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転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 966

2023-11-29 23:57:06 | 日記
 ちょうどいい感じにピンチをチャンスに変えて、私はいくつかのドローンを味方の武器に強制的にくっつけて、それによってのパワーアップを演出した。
 ソイツらが中心になることで再び勢いを取り戻していくのが俯瞰してみてるのとよくわかる。もしかしたら全員にしないと駄目か? とか思ったんだけど、どうやらその必要性はなかったらしい。
 いやいや良かった良かった。なにせ流石に今いる人達全員にドローンで側をプレゼントするのは流石に……ね。きついと言うか……別に出来なくはない。なにせドローンはかなりたくさんいるし、すでに過剰というくらいはある。ストックもあるからね。
 だからドローンを破壊するのは別にいい。けど、それらを全員にやっていくのはぶっちゃけ――
 
「面倒なんだよね」
 
 ――それが本音である。いやいや、仕方ないじゃん。面倒なのはいやなのだ。そもそもがただの飾りなのに、わざわざ格好良くしないといけないんだよ? これが面倒でなくてなんだというのか。でも格好良さというのは大切である。
 だってせっかくの新しい武器だったのだ。皆、そこそこ前に選んでその武器を気に入って取ってるわけだけど、その武器がいきなり姿かたちが変わるのである。
 しかも今は命を賭けた戦闘中。そんな状況だから、普通はどんな武器だって使えよ……となるかも知れない。けどそういうことじゃないことだってある。
 なにせ武器とはつまりは命を預けてる存在だ。なにせ武器を信用できないと、戦闘なんて出来るわけない。不安が残るような武器に命を預けられるのか? ってことだ。
 なので格好良さというのは大切なのだ。まあまだ両手で足りるくらいなら、私の持つバリエーションでどうにかなるが、流石に全軍なんて無理である。最初は個性があったのが剣はこういう感じ……槍はこうで……ハンマーならこう……という感じにその内そんな感じで武器のタイプによって大体どういうふうにするのかが画一化していくことになるだろう。
 まあそれに文句を言われても困るわけだが……でもそもそもが性能的には変わってないのである。ならそこまでするのも億劫だ。だから数人でテンションを上げて、あとはそれに続いてもらう。それに賭けた。
 
 実際それはうまく言ったと言っいい。今は私がドローンの残骸をくっつけて見た目格好良くしただの奴ら以外の人達もそんな変化があった人達に負けじと戦ってる。そして知らず知らずに彼らは理解してきてるだろう。
 
(あれ? このままでも全然やれるんじゃん)
 
 ――ってね。なにせこれまではほぼ新しい武器の性能におんぶにだっこだっただけだ。それをちゃんと使いこなすように意識すれば、自ずと肉体の力は武器の力……それがシンクロしつつ、高まっていく。
 それがこの世界の人達は出来る……と私はふんでた。なにせこの厳しい世界で彼らは戦い続けてきたんだ。それだけのポテンシャルは確実にあったんだ。


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