英語学習者の場合は、調べているよりゲスワークに頼ることになります。

あとは適当に分からない単語は調べます…単語の解説が本題ではないので省略。

③ 自分の使える単語の範囲でリライトします。

これはネイティブが書いた文ですから、非常にこなれすぎて外国人がこれをしゃべるとは考えにくい英語です。

が、ポイントはこれと同じ内容を自分だったらどう書くか?に置き換えることです。どう書くか?というよりどう書けるか?ですかね…

自分の知っている範囲の英語で同じことを書いてみます。例えばこんな風。

リライト文
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Squamish is excellent. Big cliffs are of perfect granite, though not as big or as nice as Yosemite.
Yet I've always been more attarcted to the overall picture than any single aspect of a climbing area.
The climbing is just as good as the Valley, the people are friendlier, the trails are clean, I noticed an absence of ranger-cops. Climber's self-regulation seems to work very well here, and there is no traffic jams.
The small downtown area seems old and charming, and I haven't seen a single gift shop. So nice, it's like Yosemite without all the bullshit.
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

④ 弱点チェック

で 自分だったら こういう構文にならないなぁというところ=違和感があるところ=弱点、をチェックします。

コツは平たく言い過ぎないで、多少ニュアンスが変ってしまっても現時点での限界と受け入れることですかね。

・断言のあとの説明、is of のBe動詞は省略形OK
・Butの代わりにYetを使う。
・気がついた →  be attracted to 惹きつけられた
・全体像 the over all picture 複数形のs不要
・結論 → 具体例(理由)→ 否定的要素 → 肯定的理由 → 再度結論の文章構成。
・Work Well→ Work Remarlablly well
・quaint=unique and old fashioind charms
・とても不思議だ・・・の不思議はWeird 否定的響きはないようだ。

不思議だ、の言い方には、不思議さの内容によって一杯言い方があります。

It's strange
It's funny
It's wierd
It's a mistery
It's misterious
It's a miracle
It's a magic
It's wonderful
I wonder...

な~んで、日本語の”なんだか不思議”は、不思議の一言しかないのだろうかと思いますが、不思議は不思議でも”おかしいなコレ”と”なんて奇跡のようなのでしょう!”という不思議では不思議さの内容が違います…

この辺のニュアンスは誰か詳しい人が説明してくれないかな~と思いますが、自分が知りたいときに都合よく、教えてもらえるチャンスがなかなかにないので、耳をタコにして、英語を聴き、ニュアンスを読み取るしかありません。

リライトしたら原文よりずいぶん印象が薄くなってしまうのですが…(汗)

表現力の限界ですね~!

ところで、この文を読んでいる限りですが、書いている人はコロラド出身ですが、
コロラドとカリフォルニアの岩登り文化は大変手垢がついて、荒れているようですね~嘆かれています…

 

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